欠陥建築バスターズ

土地・建物の調査研究が専門。日本の地震や災害に備えた建築や、不動産市場や世界経済の未来鳥瞰について述べています。

『スウェーデン式サウンディング試験がダメな理由!!』

2015年09月23日 09時24分35秒 | デザイナーズ住宅の欠陥




『スウェーデンの国鉄が、線路の地盤調査に使った、地盤調査手法!』



皆さんの家は、『地盤調査』しているでしょうか?

『スウェーデン式サウンディング試験をしたから大丈夫??』

…いいえ!それだけでは不十分です!



そもそも、『スウェーデン式サウンディング試験』は、スウェーデンの国鉄が、

線路を敷く時に、線路の下の地盤が強固かどうかを調べる検査でした。

これは、キリの様な鋼鉄の刃先を、加重をかけながら、地面に差し込んでゆき、

『地盤のおおよその堅さ』をさぐる試験方法です。



『これを、建築に応用するのは、少々、無理があります!』



地下に『粘土層』が分布していても、その地層が、粘土なのか否かが、はっきり

判明出来ないからです。



『粘土層は均一に分布していません!』

これは、何故かと言うと、粘土と言うのは、非常に細かい土の粒子で、この微細な

粒子は、雨水と共に、土砂の間を通り抜け、地表に比較的近い深さに溜まる性質が

あります。そして、土砂の間を、水と共に通り抜けやすい場所には、沢山の、

粘土が溜まるからです。



『粘土層は水がしみ込みにくい性質があります!』

ですから、地表に降った雨が、『粘土層』でブロックされて、いつまでも、地表面

が、ジクジクと湿り、乾燥しない事も多いです。



『もと沼地や、田、川の側の低い土地、隣が畑や空地は注意です!』



家が湿気りやすいとか、床下に水がたまってしまう様なトラブルは、多くの場合、

『地下の粘土層』が、悪さをしています。



『建築士』でさえ、この事を理解しているのは、ほんの一握りでしょう!

『地盤調査のご相談も、日本一の住宅調査会社、欠陥建築バスターズまで!』


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