彗星に着陸
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デンマンさん。。。、彗星ってぇ〜、ハレー彗星のことですかァ〜?
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いや、違います。。。ハレー彗星が今度 地球の近くに現れるのは 2061年の7月です。。。
デンマンさんはハレー彗星を見たことがあるのですかァ〜?
1986年の2月にやって来たときに見ました。。。
マジで。。。? で、記事で取り上げる彗星は何という名前ですか?
今まで ほとんど名前も知られていない、チュリュモフ・ゲラシメンコ(Churyumov–Gerasimenko)という彗星です。。。
ロゼッタ ミッション
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ロゼッタ(Rosetta space probe)とは、欧州宇宙機関(ESA)が打ち上げた探査機である。
2004年3月2日にフランス領ギアナからアリアン5G+ロケットを用いて打ち上げられた。
2014年8月にチュリュモフ・ゲラシメンコ彗星に到着し、11月12日に地表に着陸機のフィラエ (Philae) を投下した。
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フィラエは彗星の核への着陸に成功し、人類史上初の「彗星に着陸した探査機」となった。
ESAはジオットによるハレー彗星の近接観測に成功したように、彗星観測の実績が有り、ハレー彗星の観測の後は彗星構成物質の採取を目的とした探査機の製造を計画した。
これに基いてアメリカ航空宇宙局 (NASA) とESAが共同で計画を開始したものの、1992年にNASAが計画から離脱したため、ESAの単独事業で実施する事が決定した。
ロゼッタの当初計画では、2003年1月12日に打ち上げられ、2006年7月に小惑星(4979)大田原、2008年7月に小惑星(140)シワに接近し、2011年にワータネン彗星へ到達する予定であった。
しかし、2002年12月11日にアリアン5ロケットが爆発事故を起こしたため、計画の見直しを余儀なくされた。
この結果、チュリュモフ・ゲラシメンコ彗星に主目標が変更された。
探査機「ロゼッタ」の名称はロゼッタ・ストーンに、着陸機「フィラエ」の名称はロゼッタ・ストーン解読の鍵となったフィラエ・オベリスクが発見されたナイル川の川中島のフィラエ島に由来する。
ロゼッタは複数の彗星や小惑星の科学観測を行いながら航行を続け、2014年8月にチュリュモフ・ゲラシメンコ彗星に到達し、ランデブーに成功した。
2015年6月には、2015年の末で終了する予定だった探査を、約9か月間延長すると発表した。
2016年9月30日に、ロゼッタは彗星の表面へ落下(または衝突)し、これを以って全ミッションを終了した。
経過
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緑の点線の円が地球の公転軌道で、青い楕円が彗星の軌道である。
なお、赤の点線の円は火星の公転軌道、茶色の点線は木星の公転軌道である。
数字は位置を示す。
1:2004年3月(打上げ)、2:2005年3月、3:2007年2月、4:2007年11月、5:2008年9月、6:2009年11月、7:2010年7月、8:2011年6月、9:2014年1月、10:2014年8月、11:2014年11月。
なお、12番は当初のミッション終了予定位置。
詳細は「ロゼッタ探査機の経過」を参照
2004年3月2日:フランス領ギアナのギアナ宇宙センターから打ち上げ。
2005年3月4日:最初の地球でのスイングバイを実施。
2007年2月25日:火星でのスイングバイを実施。その際に火星の北半球と2つの衛星を撮影。
2007年11月7日:カタリナ・スカイサーベイによって、ロゼッタが2007 VN84という地球近傍小惑星として「発見」された。
2007年11月13日:2回目の地球スイングバイを実施。
2008年9月5日:小惑星(2867)シュテインスに接近。フライバイによる撮影。
2009年11月13日:3回目の地球スイングバイを実施。
2010年7月10日:小惑星(21)ルテティアに接近。フライバイによる撮影。
2011年6月8日:太陽からの距離が遠くなり、搭載した太陽電池では充分な電力が得られないため、冬眠モードへ移行。
2014年1月20日:冬眠モードから復帰。
2014年5月:チュリュモフ・ゲラシメンコ彗星へ接近し、写真撮影を開始。
2014年8月6日:彗星へ到着し、ランデブーに成功した[6]。
2014年10月14日:フィラエ着陸地点の最終決定[7]。
2014年11月12日:彗星への着陸機フィラエの投下および着陸[7]。
2014年11月-2015年12月:太陽を周回するチュリュモフ・ゲラシメンコ彗星の活動状況を観測。
2015年8月13日:チュリュモフ・ゲラシメンコ彗星が近日点を通過[注釈 2]。
