如何にも官僚的なのが、7月1日の地震調査研究推進本部が公表した新しい地震発生予測一覧表だ。
海溝型地震の30年発生確率をはじめ、阪神・淡路大震災をもたらした兵庫県南部地震、先日の熊本地震をはじめとする活断層地震の発生確率の最新情報が公開された。この情報は毎年出されており、今年の2016年1月1日時点の予測だ。
「切迫性」の表現を表せない地震学の世界、行政の世界では、折角の国民の防災意欲を失わせる。
今の日本列島は明らかに地震活動期。関東も米国地質調査研究所の地震情報ではM4クラスから6クラスが多発している状況。地震は発生しているが、日本列島まで揺れを感じない地震。気象庁は「過去にもM6級があった」程度の表現コメントし、またしても「わからないので、警戒はしてほしい」を言わず、たった数十年の気象庁データでものごとを判断している。
地震調査研究推進本部 長期評価結果一覧
http://www.jishin.go.jp/evaluation/long_term_evaluation/lte_summary/