ん?じょんば?
おほほほほ。。。。
卑弥子でござ~♪~ますわよゥ~
あなたにお会いしたくて
また出てきてしまったのよォ~。
ええっ?あたくしと、
そう度々会いたくないのォ~?
んも~~
そんな、冷たいことを
言わないで頂戴よ!
あたくしは、あなたに
お会いしたいので
ござ~♪~ますのよォ~
ええっ?そんなことよりも
じょんばって何か?早く説明しろ!
そう、おっしゃるのですかぁ~?
冷たいお方ぁ~~
分かりましたわ。うふふふふ。。。
そのために出て参りましたのですから
説明しますわよう。
実は“じょんば”って小樽方言なんでござ~♪~ますのよ。
あなた、聞いた事が無いでしょう?
もちろん、あたくしだって耳にした事が無いのでござ~♪~ますわぁ。
だから、分かり易く説明するために、
あなたにクイズを作りましたのよ。
次の中から使い方が最もふさわしいと思うものを選んでくださいましね。
1) じょんばに追いかけられちゃったわ。
2) このじょんば、軽くて使いやすいのよ。
3) じょんばすると、お巡りさんに捕まるわよ。
4) じょんば言って笑わせないでね。
5) じょんばしないで。。。恥ずかしいわぁ~。
(vienna9.jpg)
分かりましたか?
実は「じょんば」とは「雪かきに使うスコップ」という意味なんですのよ。
小樽以外でも、北海道の日本海側で使われるそうです。
じょんばも昔は重たいものが多かったそうですが、最近は軽いプラスチック製のものが多いと言うことでござ~♪~ますわ。
(digger1.gif)
そう言う訳で、このように楽々と雪かきができるようになったのですわ。
ええっ?雪が白くないって。。。?
スモッグで汚れているのですわよ。
おほほほほ。。。
あたくしは“じょんば”という語感というか、響きから“冗談”の事だと思って、4番を選んでしまいましたわ。
あなたは、どうでしたか?
ところで、この冬の小樽は、年末年始にほとんど雪の無い奇妙な日々だったそうですわね。
これも、暖冬異変の影響でしょうか?
でも、こういう時って、思わぬときに“どか雪”が降る事がありますわよね。
小樽地方の人、気をつけてくださいましね。
小樽と言えば、文学少女だったあたくしは小林多喜二を思い出すのでござ~♪~ますのよ。
あなたは、あの名作『蟹工船』を読みましたか?
小林 多喜二
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1903年10月13日 - 1933年2月20日
日本のプロレタリア文学の代表的な作家・小説家。
秋田県北秋田郡下川沿村(現大館市)生まれ。
4歳の時に小樽に移住。
生活は豊かではなかったが、
伯父からの学資を受け小樽商業学校から小樽高等商業学校へ進学。
在学中から創作に親しみ、文芸誌への投稿や、校友会誌の編集委員となってみずからも作品を発表するなど、文学活動に積極的にとりくんだ。
小樽高商の下級生に伊藤整がおり、また同校教授であった大熊信行の教えを受ける。
この前後から、自家の窮迫した境遇や、当時の深刻な不況から来る社会不安などの影響で労働運動への参加を始めている。
卒業後、北海道拓殖銀行小樽支店に勤務。
この頃、悲惨な境遇にあった恋人田口タキを救う。
1928年の総選挙のときに、北海道1区から立候補した山本懸蔵の選挙運動を手伝い、羊蹄山のふもとの村に応援演説に行く。
この経験がのちの作品「東倶知安行」に生かされている。
同年に起きた三・一五事件を題材に「一九二八年三月十五日」を『戦旗』に発表。
作品中の特別高等警察による拷問の描写が特高の憤激を買う。
後年の拷問へとつながる。
翌1929年に「蟹工船」を『戦旗』に発表し、一躍プロレタリア文学の旗手として注目を集めたが、同時に警察からも要注意人物としてマークされ始める。
同年、『中央公論』に発表した「不在地主」が原因で銀行を解職され、翌年春に上京。
日本プロレタリア作家同盟書記長となる。
1930年5月23日、大阪で日本共産党へ財政援助の嫌疑で逮捕され、額に傷が残るほどの激しい拷問を受けたが、 6月7日、いったん釈放された。
