愛と不安の谷間で
恋愛関係資本
昔から心理学者の間では、危機に直面した女は仲間に助けを求め、
男は逃げるか威嚇すると言われてきた。
後者は「闘争か逃走か」の生存本能そのもので、すでに研究文献も多い。
女性についてはどうか。
先ごろサイエンス誌に発表された論文が手がかりになる。
この論文を書いたのは、カリフォルニア大学ロサンゼルス校のジョーン・シルクとデューク大学のスーザン・アルバーツ、そしてプリンストン大学のジーン・アルトマンだ。
彼らはケニアのアンボセリ(Amboseli)国立公園に生息するメスのヒヒ(baboon)108匹を1984年から1999年まで観察し、付き合い上手な母ヒヒの方が子育ての過程で子を死なせる確率が低い事に気づいた。
どうやら「お付き合い」は単なる暇つぶしではなく、種の繁栄に必要なことらしい。
Amboseli National Park
さらに驚くのは、メスのヒヒが1日の行動時間の1割を仲間づきあいに費やしていたことだ。
「実に贅沢な行動だ」と、シルクは言う。
もともとヒヒは、餌探しと子育て、そして捕食動物からの防衛に時間と体力の大半を振り向けなければならない。
なのになぜ、「これほど社会的な接触にこだわる動物が出てきたのか」と、アルバーツは書いている。
「それが適者生存の法則に関わるからであり、自分の血を絶やさぬために必要だからだろう」
では、付き合いはどうして種の保存に役立つのか。
具体的な作用はまだ謎だが、もっとも有力なのはストレスが緩和されるという仮説だ。
捕獲されたヒヒの研究データから、仲間づきあいにつき物の毛づくろいで心拍数が下がり、ストレスを解消する脳内物質のエンドルフィンの分泌が促される事が分かっている。
人間に関する研究でも、社会とのつながりと健康の関係が指摘されている。
妊婦の社会的な絆と生まれた子の体重に相関関係があることを示す報告もある。
「いざというときにあてにできる人の存在を、社会学では『社会関係資本』と呼ぶ。社会関係資本が多いと健康状態も改善されるという報告がたくさんある」と、スタンフォード大学の人類学者ロバート・サポルスキーは言う。
付き合い上手だと、どれくらい生きやすくなるのだろう。
科学的な答えが出るのは、しばらく先だ。
しかし、付き合い酒にも生物学的な根拠があると思えば、少しは気が楽になりそうだ。
SOURCE: 『サルづき合いでサバイバル』 by アナ・クチメント
69ページ ニューズウィーク日本版 2003年12月3日
デンマンさん。。。、今日はヒヒの話ですか?
違いますよゥ。。。ヒヒを持ち出したけれど、僕はあくまでもレンゲさんと清水君の愛情生活について語り合いたいと思っているのですよ。
デンマンさんは、どうしてあたしと洋ちゃんのことにこだわるのですか?
もちろん、レンゲさんに幸せになってもらいたいからですよ。レンゲさんを幸せにする人は清水君ですよ。
でも、あたしは。。。、あたしは、できればデンマンさんとも幸せになりたいと思っているのですけれど。。。
分かっていますよ。そう言ってもらえると僕は本当にうれしいですよ。実際、僕はレンゲさんから愛の詩をもらって充分すぎるほど幸せな気分ですよ。
心から愛を込めて
2007-08-24
異邦の空に咲く
大輪の火の花
こんなにあなたを想ってるのに
待ちきれないこの気持ちを
あなたは分かってくれるだろうか
焦がれる心が痛い・・・
でも、わたしには何もできない
わたしの言葉も
わたしのしぐさも
ありのままでいいと
あなたは教えてくれた
夜は日毎に長く
眠れない時間の
思いは過去をまさぐるだけ
幸せであるはずなのに
かわかない涙
しあわせと呼べる時間は
今どこをさまよっているの
終わることなく愛されている
そう思いたい。
でも、思えない。
すべての記憶
あなたの笑顔
あのよろこび
あの感動の涙
楽しくてしあわせだった
晩香坡の日々
ずっとあなたに愛されている
それはけっして終わりなど来ない
そう思いたい
でも、思えない。
ああ、この熱い思い
このやるせない気持ち
あなたに分かってほしい
by レンゲ
『心から愛を込めて』より
僕はねぇ、レンゲさんが僕のために詩を書いてくれて、本当に天にも昇るほどうれしいのですよ。。。考えてみてくださいよ。この地球上には30億も女性が居るのですよ。しかし、僕を星の王子様と思って詩を書いてくれる女性は、レンゲさんの他には誰も居ないのですよ。レンゲさんが書いてくれた詩を読んで僕は心が揺さぶられたのですよ。
上の詩はデンマンさんをうれしがらせるために書いたのではありませんわ。
ん?。。。僕をうれしがらせるためではないのですか?
違いますわ。
しかし。。。
デンマンさんはすっかり誤解なさっていますわ。
ん。。。?僕が誤解していると言うのですか?