2016年9月30日:ロゼッタ本体の太陽電池出力低下による機能停止の前に、彗星表面への落下及び落下地点の写真撮影を行った。午後1時19分彗星への衝突によりロゼッタの全ミッションが終了した。最後に撮影された写真は、高度20 m地点の物だった。
小惑星との誤認
ロゼッタが2回目の地球スイングバイを試みたのは、2007年11月13日であった。
その6日前の11月7日に、カタリナ・スカイサーベイによって、誤って地球に接近中の地球近傍小惑星として「発見」された。
この「天体」には2007 VN84と仮符号が付けられ、直径20 mの天体と見積もられた。
2007 VN84は11月13日に、地球から5600 kmの距離を通過するという軌道の予測がなされ、地球への衝突リスクの極めて高い天体とされた。
しかし、地球への最接近前の11月10日に、その正体がロゼッタであったと判明した。
出典: 「ロゼッタ (探査機)」
フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
2016年9月30日に、ロゼッタは彗星の表面へ落下(または衝突)し、これを以って全ミッションを終了したのですわねぇ〜。。。もう、7年前のことではありませんか? どういうわけで今になって このミッションを取り上げるのですか?
あのねぇ〜、バンクーバー市立図書館でDVDを借りて12月7日に次のドキュメンタリーを観たのですよ。。。
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■『拡大する』
■『実際のページ』
Billions of miles from Earth, Rosetta, a spacecraft the size of a car, travels towards an icy rock 2.5 miles wide that hurtles through space at tens of thousands of miles per hour.
Rosetta has been in space for ten years but now she will do something no other spacecraft has ever attempted: land on the volatile surface of a comet as it flies round the sun.
This is the European Space Agency's most audacious mission.
It has taken a team of brilliant engineers 30 years to get to this point.
The mission has been beset with daunting technological challenges, faulty launch vehicles, and the unpredictable and dangerous nature of the comet itself, all of which have conspired to stop the mission in its trial.
If it works, Rosetta is guaranteed to provide a treasure trove of scientific data, but make no mistake about it.
This is a dangerous mission, but rewards may be huge but so are the risks.
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地球から何十億マイルも離れた車ほどの大きさの宇宙船ロゼッタは、時速数万マイルで宇宙を疾走する幅4.5マイルの氷の岩に向かって進んでいます。
ロゼッタは 10年間宇宙に滞在していましたが、今度は他の宇宙船が試みたことのないことを行おうとしています。
それは、太陽の周りを飛行する彗星の不安定な表面に着陸することです。
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これは欧州宇宙機関の最も大胆な使命です。
優秀なエンジニアのチームがここに到達するまでに 30年かかりました。
このミッションは、困難な技術的課題、欠陥のある打ち上げロケット、そして彗星自体の予測不可能で危険な性質に悩まされており、これらすべてが重なって試験中のミッションを一時中止しなければなりませんでした。
それが機能すれば、ロゼッタは科学データの宝庫を提供することが保証されますが、それについて誤解しないでください。
これは危険な任務ですが、見返りは大きいかもしれません。リスクも同様に大きいのです。
(デンマン訳)
DVD カバーより
でも、どういう目的で名も知られていない彗星に探索機を着陸させたのですか?