しかし、24日に帰京後、作家の立野信之方でふたたび逮捕され、7月、「蟹工船」の件で不敬罪の追起訴をうける。
8月、治安維持法で起訴、豊多摩刑務所に収容された。
1931年1月22日、保釈出獄。そのあと神奈川県七沢温泉にこもり、英気を養う。
1931年10月、非合法の日本共産党に入党し、11月上旬、奈良の志賀直哉邸を訪ねる。
1932年春の文化分野への大弾圧を機会に、地下活動に追いやられる。
8月下旬、みずからの地下生活の体験を元に「党生活者」を執筆。
1933年2月20日、内通者により赤坂の連絡場所で特高に逮捕される。
同日築地署内において凄惨な拷問を受け皮膚呼吸が不可能となるまでに全身が殴打されて腫れ上がり、獄中死した。
この拷問では縄で縛り上げて宙にぶら下げる「飛行機モノ」もされている。
中央公論編集部は、多喜二から預かったまま掲載をためらっていた「党生活者」の原稿を「転換時代」という仮題で『中央公論』(1933年4-5月号)に、遺作として発表した。
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ひどいことをして、有能な人物を殺してしまったものでござ~♪~ますわね。
このことだけを考えてみても、太平洋戦争に突き進んでいた1930年代と言うのは
自由のない悲惨な時代でござ~♪~ましたわよね。
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あの“特高”という化け物は、泣く子も黙ると言われたほどのすさまじい事をしたのでござ~♪~ますわ。
あたくしは女性の身なので、その当時、共産党の活動家とみなされて拷問を受けた女性の事を調べた事があったのですけれど、
たいていの女性が、拷問を受けて精神に異常をきたして廃人のようになって余生をすごしたと言う事例を何例も見ました。
あのような時代が再び来ないことを祈りたいものでござ~♪~ますわ。
あなただって、そう思うでござ~♪~ますでしょう?
蟹工船(かにこうせん)は、1929年に小林多喜二が発表した小説ですわ。
もちろんあなたは読んだ事が無いわよね?うふふふふ。。。
あたくしですか?
読みましたわよ。
読まずに、このような事を書く気になりませんわよ。
ワリィ~事ぁ~言わないから、あなたも一生に一度ぐらい『蟹工船』をじっくり読んでみてくださいましね。
いわゆるプロレタリア文学の代表的佳作と言われているのですわよ。
国際的にも評価されて各国語に翻訳されていますわ。
分かるでしょう?
あなたも、自分が国際人だと思っていたら、これは must-read book でござ~♪~ますわよ。
ええっ? どんな内容なのかって。。。?
この小説には特定の主人公が居ないのですわよ。
蟹工船で酷使される貧しい労働者達が群像として描かれているのですわ。
カムチャツカの沖で蟹を獲りそれを缶詰にまで加工する蟹工船「博光丸」が舞台ですのよ。
そこは、出稼ぎ労働者を安い賃金で酷使し、高価な蟹の缶詰を生産する海上の閉鎖空間です。
彼らは自分達の労働の結果、高価な製品を生み出しているにも関わらず、蟹工船の持ち主である大会社の資本家達に不当に搾取される、というお話ですわ。
情け知らずの監督者・浅川は労働者たちを人間扱いせず、彼らを酷使するのですわよ。
そう言う訳で、労働者たちは過労や病気で倒れてゆくのでござ~♪~ますわ。
初めのうちは仕方がないとあきらめる者もあったのです。
でも、やがて労働者たちは、人間的な待遇を求めて指導者のもとに団結して、ストライキに踏み切るのでござ~♪~ますわ。
しかし、経営者側の浅川たちがこの事態を容認するはずもなく、帝国海軍が介入して指導者達は検挙されるのです。
国民を守ってくれるものと信じていた軍が資本家の側についた事で目覚めた労働者たちは再び闘争に立ち上がってゆくのですわよ。
このような事を書いたものですから、小林多喜二は“特高”に目の敵にされたのですわ。
それで、過酷な拷問を受けて獄死したのでござ~♪~ますのよ。
お分かりになりましたでしょうか?
