禁断の愛
Subj: 【SSIニュースレター】 第一印象のメカニズム
Date: 26/12/2007 3:18:47 PM Pacific Standard Time
From: pma3@ssigrp.com
To: barclay1720@aol.com
第一印象のメカニズム
「人は見かけじゃわからない」といいますが、果たしてそうでしょうか?
やはり、第一印象で受けたイメージはおおよそあたってしまうものではないでしょうか。
人は第一印象で決まる、と言えるような気がします。
しかし、実は第一印象があたるのには、ちょっとしたワケがあるのです。
心理学の言葉に「予測の自己実現」というものがあります。
これは、初対面の相手に対して何かしらのイメージを抱いたら、そのイメージにあてはまるよう無意識のうちに相手を誘導してしまう心理メカニズムのことです。
第一印象で受けたイメージは、この「予測の自己実現」のからくりによって、さもあたったかのように感じられるのだと言うのです。
たとえばAさんが初めてBさんに会ったとき、Bさんに対して「優しそうな人だな」という第一印象を持ったとします。
するとAさんは「自分もBさんに優しく接しよう」と無意識のうちに考え、行動していきます。
となると、今度はBさんがAさんのことを「優しい人だ」と思うようになり、「優しいAさんに自分も優しく接しよう」と思ってしまうんですね。
結果、AさんがBさんに対して抱いた第一印象は、見事あたったかのような格好になるわけです。
しかし実際は、AさんがBさんを“優しい人のイメージ”に導いたといえるでしょう。
なんだ、第一印象ってあてにならないな・・・というのがここでお話したいことではありません。
つまり、相手に対する第一印象をつねにポジティブなイメージで抱けるよう意識すれば、“イヤな人”にはなかなかめぐり合わずにすむ、というのがポイントなのです。
本当はちょっと意地悪な性格の人であっても、「予測の自己実現」のからくりによって誘導をかければ、あなたにだけは“いい人”でいてくれるかもしれません。
初対面の人と会うときは、ぜひ、その人のポジティブな面を注視して、いい第一印象を持つように心がけてみてください。
『SSIニュースレター』より
この第一印象が関係あるのですか?
そうですよ。レンゲさんが持っている坂田さんに対する第一印象と清水君に対する第一印象が、「イケる」「イケない」の違いを生んでしまったのですよ。
そんな。。。そんな事を言われたってすぐには信じられませんわ。
レンゲさんが坂田さんに抱いているイメージは次のようなものなんですよ。
禁断の園でレンゲさんが
坂田さんと秘め事をして知った悦び
レンゲさんも16才の頃は、こうして可憐な乙女だったんですよね。
まだ高校1年生の女学生だった頃、レンゲさんは、初めて秘め事を経験した。
愛のない家庭で育ったレンゲさんは、心のよりどころがなくて、当時近所に住んでいた坂田さん夫婦の家に時々遊びに行っていた。
坂田さんも、レンゲさんの家庭の事情を良く知っていて、何かとレンゲさんのことを思いやり可愛がっていた。レンゲさんは、いつしか坂田さんに淡い恋を感じるようになっていた。
坂田さんは良い人だけれど、競馬競輪にハマッていて、そのことで妻の幸子さんと別居するようになった。レンゲさんは、そんなある晩、幼な妻のように坂田さんのために夕ご飯を作ってあげた。坂田さんにも何か感じるものがあったのかも知れませんよね。その晩、レンゲさんは坂田さんの腕に抱かれてハラハラ。。。、ワクワク。。。ドキドキしながら桜の花びらを散らした。。。
『エロい文学少女 (2007年4月11日)』より
つまり、初めからレンゲさんは坂田さんに「愛されている」「可愛がられている」「庇護されている」と言うイメージを抱いているのですよ。だから、レンゲさんは素直な気持ちで坂田さんの腕の中に入ってゆけたのですよ。
その気持ちが坂田さんにも通じていたとおっしゃるのですか?
当然ですよ。レンゲさんは幸子さんのエプロンを身につけて、かいがいしく坂田さんのために夕ご飯の支度をしてあげたのですよ。高校1年生のかわゆいレンゲさんが心を込めて坂田さんのために散らし寿司を作ってあげたのですよゥ。
男ってねぇ~、レンゲさんのようなかわゆい女の子が、このように心づくしの料理を作る姿を目の前にすると、ホロっとして。。。なんと言うか、心に沁みるものがあるのですよゥ。
それは。。。それは。。。デンマンさんが、ご自身の経験をおっしゃっているだけですわア。
しかし、結果としてレンゲさんは坂田さんの腕に抱かれる事になったのですよ。。。しかも。。。しかも、レンゲさん自身。。。その事を心のどこかで期待していた、と。。。ぬけぬけと僕に語ったのですよゥ。。。覚えているでしょう?
