お手てはぬくいです(笑)

手が冷たい人は心が温かい・・一度はきいたことないですか?
私の手は、年中ホカホカです。

私はうたってました

2012年08月02日 09時49分05秒 | 河童闘魂宝物
宝物がはじめて入院したのは1歳頃だ。

首の付け根にグリグリができていたのを、近くの小児科医に見せたところ
「様子をみましょう」だったが、大きな病院に行くと
「悪性じゃないでしょうが、取りましょう」だったので
手術になった。

ま、とる必要はなかったんじゃないかな~
お医者さんが手術したかっただけじゃね?

で、入院中は大変な思いをして
やっと手術にもちこんだ。
だってその頃の宝物はあなた
全然じっとしてなくて
言ってもわかる年じゃないし・・
なんでも口に入れるし。

点滴をされて、ベッドに閉じ込められるのが
ものすごく嫌だったのだから。
大人でもヤだわな、そりゃ。

手術の前日にまっしろいベンが出て、手術は中止されるかと思ったが
そんなことはなく。あとで、宝物の腕にはってあったテープがなくなっていたことに気づいた。
どうやらそれをのみこんだらしい。

手術は別室でみることができた。
メスで患部にス~っと切れ目をいれるのをみたが
そのあとは見る勇気がなかった。

手術は簡単におわり、宝物はかえってきたが
麻酔がきれかかると暴れだし、点滴のチューブを点滴パックから引き抜くし
ベッドの柵は乗り越えようとするし
錯乱状態って感じだった。

点滴のチューブをひきぬいた時は、どうしていいかわからずにいると
前のベッドのお母さんがとんできて、チューブをもちあげてくれた。
そのお母さんの機転で大事に至らなかった。

彼女の子供は生まれた時からあちこち悪くて、何度も手術をしているとの事だった。

この彼女が、おむつをかえる時も無言なのだ。(そうなんですよ、ヨーコさん)

私はおむつ替えの時は、いつも歌っていた。三人ともそうだ。
えぇえぇ、思い返せばキモいが、私はうたっていたのであ~る。

おむつかえましょ。おむつかえましょ。きれいにきれいにかえましょう。
おむつかえましょ。おむつかえましょ。きれいにきれいにかえましょ。


私はとても楽しそうにおむつをかえていたのだ。(ジーン)

ある時、前のベッドから送られてくる冷たい視線に気づいた。

「なに歌ってんのよッ」って感じだろうか。

そうだよねぇ。
初めてうんだ子供が、入退院を繰り返してたら
気持ちの休まる暇はないやね。
歌うどころの話やないわね。

でもね。看護士の友達が言ってたんだけど
新生児の重症患者のお母さんは、喫煙所でタバコ吸って休憩するんだって。

妊娠中にタバコがやめられなくて、子供に障害がでたのに
タバコはやめられないんだって。

でもその看護士さん自身も、タバコがやめられないんだけどね。
妊娠中もやめられなくて、今も子供に隠れて吸ってるんだけどね。

点滴チューブをはずしたあとの宝物は、どうなったかというと。

あまりに暴れるので、ベッドから出し
廊下を歩かせてみた。

手術後3時間ほどだったと思うが、ヨチヨチと歩く宝物のあとを
私は点滴のチューブを持って歩いた。
病棟の廊下を何回も行き来した。

途中、執刀医に出くわし

「え?!さっき手術した子が、もうこんなに元気で??」と感動された。


だからさ、やっぱ、必要なかったんじゃない?手術。