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狂ったような時代でしたわよね。
あなただって、そう思うでしょう?
でも、現在の日本だって、50歩100歩のようなところがございますわよね。
おほほほほ。。。
でも、拷問死がないだけマシですわ。
それだけはあたくしも認めておりますわ。
このような悲惨でいやな事は、あたくしもあまり書きたくないのですわよ。
でもね、小樽方言を書いていたら、ついつい小林多喜二のことを思い出してしまいましたわ。
『じょんば』より
(2016年3月15日)
北海道方言
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北海道方言は、北海道弁とも言う。東北方言を基盤とし、東日本方言に属するが、近畿方言など西日本方言の影響も見受けられる。
内陸の都市部を中心に大部分では共通語に近い比較的均質な方言が話されるが、北海道方言にも地域的・世代的な違いがあり、海岸部及び道南の方言は特に北奥羽方言的な特徴が濃い。
歴史的背景から北海道方言は大きく、渡島半島の長万部町から南と北海道沿岸部各地の海岸部方言とそれ以外の内陸部方言に分かれる。
海岸部方言の中でも漁村で話される言葉は浜言葉と呼ばれる。
共通語に近い内陸部方言に対して、海岸部方言、とりわけ浜言葉は北海道の内陸部出身者にとっても聞き取りにくい方言で、若年層の中にはほとんど理解できない者もいる。
また北海道自体が広いため、海岸部方言でも釧路と瀬棚・寿都の違いや内陸部方言の札幌や旭川・富良野などでも地域や人によって異なっている。
海の方に行くにつれ、方言が強くなっていき、札幌などの道央付近は方言が弱く標準語に近い。
そのため内陸部に浜言葉は理解されがたい。
蝦夷地(北州)への和人の進出は古く飛鳥時代の阿倍比羅夫の蝦夷征討・粛慎討伐の頃まで遡り、平安時代末期頃になると上ノ国町や江差など東北地方から渡島半島南部に和人が定住していたとの記録がみられ、鎌倉時代・室町時代の蝦夷沙汰職・蝦夷管領の時代を経て、江戸時代までには渡島半島南部の殆どは和人地化、蝦夷地沿岸部各地に和人の居住が広がっていた。
そうした和人の定着が早かった地域では、東北方言(特に北奥羽方言)的な色彩が濃い海岸部方言(浜言葉)が成立した。
北前船で北陸地方や上方と結ばれた歴史も持つため、語彙には北陸方言や近畿方言の影響もある。
明治以降、入植のために日本各地から人々が北海道に集まった。
内陸部では各地の方言が入り混じるなか、互いに通じ合う言葉が求められ、東北地方や北陸地方の方言を基盤としながら(入植者全体の4割が東北地方出身者、次いで2割が北陸地方出身者)、共通語に近い内陸部方言が形成された。
内陸部の住民の多くは、自分達の言葉は標準語的であると考え、特に古くから市街地があった札幌市の山の手側で話される言葉は、東京と同じか東京以上に標準語的だと考えている。
しかし実際には、細部において独特の語彙や語尾、文法が存在し、アクセントやイントネーションにも独特のものが存在する。
現在の、特に北海道内陸部においては、学校教育やテレビなどのマスメディアの影響、東京など北海道外からのUターン・Iターン者の増加から、都市部を中心に共通語(首都圏方言)化が進み、
北海道方言独特の表現やアクセントが消えつつある。
特に1970年代以降に生まれた若い世代では、方言の語彙を知らない、もしくは知っていても使わない人が増えており、「北海道式アクセント」に違和感を抱く人もいる。
