台風一過、雨上がりで野良仕事もママならない。午後になり四日市市の西部、宮妻峡方面へ軽トラ出動。通行止め箇所から林道を歩く。もちろん、山登りは控え鎌ヶ岳を右に入道方面へ向かう。2:45スタートだから4:00まで登ることとする。
おそらく間質性肺炎の息詰まり感はあるものの、登山の傾斜度はないから緑一杯の林道、木の下をグングン歩ける。ただ、昨日までの台風のためか、大きな石がゴロゴロ。直撃は喰らいたくなく周囲に気を配る必要があった(2枚目の岩崩は終点近く)。
途中、山腹の砂防(岩防?)工事の跡を見上げる。これとは別に新しい治山治水事業が行われておるようで、資材を運び上げるためか吋径ほどのワイヤー架線があった。こんな架線をみると、前職場組織で副会長を務めてくだすった酒好きのHさんが言っていた”野猿;ヤエン”を想い出す。山深く架線するには鉄砲で細いリードワイヤーを目標点まで張り、順次太くしていくそうな。氏は架橋設計などが得意だったから、こんなお話しをよくされた。ただ、改めて野猿でググると、十津川村で使われていた人を渡すものらしく、資材用は同じヤエン音でも”矢遠”とある。なるほど、私の思い込みだったようで、機会があれば矢遠のこと詳しくHさんに教えていただこう。
とりあえず、我が三重県の林業振興室による架線ワイヤーの設置法記事を見つけた。時代はドローン。
『従来は鉄砲やラジコン飛行機によりリードロープの送り出しを行っていたようですが、鉄砲の場合は火薬の管理が難しいこと、また、ラジコン飛行機の場合はコストや危険性が高くなることから近年になってドローンを活用する事例が増えてきているようです。
ドローンを用いたリードロープの送り出しは、まず2ミリ程度のロープ(コンバイン用結束紐を使用)をドローンで送り出し、次いで4ミリロープ⇒10ミリロープ⇒ワイヤーロープの順に巻き上げ架設していきます。
今回の現場は約300mくらい離れた場所への飛行でしたが、500mくらいの距離を飛行させる現場が最も多いそうです。』
予定どおり3:57頃に幅広い林道の終点に到着。矢遠ワイヤーの終点でもある。鎌ヶ岳が近い。右には御在所岳。ワイヤー架設を過ぎれば四日市コンビナートの南部が望める。
終点ではやはりコンクリート巻きの崩落防止?工事がB社により進んでいた。先の砂防工事といい本当に必要な工事なのかな・・・高額なダム工事では議論好きの方々が侃々諤々だが、山奥の仕事で受注者が小さな企業ならドンドン工事は進むのかしら・・・
ま、好い気分の今は深く考えずに、まま、引き返そう。軽トラ着は4:55で計画とおり。11月中旬ともなれば紅葉が映える宮妻峡、石油コンビナートのバカタンクが望めた。6月に入院した医療センターからの眺めよりはっきり感じるのは気分が好い所為かな。当然、帰路コンビニで500mL缶を購入した。