パン職人修行 (PART 1 OF 3)
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デンマンさん。。。 “パン職人修行”というのは、私のことですか?
そうです。。。 真由美ちゃんがバンクーバー・コミュニティ・カレッジ(Vancouver Community College)で本格的にパン職人・お菓子職人の勉強をしているので、真由美ちゃんが最近、どうしているかと思ってねぇ~。。。
勉強に、実習に、お友達との付き合いに一生懸命になっていますわ。。。 うふふふふふ。。。
マジで。。。?
今年の9月に卒業なので、最後の追い込みというところですわ。
それにしても、どう言う訳で、真由美ちゃんは入学を決心したのォ~?
デンマンさんも ご存知のように、わたしはカナダ移住を決心して仕事を探したのですけれど、就労ビザを持ってないと、なかなか雇ってもらえなかったのですわ。。。 それで、仕方なくボランティアでカーネギー・センターのキッチンで仕事をするようになったのです。。。
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うん、うん、うん。。。 それは聞いていました。
私は、ほぼ毎日のように仕事に励んでいたのですけれど、ある日、女性マネージャーが私をオフィスに招いて意外な話をしてくれたのです。
その意外な話とは。。。?
私が就労ヴィザを取得してバンクーバーでパン職人・お菓子職人として働けるように、まずバンクーバー・コミュニティ・カレッジで職人になる勉強をしてみたらどうかと言ってくれたのです。
ほおォ~。。。 それはいい話ではありませんかァ!
でも、「私には経済的な余裕がありません」と言ったら、奨学金がもらえるように推薦してあげるから、私さえその気ならば手続きを始めるけれど、どうですか?。。。 と言うのでした。
ほおォ~。。。 それはラッキーな話だねぇ~。。。 それで、現在 奨学金をもらいながら、バンクーバー・コミュニティ・カレッジ(Vancouver Community College)で本格的にパン職人・お菓子職人の勉強をしているわけなんだァ~。。。
そうです。。。
でもねぇ~。。。 僕は、たぶん、そういう事があるのではないかと思っていましたよ。
デンマンさんは、どうしてそう思ったのですか?
以前、真由美ちゃんは僕に次のようなメールを書いたことがあったのです。
差出人:真由美
件名:今日はいつもより
涼しかったですよ~☆
デンマンさん、こんにちはv(^-^)v
I just finished work.
It's cool and comfortable.
今日も仕事が終わり、帰宅してパソコンの前にいます。
今日はデンマンさんに少し嬉しいお知らせがあります。
今日会社に行き、店長に話があるとの事でした。
その内容はほんの少しですが。。。時給を上げさせて頂きました。
との報告でした。
とても嬉しかったです。
店長は本当に少しですが、と言われましたが私は金額よりも
その気持ちと少しでも頑張りを認めてもらえた事がとても嬉しかったです。
そして、時給を聞いた時に思った以上に上げてくれた事にとても感謝しました。
デンマンさんの記事
やっぱり、血のつながりでしょうねぇ。
やっぱり、真由美ちゃんがカナダに住んでいる僕に
関心を持ったということは、
“血のつながり”と共に“生き方”を同じくする者という
共感もあるのでしょうね。
それで、僕も 真由美ちゃんに対して
“身内の話”もしたくなるのですよ。
デンマンさんからのお話を母に少ししました。
母もデンマンさんのお母様が随分昔に、随分な苦労をされた方だ、というのは知っていたようです。
詳しい内容までは母も知らなかったようで、デンマンさんからの話を伝えました。
母も驚いていました。
不思議な血の繋がり。。。
素敵ですね。
私が今回カナダに行きたいという願いは、実は昔まだ私が小学生の頃に
親戚の かよちゃんがとても優しくて、良くしてもらった記憶が強く残っていました。
小学生といっても低学年で、一度ほど?くらいしか会ったことしかないので、
顔も声も全く覚えていないのに、かよちゃんは優しい!!という私の中で記憶として残っていました。
私が かよちゃんの話をすれば母から、かよちゃんはカナダに行っての話や、英語がペラペラという話しをよく聞いていました。
そんなことからわたしもいつしか英語を話してみたい!!という気持ちが
ずっとありました。
しかし、決してわたしの学生時代はまじめなものではありませんでした。
勉強も好きではなく、遊びに夢中になってしまった時期もありました。
父にも母にも沢山沢山、迷惑かけました。
(これはあまり血のつながりはなかったのかな。。。笑)
それでもずっと気持ちの中に、変わらない「夢」として、
ありました。
デンマンさんの存在を知った時には、やっぱり、何かあるんだ!!なんて勝手に
自分の中で、血のつながりを感じていました。
そして、私の夢を、、、長年の夢を一歩一歩かたちに繋いでくれている事に、
デンマンさん、感謝しています。
私がカナダに行く事は昔からの夢だという事は小さいころから知っていますので、
頑張って欲しいという気持ちで応援してくれています。
そしたらたまの休みにはカナダに旅行にいけるかしら。。?