局地的な団体入植のあった地域では、入植者の持ち込んだ方言が色濃く受け継がれてきたが、3世以降では入植者の出身地に由来する方言の違いはほとんど目立たなくなっている。
北海道方言の色彩が今なお強い浜言葉の地域でも、世代を下るにつれて共通語に近くなってきている。
一方で2018年には平昌オリンピックにカーリング女子日本代表として出場したロコ・ソラーレの選手たち(全員、浜言葉が多用される北見市出身)が、試合中に「そだねー」、「押ささる」、「○○かい?」などの北海道方言を多用して戦術を話し合っていたことが話題になった。
語彙・単語
名詞
あごわかれ(送別会)。語源は「網子別れ」で、ニシン漁期が終了した折、漁場の親方が催した送別会に由来する。
あっぺ(さかさま)
あんべ(按配)(気持ち、具合)「あんべ悪い」
おつゆ(味噌汁)関西や東北地方でも使用例が見られる。しかし、「お吸い物」と解釈する人も多いので使用時は注意が必要。「みそつゆ」とも言う。
いいふりこき(格好をつけたがる人、見栄っ張り)
おんじ(弟)おんちゃんとも言う。
がっちゃき(痔)いぼ痔は「いぼがっちゃき」、切れ痔は「きれがっちゃき」と言う。
かっぴん(王冠)ビール瓶などのガラス製の瓶についている(おもに道東地方で使われている)
かんかん(缶缶)(空き缶)缶詰などの小さいもの(ただし、名古屋や関西、東北の一部、沖縄でも使われていることから、方言と言うよりは、俗語・幼児語と言う見方もできる)
がんがん(缶缶)(一斗缶などの空き缶)大きいものが「がんがん」と呼ばれる。
かんぷうかい(観楓会)(秋に宿泊付きで行われることが多い宴会、飲み会)東北地方で行われる芋煮会に相当するが、通常はただの慰安旅行か宴会である。道外、また道内でもある世代以下では使われないため、聞いた人は「寒風会」だと思うことが多い。
がんび(白樺の木またはその皮)白樺の木の皮は油分を含み、かつての主燃料である石炭の焚き付けとして重宝された。
がんべ(瘡蓋/痂(かさぶた))
げっぱ または げれっぱ(最下位、またはその人)
ごしょいも(五升芋)(ジャガイモ)
こっこ(子供)魚のおなかにある卵(魚卵)を指すことも多い。
ザンギ(鶏の唐揚げ、など)戦後、中国からの帰国者たちによって全国各地に広まったが、北海道と中国・四国地方以外では使用されなくなった。使用者によって意味が変わり、「鶏のから揚げ」「鶏の竜田揚げ」「特殊な味付けをした鶏のから揚げ(もしくは竜田揚げ)」「揚げ物全般」など、多様。詳しい種類等は唐揚げ#ザンギを参照のこと。
サガリ(牛・豚の内臓肉、ハラミと同義)全国的にはハラミとサガリは別物なのだが、北海道東北地方では区別が曖昧になっている。
じゃら銭(せん) または だら銭(小銭)
たくらんけ(愚か者)「たふらんけ」とも言う。
だんべ(女性器)
ちせ(家、転じて居場所、神の住処)英語の"house"より広い概念を持ち、むしろ"home"に相当するとされる。アイヌ語で家を意味するチセに由来。
つっぺ(突っ支い棒)「つっぺ-かる」戸などが開かないように障害物を置く、固定するために支える。また、鼻血が出た時に鼻にティッシュ等を詰める事を「つっぺ-する」と言う。
デレッキ(石炭ストーブに使う火掻き棒)(オランダ語のdregから。他にも英語のderrik、the rakeからといった説がある)
へっぺ(性交を表す隠語)「-こいた(動詞)」は「セックスした」という意味(北海道内でも地域や年代により認識度が異なる。他の地方でも使われている例がある)
