年末だねぇ

年末はまだいいとして、新年はきらいだねぇ。
年末たっぷり姑と一緒にいて、新年も会いにいかなきゃなんないなんてねぇ。

大嫌いなまたぎ姉さんの顔をみなきゃなんないなんてねぇ。

実は年賀状用にと、年末のあわただしい時に
娘ふたりに振袖きせて、宝物には旦那のお古のスーツを着せて
記念写真を撮ったのね。

河童の振袖を姑が作ってから早二年。
ずっと箪笥の上に放置していた振袖。

河童にはちょっとした事情があって、振袖を着たくない
デリケートな問題があったのね。

なんだけどさ。
待っててもその問題はなくならないので
ふっきったのさ。

で、そのスナップ写真をまたぎに見せてあげた。

するとあなた

「妹の方が、姉さんよりふとってるのね。」だの

「なんで後ろ姿の写真がないの？帯がみえないじゃない。」だの

「脚元をうつした写真もないの?」だの

もういいたい放題なのね。


自分ン家の因業娘の方が数段綺麗だと証明したいだけだろうに。

はいはい、アンタ家の因業さんは確かにお綺麗よねぇ。


とんびが鷹を産んだって、近所じゃ有名な話よねぇ。


娘がどんなに綺麗でも、あんたはどうなの?

ピンク地のフリースに、大きな雪だるまのプリントが無数って
いったいどこで売ってるの、そんな服。
下はお得意の紫のジャージにピンクの靴下。
耳にはダイヤの大きなピアスって
むちゃくちゃやとおもえへん?

春にオープン予定の喫茶店のママに
紫のジャージは似合うのだろうか。

しかしまたぎ姉さんの顔にも、シミはねぇな。
オレだけだな、シミがあるのは。

ちぇっ。