肉食系男子 〇

草食系の男子がでたついでに
我が最愛の宝物の幼少期の話をひとつ。

あれはヤツがまだ、スーパーのカートにおとなしく
乗っていた頃だから、たぶん二歳ぐらいまでの話。

その日は、カートに乗っている宝物の視線を
やたらと感じたのだ。

何か用かと思って「ん？」ときいても
にこっとするだけで
なんか変だな～と商品を選びながらも
宝物の動きを見張っていた。

野菜を買い、肉を買い、乳製品を選び・・
ふと宝物をみると

宝物の両手には生肉が握られていた。

それは手羽元ちゅうヤツで、それに今まさに
かぶりつこうとした瞬間を、私は慌てて止めた。


「こら！！」としかっても、にこっと笑う宝物。


カートの中に入れた肉のパックに、指をつっこんで開けて・・
という動作を、私のスキを見ながら行っていたのだ。



あのね。
いくらなんでも生肉はあたるだろう。


ちなみになんでカートに乗せるかというと
お惣菜のコーナーの獲物に、かぶりつくのではないかという
不安があったから。


やるよね。
我が家の肉食系。


次回は『宝物、はじめてナンパする』の話だ（笑）