へっちゅう「淫乱」の事、「へっぺ中毒」が略されて「へっちゅう」となった。
ぺったらこい(薄い、平べったい)
ほいど(乞食、強欲、意地汚い人)
ぼっこ(比較的短い棒、棒切れ)語尾の「こ」は、大人が中型犬や小型犬を「ワンこ」と呼んだり、浜言葉や東北弁で子供を「童っこ=わらしっこ、わらすこ」と呼ぶ場合や「どじょっこふなっこ」にも見られるように、小さなものを指す接尾語といわれる。他に根っこ、端っこなど。類例として葉っぱ、菜っぱ。
ほっちゃれ(産卵、遡上を終え、弱った鮭)「気の抜けた様子」や「気の抜けた者」に用いる。
真ん中らへん(真ん中のあたり)、どこいらへん(どこら辺)、他地方にも例あり。
動詞
あかまる(頭にくる、腹が立つ)「さっきの言い方、
なまらあかまるんだけど」(おもに南空知地方で使われる)
あっつくなる(頭にくる、ムカつく)1980年代後半より使われ出した、地域的流行語。
あめる(腐る)「
この鮭のこっこあめてるから、いたましいけどなげるわ」
いこる(炭が完全燃焼している)「
木炭がいこったな」*近畿・四国で使われていたと思われる
うるかす(ふやかす・水に浸す)煮る前の豆を水につけたり、食後のごはん茶碗などを水につけてご飯粒などを取れやすくする。かつて三重県を中心に東海地方での使用例が見られた。東北南部では現在でも使われている。「
茶碗うるかしといて」
おがる(草・歯などが、生える/成長する)
おだつ(調子に乗った行動をする)子供が調子に乗ってふざけて頭をぶつけた時などに「
おだつんでない! おだってるからそうやって頭ぶつけるんでしょ」※「おだてる」からと思われる。東北地方では所構わず男性器をおっ立てることが語源と伝わる地域もあり[どこ?]、はっきりしない。
おっちゃんこ(座る、正座)「
おっちゃんこしなさい(座りなさい)」、「きちんとおっちゃんこ(正座)しなさい」
かしがる(傾く)「あの家かしがってないか」(北陸の一部に例あり)
かぜる、かてる、かでる(遊び等、仲間に加える、参加する)「
俺も鬼ごっこにかててくれ」。「糅てる」、「数える」、或いは「加」+「混ぜる」が語源と思われる(札幌市にある多目的ホール「北海道立道民活動センター」の愛称「かでる2・7ホール」の「かでる」はこれが由来。昭和50年代以降はあまり使われなくなった)。
かっちゃく(引っかく、引っかき傷をつくる)
かまかす、かます(かき混ぜる)東北南部では現在でも使われている。
かる((鍵を)かける、つめる。しめる)「おまえ、じょっぴん(鍵)かったよな?」「鼻血出たのでつっぺかる」など
こちょばす、もそこす/もちょこす(くすぐる)
しくった(失敗した)元々全国で使われていた俗語(若者言葉)。
しぐ(死ぬ)
しばれる(凍る、身体の芯まで冷え切る)凍ってしまうような寒さそのものを表すこともある。「外、しばれてるわ」。若年層では使われなくなっているものの、天気予報などでは道内のNHKのアナウンサーであってもよく「今夜はしばれるでしょう」などと使われ、極寒の気温にはこの表現がふさわしいという認識は広い。
じょっぴんかる(鍵をかける、戸締りをする)「じょっぴん」は「錠(じょう)」、「かる」は「かける」(現代では、じょっぴんかるはあまり使われないが、(鍵を)かるという言葉のみが残っている)
だはんこく(わがままを言って騒ぐ、(子供が)わがままを言って泣き喚く)
ちょす、ちょうす(いじる、いじくる)