ええ。。。覚えていますわ。
つまり。。。、つまり。。。、上のニュースレターに書いてあるように、まさに「予測の自己実現」なのですよ。
どういうことですか?
レンゲさんはねぇ、坂田さんに対して「あたしを可愛がってくれている人」だという第一印象を持っていたのですよ。すると坂田さんは「レンゲさんを可愛がってあげたい」と言う優しい気持ちが湧き上がってくる。
そのように単純に坂田さんが反応したとは思えませんわ。
でもね、これは僕が言ったことじゃない。上のニュースレターの説明に従えば、このようになるのですよ。坂田さんはやがて、「レンゲさんは自分に可愛がって欲しいと思っているかわゆい女の子」と思うようになるのですよ。それで「かわゆいレンゲさんに自分も優しく接しよう」と思ってしまうのですよ。
そうでしょうか?
しかも、レンゲさんは幸子さんのエプロンを身につけて幼な妻のように坂田さんの夕ご飯の世話をしてあげる。しかも、うまそうな散らし寿司などを作ってしまう。これで、坂田さんはホロッとなってしまう。つまり、二人がお互いに抱いているイメージをレンゲさんのこの行動がさらに補強してゆく。坂田さんはレンゲさんのことをさらに可愛い女だと思うようになる。レンゲさんも“幼な妻”のような行動を通して坂田さんへの思いをますます強くする。結果として、レンゲさんが坂田さんに対して抱いた第一印象は、見事あたってしまうのですよ。
そうなのでしょうか?
まさにニュースレターに書いてあるとおりでしょう?レンゲさんが無意識のうちに坂田さんを“レンゲさんを可愛がる人のイメージ”に導いたのですよ。そして、この延長線上にレンゲさんは次の詩を書くことになるのですよ。
身も心も一つになって
2007-04-10 20:34
わたしは目をつむったけれど
あなたも欲情していることを
感じ取ることができたわ
あなたが以前にも増して
わたしを求めている事がうれしかった
そして、それはわたしを安心させたの
ひんやりとしてきたので
ちょっと目を開けてみると
あなたはじっとわたしのアソコを見ていた
やがて、わたしの花芯に指先を這わせる
覆いかぶさるようにしてわたしにキスをしながら
あなたは優しく愛撫を続ける
二人の唇が重なり
舌が絡み合う
愛しい思いに駆られながら
わたしは接吻に思いを込める
背筋を走る快感にやがて耐え切れず
わたしは小さなうめきをもらして
あなたの背中にしがみついたわ
無意識に腰が揺れる
あなたの指先がするりと中に入ってくる
その繰り返しにわたしは翻弄される
愛撫の嵐に
わたしは狂おしいまでに身悶える
「もう… 駄目…」
息も絶え絶えにわたしが叫んだとき
あなたはわたしの中に入ってきた
既に愛液があふれていたわたしは
あなたをやすやすと全身で受け入れていた
あなたも全身でわたしを感じ取ろうとするように
わたしの奥の奥まで入り込もうとする
わたしは膝を立て
あなたを迎え入れようと腰を浮かせる
あなたは両手で
わたしの手のひらを固く握りしめている
その手の結合と下半身の結合が
同時に前後に揺れる
揺れるたびにわたしはかすれた声を
漏らさずにはいられない
身体の中が溶けてしまいそう
頭の中がカスミかかったように
真っ白になってゆきそう
この密着感は何なのだろう
わたしはからっぽになった頭の奥で考える
まるで、すっぽりと空いた自分の空洞に
ちょうど一つしかない鍵を合わせるように
あなたはわたしの中に密着している
自分の身体の中からは
汲んでも汲んでも涸れない
泉のような熱いものが流れ出てゆく
二人が一つになっている部分からは
ひそやかな湿った音がもれ
わたしの情感をよりかきたてる
「ああぁ~…」
不意にあなたがうめく
あなたの動きが激しくなる
わたしも嵐に巻き込まれる船のように
無意識に動きを合わせる
わたしの中であなたそのものが
激しく躍動する
鼓動が高鳴る
愛欲が激しくぶつかり合う
欲情が突き上げてくる
ああぁ~
今までにない激しい官能の疼き
身も心も一つになって激しく蠕動する二人
堪え切れなくなって登りつめたその極みで
あなたは激しく果てる
そしてわたしを初めて深い
底知れぬ悦楽へといざなう
ああぁ~ あなた、愛しい人
わたしをこのまま離さないで
by レンゲ
『萌えたい女 (2007年6月28日)』より
つまり、「予測の自己実現」によってレンゲさんは満ち足りながら坂田さんとイケるようになったのですよ。
そうでしょうか?