そうですわ。
しかし。。。いったい。。。一体、僕が何を誤解していると言うのですか?。。。上の詩にはレンゲさんの熱い思いが込められているのですよ。僕は、その。。。そのレンゲさんの熱い。。。熱~♪~い思いを感じ取ったから心が揺さぶられたのですよゥ。
デンマンさんはマジでそう思っているのですか?
もちろんマジですよ。上の詩はそれ以外に解釈できないでしょう。愛する女の熱い気持ちと。。。その気持ちが報われない女のやるせない気持ちですよ。
あたしがデンマンさんを星の王子様だと想いながら書いたのだと思っておられるのですか?
そうですよ。それ以外に考えられないでしょう?
異邦の空に咲く
大輪の火の花
こんなにあなたを想ってるのに
待ちきれないこの気持ちを
あなたは分かってくれるだろうか
もう、出だしから誤解のしようがないじゃないですか。“異邦の空”というのはバンクーバーですよ。僕はレンゲさんと一緒に打ち上げ花火を見たのですよ。“こんなにあなたを想っているのに”と書いている。つまり。。。つまり。。。レンゲさんが僕を星の王子様だと思っているのですよ。そして、もう待ちきれない。
レンゲさんはちょうどこんな感じなんですよ。もう待ちきれないのですよ。星の王子様に抱かれて眠りたいのですよ。
デンマンさんは、マジでそう思っているのですか?
そう思っているのですかって。。。あの花火の晩でしたよ。レンゲさんは。。。レンゲさんはこのような格好で僕の部屋にやって来たのですよ。
レンゲさんは。。。レンゲさんは。。。もう、忘れてしまったのですか?
覚えていますわ。
でしょう。。。?。。。だから。。。僕はレンゲさんの詩を読んで心が揺さぶられたのですよ。。。あの夜の記憶が鮮明によみがえってきたのですよ。
でも、デンマンさんは誤解なさっていますわ。
やだなあああぁ~。。。誤解のしようがないじゃないですかぁ~?レンゲさんは、とってもかわゆい女の子になって僕の懐に潜り込んできたのですよゥ。それで。。。それで。。。甘えるようなしぐさで僕を見あげて。。。潤(うる)んだ熱いまなざしで見つめる。。。ああぁ~~。。。レンゲさんだって熱い思いに突き動かされて苦しいかもしれないけれど、僕だって。。。僕だって。。。レンゲさんの熱い思いを感じて苦しいのですよゥ。
そ。。。そこ。。。そこですわぁ~。。。デンマンさんが誤解なさっているのは。。。
そこって。。。そこって。。。どこですか?
デンマンさんは、あたしが性愛の渇望に悩まされていると思い込んでおられるのですわ。だから、あたしはすでに書いたのですわ。
性愛への渇望 2007-04-28 08:17 わたしの創作についても、そのことは言えるのです。 自分の書いたものは、どのようにも解釈していただくことも、まったく読者のみなさまの自由です。 しかしながら、完全なる戯作が多い恋愛詩から、わたしの精神が、性愛への渇望に悩まされているかのように、解釈されてしまい、それを事実として認識なさっておられるのだとすれば、少々残念なことです。 わたしのテーマは、あくまでも人生観,世界観であり、寓意的な言葉の中に、恋愛の陰喩はほとんどありません。 それは少女時代から今にいたるまで、性愛はわたしのテーマではないからなのです。 実生活での最大の関心事が、恋愛ではないからです。 例えば、どれほど好きな相手がいても、その気持ちを,詩にあらわすことはほとんどないのです。 人間とは、脳の発達しすぎた生物にすぎず、そのために生じる感情を、美しいものだとは思わないのです。 わたしが特に、追求したいものは、血なまぐさい生命の持つ、発達しすぎた頭脳が引き起こす醜い事件、戦争、葛藤などなのです。 わたしはロマンチストではないのだと思います。 恋愛を描くのは、あくまでも小説のための習作の延長なのです。 話がそれてしまって申し訳ありません。 デンマンさんを信じて、これからもおつきあいさせていただきたいことを、わかっていただきたくて、忌憚なく書かせていただきました。 どうか、この気持ちを察してください。 by レンゲ 『性愛と真心』より |
まさか。。。まさか。。。レンゲさんは、上の詩を小説を書くための習作のつもりで書いたと言うのではないでしょうね?
違いますわ。
じゃあ。。。なんですか。。。スケスケルックのナイティーで僕の部屋にやって来たというのは、小説を書くための材料にしようと思ったわけですか?
もちろん、違いますわ。
しかし。。。しかし。。。レンゲさんは書いている。“実生活での最大の関心事が、恋愛ではないからです” そして、このようにも書いている。“わたしが特に、追求したいものは、血なまぐさい生命の持つ、発達しすぎた頭脳が引き起こす醜い事件、戦争、葛藤などなのです” これは間違いなくレンゲさんが書いたものですよね?
そうですわ。
。。。と言うことわぁ~ 上のスケスケのナイティーを着て僕の部屋にやって来たのは“血なまぐさい生命の持つ、発達しすぎた頭脳が引き起こす醜い事件、戦争、葛藤”を追求するためだったのですか?
もちろん違いますわぁ~。んもお~~
だったら、いったい。。。一体、何を求めてレンゲさんはやって来たのですか?