カクテイ申告

その日の夕方、電話あり。
売買契約書はないが、金額を証明できる書類が見つかったとのことだった。

郵送してくれるとのことだったが、
私の方から菓子折り持って会社を訪ねることにした。

応接室に通された。
「農村のお年寄り」モチーフの人形が三体も飾られていた。
これって買えるのか？？

どこかの招き猫だらけの事務所とは、品が違うね。

やがて会長登場。

父を四国に引っ張ってきた人だ。
当時は若社長だったが。
今は会長。
ロマンスグレーだねー。

とうに忘れただろう父のことを技術的に素晴らしいモノを持っていた人だったとほめてくれた。

泣くよねーそんなコト言われたらモチロン泣くよねー。

昨日電話した時もまず、両親が元気かときいてくれた。

なんかあったかい会社だなー。
昭和の思い出、なんか暖まるなー。

ひとしきり昔話をして、最後に

「あなた、お子様は？」ときかれた。

きかれたら答えなきゃね。
実は会長、河童が勤める医療機関に定期的に通ってきてる。
会長の予約をとるのが河童姫。

1年くらい前に河童が突然この会長のことを話しはじめた。

会社の名前を出し、知っているかと。
大きい会社らしいと。
カッコいいオジ様なんだと。

偶然なんだけどね。

で、持っていった菓子折りより高価なチョコ、
多分バレンタインデーの余りモノ（賞味期限ギリギリ）をお土産にもらった。

確定申告や人間ドックの再検査とか
ストレスのたまることがいくつも重なって気が滅入っていたが、無事解決。

解決すれば苦しかったことをすぐ忘れる。

私ア、なんなんだろうね。

とりあえず今年が最後という気持ちで
やりたい放題生きてやろう！と思う。

やりたいコトは片っ端からやってやる。

追記 この書類が見つからなかったら、税金は2倍になったという。マジか。