シカゴではありません。
ノーベル物理学賞を受賞された真鍋さま、喜ばしいことです。
が、マスコミ連が”日本人の受賞”、わけても居住地域の東海の>愛知の>名古屋の>名大招聘教授の・・・(と、啄木風に縮めてゆく)式に採り上げてゆくのが寂しい。名古屋大学あたりから北上して、岐阜山中の神岡グランデ、そして生家が富山の島津製作所フェローの田中氏に結び付けてゆく”ノーベル賞の道”もあったような?記憶。余計なことですが、ドクターでもなかった(と、記憶)田中氏の業績が嬉しいです。
さて、私は素直になれない。氏が日本人であるのは間違いないとしても、ノーベル賞級のお仕事をなさったのは1958年に日本から米国に研究移住されてからのこと・1967年発表の論文が受賞対象と報道されている と思う。なるほど、氏の頭脳の中にオリジナルなモデルが構築されていたのだろうが、そのモデルをシェープアップして具現化するには当時の米国の科学技術が必要だったと思う。
氏は日本でお生まれになり青年まで国内で過ごされたであろうが、ノーベル賞に結びついたお仕事は米国でなさった とすべきであろう。しかし、ノーベル財団の眼の付け所の好さに感服。物理学賞といえば遠い宇宙の最果ての出来事か、ひるがえって超微細空間での超微粒子のふるまいの解明が対象と思い込んでいたのを、あっさり覆してくだすったようで感心です。ボブ・ディラン以来ですね。