やだなあああぁ~。。。レンゲさんはこんな情熱的な詩まで書いているのですよ。幸子さんのエプロンをして坂田さんのために散らし寿司を作って以来、レンゲさんは常に坂田さんに対して“幼な妻”であろうとしたのですよ。しかもその気持ちで坂田さんに接してきた。坂田さんは、まんまとレンゲさんの「予測の自己実現」のからくりに引っかかってしまったようなものですよ。
あたしが坂田さんを誘惑したように聞こえますわ。
もちろん高校1年生のレンゲさんには、そこまでの意識はなかったでしょう。でも。。。、でも、レンゲさんは無意識のうちに坂田さんを誘導していたのですよゥ。そして。。。そして、大人になった今、心に虚しさを感じるとき、レンゲさんは時々“幼な妻”にもどって坂田さんの腕に抱かれて激しくイッテいるのですよゥ。
あたしは。。。あたしは。。。洋ちゃんと。。。どうすれば良いのでしょうか?
だから。。。坂田さんにしたように「予測の自己実現」のメカニズムを使うのですよゥ。
でも。。。でも。。。どのようにして。。。?
レンゲさんは知能指数が140もあるのですよ。僕がいちいち言わなくても分かるでしょう?んもお~
【レンゲの独り言】
あたしは、デンマンさんの理屈によって、
また煙に巻かれてしまったような気がするのですわ。
でも、洋ちゃんとはどうしてダメなのかしら?
結局、このことについてはデンマンさんは説明してくれなかったのですわ。
また、あさってお聞きしますわ。
『禁断の花火 (2007年12月29日)』より
デンマンさんは、おととい、このようにして記事を終わりにしてしまったのですわ。
そうですよ。僕が結論を出さなくても、レンゲさんのように理知的な女性ならば分かるはずですからね。
それって。。。それって。。。イヤミですか?
僕はマジでレンゲさんの知性を信じているのですよ。僕の説明で分かったでしょう?
分かりませんわ。。。あたし。。。あたし。。。夕べも、それに、おとといの晩も。。。なかなか眠れず。。。デンマンさんのおっしゃった事をずうっと考えていましたわ。
それでも。。。それでも。。。レンゲさんは分からない、と言うのですか?
だってぇ。。。分からないものは分かりませんわ。具体的に分かりやすいように説明してくださいな。
あのねぇ~。。。レンゲさんは具体的と言うけれど。。。僕はレンゲさんに技巧的なことを説明するつもりは無いのですよ。。。つまり。。。つまり。。。ベッドで、こうして、ああして。。。と、手をとり足を取って教える訳には行かないのですよゥ。
分かっていますわ。。。あたしは。。。あたしは。。。そのような事をお聞きしているのではありませんわア。
だったら、具体的に説明の仕様が無いじゃないですか?
だから、どうしてあたしと洋ちゃんは、うまくゆかないのか?。。。その事を説明してくださいな。
説明したでしょう!。。。レンゲさんが坂田さんに抱かれると、どうして激しくイッテしまうのか!?。。。僕は分かりやすく説明したはずですよ。
ええ。。。その事は理解できましたわ。
だったら、清水君とダメなのも分かるでしょう?応用力ですよ。レンゲさんは知能指数が140もあるのだから、僕の説明を応用して清水君との問題を解決する事ができるでしょう?
分からないからお聞きしているのですわ。
やだなあああぁ~。。。そうやって分からない振りをして僕に言わせるのですか?
違いますってばあああぁ~。。。あたしはマジで分からないのです。
本当にマジで分からないのですか?
マジで分かりませんわ。
でも、「予測の自己実現」は理解できましたよね?
分かりましたわ。
それなのに、それを清水君に応用できないのですか?
応用。。。応用。。。とデンマンさんは簡単におっしゃいますけれど、デンマンさんの説明は、分かり易いようでいて肝心(かんじん)な所で雲をつかむようにぼやけてしまうのですわア。
僕は簡単な事だと思うのですよ。「予測の自己実現」を簡単に言ってしまえば次のように言えるのですよ。
魚心(うおごころ)あれば水心(みずごころ)
魚に水と親しむ心があれば、水もそれに応じる心を持つという意味。
相手が自分に対して好意を持てば、自分も相手に好意を持つ用意があるということ。
英語では次のように言います。
Scratch my back and I'll scratch yours.
「あたしの背中を掻いてちょうだいな。そうしたら、あなたの背中も掻いてあげるわよ。」
『恋心とロマンと詩 (2007年12月21日)』より
坂田さんとレンゲさんは、正に“魚心あれば水心”の仲なんですよ。お互いに愛情の面では、自分では手の届かない痒いところを掻いてあげているのですよ。
あたしと洋ちゃんは、そうでないとおっしゃるのですか?
表面上、レンゲさんと清水君は“魚心あれば水心”の仲なんですよ。第一、毎晩ベッドの中で愛し合っているカップルなんて日本では見つけようと思っても、なかなか見つけることができないですよ。とにかく次のような統計が出ていますからね。