確かに、そういう疑問を多くの人が持つだろうと思うのですよ。。。何しろ、この計画は30年以上の月日をかけて計画され、実行されたのですから。。。しかも、18億ドルの費用がかかった。。。
それだけの見返りが、この計画成功にあったのですか?
あのねぇ〜、金銭的には元は取れてないのですよ。。。彗星から何も持ち帰ってないのです。。。むしろ、機材を含めて飛行船ロゼッタは彗星の表面に落下して粉々になった。。。探査機も彗星に置き去りにされた。。。つまり、18億ドルを彗星に棄ててきたようなものですよ。。。
そもそも、どういうわけで、この計画が進められたのですか?
あのねぇ〜、我々人間を含めて、地球の生命は彗星がもたらしたものではないのだろうか?…そう考える科学者がたくさんいるのですよ。。。
どういうわけで地球の生命が彗星と関係があるのですか?
地球には、もともと水はなかったらしいのです。。。
でも、雨が降ったでしょう!?
いや。。。最初から水がなかったら雨も降らない。。。。なぜなら、水が蒸発して雲になって、それで雨が降るのだから。。。
つまり、彗星が地球の水をもたらした、と科学者は言うのですか?
そうです。。。地球ができてから、何千、何万という彗星が地球に衝突して、水をもたらしたと言うのです。。。もちろん、水だけでは生命は誕生しない。。。生命体に必要なアミノ酸も彗星がもたらして、初めて地球に生命体が誕生したと言うのです。。。
つまり、彗星には水とアミノ酸があるということですか? それを発見するために、18億ドルもかけ、30年以上もかけて、ロゼッタを飛ばしたのですか?
そういうことです。。。
。。。で、今回のミッションで彗星に水とアミノ酸があることを発見したのですか?
水分は見つかったのだけれど、地球の水の成分とは性質が違っており、少なくともチュリュモフ・ゲラシメンコ彗星の水分は、地球のものとは違いという結果が出た。。。
。。。で、生命体に必要なアミノ酸は見つかったのですか?
見つかったのですよ。。。彗星から放出された塵粒子の中に固体の有機化合物が見つかった。この有機物質中の炭素は、炭素質コンドライト隕石で見られるものと同様の「非常に大きな高分子化合物」に結合しているということです。。。更に、フィラエ着陸船のCOSAC機器は、彗星の表面に降下する際に彗星の大気中の有機分子を検出したのです。
有機分子は生命体にとって不可欠なものなのですか?
そうです。。。。フィラエ着陸船に搭載されたCOSACとプトレマイオスの測定器による測定により、16種類の有機化合物が明らかになり、そのうち4種類はアセトアミド、アセトン、メチルイソシアネート、プロピオンアルデヒドで、これは この彗星で初めて観察されたものだった。これまでに彗星で検出された唯一のアミノ酸はグリシンと、前駆体分子のメチルアミンとエチルアミンだけだった。
やっぱり、地球だ誕生してから彗星がたくさん地球に衝突したので、そのおかげで生命が誕生したのですか?
いまのところ、それが最も有力な仮説のようです。。。
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【ジューンの独り言】
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ですってぇ~。。。
地球上の最初の生命は彗星からの水とアミノ酸によって生まれたと思いますか?
ええっ。。。 「そんなことは どうでもいいから、他に何か面白いことを話せ!」
あなたは、そのように わたしにご命令なさるのですかァ~?
分かりましたわ。。。 じゃあ、面白い動画をお目にかけますわ。。。
ワンワンちゃんが人間の言葉をしゃべります!
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ええっ。。。? 「そんな馬鹿バカしい動画など、どうでもいいから、何か他に面白い話をしろ!」
あなたなは、また そのような命令口調で わたしに強要するのですか?
わかりましたわァ。。。
では、たまには日本の歴史の話も読んでみてくださいなァ。
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じゃあね。バーィ。
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