ばくる(交換する)交換し合うは「ばくりっこする」。ばくろう(【博労・伯楽・馬喰】『(1)馬の善悪を鑑定する人、馬の病を治す人、馬を売買・周旋する人(2)物と物を交換すること」』広辞苑)に由来する。
ほろう(雪や埃などを掃う)「背中の雪、ほろってやる」
ぼっかける(追いかける)「ぼう」(/bo-'u/)という場合もある。
まかす(こぼす)勢い良くたくさんこぼす感じ。
まかなう(服を着る、身支度する)
やむ(痛い/痛む)「虫歯がやむ」「
傷がやんでしょうがない」(「病む」の正式な意味の一つであるが、北海道東北地方以外では死語化している。なお、東北地方では「病む」と「痛む」の2つでニュアンスが異なる)
よしかかる(よっかかる)(寄りかかる)
形容詞・形容動詞
あずましい(落ち着く、居心地が良い、せいせいする、素晴らしい)空間的・身体的安堵感を意味する。否定形の「あずましくない」もよく使われる。以前千葉ロッテマリーンズに在籍していた平下晃司の応援歌の「素晴らしい平下」というフレーズは、札幌ドームをはじめとする北海道内限定で「あずましい平下」と歌っていた。
あっぺ、ありゃこりゃ(上下、前後左右が逆、反対な状態)「おまえの服〜だべよ」。東北地方では「でたらめ、正反対」の意味で「あぺとぺ、あっぺとっぺ」が使われる。
いずい(きつい、痛い、身体に違和感がある)服がきつい時や、目にゴミが入ってゴロゴロする時、身体に鈍痛を感じる時など、主に身体的な不快感を表す。「歯がいずい(虫歯や親知らずなどで歯に違和感があって気になる)」。東北地方でも使われる。語源は「身の毛がよだつほど恐ろしい」という意味の古語「えずい」と考えられ、土佐弁と博多弁では、「えずい」との発音で古語の意味のまま方言に取り込まれている。小笠原方言にも「気持ち悪い」の意味で残っている。
いたましい(もったいない)「いたわしい」という場合もある
おもしい(面白い)若年層に用いられる傾向
がさい、がっちゃい(できが悪い、程度の低い)「
あの車がさいべ」
こちょばしい、こそばい、もそこい/もちょこい(くすぐったい)
こわい(体が疲れた、体が辛い、息が苦しい)「怖い」ではない。恐怖感を表すには「おっかない」を常用する。(北陸などに例あり)
しゃっこい(触覚・味覚的に冷たい)「冷やっこい=ひゃっこい」と記す文書もあるが、「し」の方が一般的。
たいぎ(だ)(おっくうだ、面倒だ、だるい、大層なことだ)古くから日本語にある言葉だが、共通語ではあまり使われなくなっている一方、北海道でよく使われる。中国地方でも似た表現(たいぎぃ)がある。「熱が出て、起きてるのも大儀だ」「日曜日まで仕事だなんて大儀だね」
はんかくさい(愚かだ)うかつなミスをしたり、非常識な行動をとると、こう言われる。「生半可」からの転用とされている。現在でも比較的広範に用いられるが、軽い気持ちでの注意から強い侮蔑までと程度の差が個人により著しく異なる。
ぺったらこい(平べったい)
まて(ー)(丁寧な、気がつく、きめ細やか)「
あの人はまてーだね」、「まてに作ってる」
みったくない(みっともない、不細工だ、醜い)
めんこい(可愛い)子供や犬猫をあやす掛け声に「めんこめんこ」があり、「あやす」や「なでる」の意味で「
めんこめんこする」とも言う。
やばちい、ばっちい、ばっぱい(汚い)
ゆるくない(大変だ、苦労だ)「最近残業ばっかりでゆるくない」
ろくてない(ろくでもない)「ろくてねぇ」の形で使われることが多い。「
あの男、ろくてねぇ」
出典: 「北海道方言」
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