なんて冗談交じりに言っている母を見ていると
やっぱり夢、絶対叶えたいなって、強く思います。
母親は 昔の苦労話や、悲しかった事などは
おくびにも出しませんでした。
初めから、お互いに元気であることを喜び、
声が聞けたことに感謝して、笑い転げながら話しましたよ。
そんな人ほど、本当に強い人間なんだな。。って私は思います。
そんな女性でありたいです。。
真由美ちゃんも、僕のお袋と話せば、
面白い楽しい人だということが すぐに解りますよ。
でも、内面には、ずいぶんと苦労して
耐え抜いてきた悲しみを持っている人です。
お袋が 真由美ちゃんのお母さんに優しい気持ちになれるのも、
いろいろと苦労した過去があればこそです。
いつかいつかそんなお話もデンマンさんに直接、話を聞けたらな p(^-^)q っと思っています。
もっといろんな事が、不思議に繋がる気がして。。
そう。。かよちゃんにも会いたいですね。
向こうで、、
デンマンさんとかよちゃんと3人で会えたらそれも何だか素敵ですね!
デンマンさんも素敵な一日をお過ごしください!!
Have nice day!!
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真由美より
2014年06月04日 17:55
『真由美ちゃんの命の力』より
(2014年8月18日)
真由美ちゃんが何も言わなくても、仕事ぶりを見て店長が給料を上げてくれたように、カーネギーセンターでも真由美ちゃんが陰日向(かげひなた)無く 一生懸命に働いている様子を見ていたマネージャーが奨学金の手続きをしてくれたのですよ。
そうでしょうか?
あのねぇ~、昔の人は言いました。 “誰も見ていなくても神様は見ている”と。。。
デンマンさんは神様を信じているのですか?
都合のいい時だけ信じてますよ。。。 (微笑) あのねぇ~、103歳になる篠田桃紅・女史が次のように書いているのですよ。
性格が運命をつくる
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芥川龍之介は、運命は性格の中にあると言った。
運命が性格をつくるんじゃない。
性格の中に運命はある。
近ごろほんとうだ、と思うようになった。
さまざまな境遇に遭ったけど、私の性格が自分の運命をつくったということはたしかですね。
ああいう運命だからあの人はああいう性格になった、と言うんじゃないのね。
性格というのはずいぶん先天的なもの、もって生まれちゃったもの。
運命は後天的でしょうね。
私はきょうだいがおおぜいいましたが、同じ父母で同じ境遇で育って、同じものを食べているのに、きょうだいみんなそれぞれちがった運命を歩んでいる。
同じ境遇にあっても運命は別だから、境遇が運命をつくっていない。
たとえば、小さいときに両親がうまくいかなくて、境遇が性格をつくるということもあるけれど、その性格の中で運命がつくられる、そう思った。
芥川さんの言うとおりだと思う。
性格が運命を拓(ひら)き、もって生まれた性格というものが、いい作用をするときにいい運命になって、悪いほうに働いてしまうと悪い結果をもたらす。
勘みたいなものですね。
勘がいい働き方をするときと、そうでないときがあるように。
自分の勘は、絶対まちがいないなんて、誰もそういうことは言えないけれど、ある種の勘というもので、人の運命が開いたり閉じたりすることはありますよね。
運命はだから性格の中にあるというのは、ほんとうにそう。
私にはそういうことが幾度か思いあたります。
努力することも性格。
性格というのは一切です。
だからあたりまえと言えばあたりまえ。
そういう性格の中で運命が決まっていくというのは、何も取り立てて言うほどのことではない。
私は、理性的なものを大事にして生きていかなけらばいけないと思っていて、理性を尊ぶ性格ではあるけれど、どうしてもおさまらない自分というものがいた。
それが私の性格で私は生きてきた。
(注: 赤字はデンマンが強調。
読み易くするために改行を加えています。
写真はデンマン・ライブラリーより)
49-51 ページ 『百歳の力』
著者: 篠田桃紅
2015年7月13日 第8刷発行
発行所: 株式会社 集英社
『結婚するの?しないの?』にも掲載
(2016年6月27日)
つまり、真由美ちゃんは性格がいいし、陰日なたなく一生懸命に働くからから良い運命を招き寄せたのですよ。
性格が悪いと良い運命を招き寄せないのですか?
性格が悪いと太田将宏老人のように誰からも見放されて不幸な人生を歩むのですよ。
(すぐ下のページへ続く)