欠陥建築バスターズ

土地・建物の調査研究が専門。日本の地震や災害に備えた建築や、不動産市場や世界経済の未来鳥瞰について述べています。

アトリエ系設計事務所は、なぜ設計料が高いのか?

2013年03月30日 10時07分29秒 | サービス料金の話




『たまにしか設計の仕事がない…アトリエ系設計事務所の建築士』



皆さんがもし、家を建てる場合、街の「設計事務所」(建築士事務所)に依頼

したら、どのくらい「設計料」を取られるかご存知でしょうか?


仮に、家のコストが2500万円だったとします。

すると、設計料は250万円から400万円必要です!

つまり、2500万円の家が、最終的には2750万円から2900万円に

なってしまいます。


誰がこんな高い家を建てますか?

私なら、街の設計事務所に依頼しないで、大手の◯◯ホームとか、◯◯◯◯

ハウスで家を建てます。


大手のハウジングメーカーなら、街の設計事務所の設計する家よりも、

ハイレベルで動線のすっきりした住みやすい家を、三分の二の費用で建てら

れます。


私の様な本職の「建築士」ですらそう考えるのですから、皆さんなら、なお

さらでしょう。


…ですから、街の設計事務所(建築士事務所)の中でも、アトリエ系と言わ

れる事務所は、ほとんど仕事がありません。


よく、TVを見ていると、ちょっと変わった家を紹介してますね。

そして、その家の施主の息子が「建築家」だったりします。


親としても息子に仕事がないのを知っていて、家の設計をさせてやるんだと

思われます。


最近は、大学の建築学科を出ても、就職がないようです。

そんな、行く場所も無い若者を、「修行」とか「研究」と称して、ただ働き

させる「アトリエ系設計事務所」まであります。


こんな「火の車」状態の設計事務所としては、出来るだけ沢山の設計料を、

施主さんから取らないとやってゆけないのです。


「能力」があるから、「その人でないと出来ない仕事」だから、設計料が

高い訳ではありません。


その様な無理な状態で、良い仕事なんて出来る訳ありません。

事実、問題の建築を多くつくるのは、そんな余裕のない事務所なのです。



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