ハブ ア ナイス doi!

いつまで続くのかコロナとの戦い。
全て解放されて、もっと、もっと
心から楽しまないとねえ。

夏の思い出

2006年07月30日 22時06分58秒 | 最近の出来事

音頭が始まる直前
夕方にざーっとひと雨きましたが
丁度水をまかなくても良くなりました
立派なやぐらでしょう
もう20年近く使ってますが
頑丈な鉄骨作りなので
まだまだ現役です
ちょうちんもみんなでつけました
手前に写ってる大きいちょうちんは
中におひねりを入れて
滑車を使って
音頭トリに届ける仕組みになっています

音頭が始まる頃には
青年団の焼きソバも
焼きあがっていて
それをアテにしたビールも
3本目くらいまで行くと
すっかり出来上がってしまいます
祭りで顔なじみの他町の知合いもやってきて
いっそうボルテージが上がり
翌朝、おなかをこわすくらい
飲んじゃいました

我が村では
盆踊りがすんだら
次は子供会のラジオ体操
そしてだんじりと
行事が続きます

話は変わって


上の写真の昆虫は何かわかりますか
ギーッチョンと鳴くあの昆虫
そう
キリギリス

今日、山手の空き地から
連れて帰ってきました
親父が入院してまして
毎日付き添いに病院に行ってる
お袋を癒してあげようと
捕まえたのです
というのも、お袋は
この虫の鳴き声がとても好きなんです
私の住んでるところは
都会の中の田舎で
かなり静かなところです
かといって
あちこちから
虫の音が聞こえてくるほど
田舎ではありません

キリギリスを入れた虫を
風鈴代わりにつるしておくと
近所の人が
聞きつけてやってきます

初めてそれをしたのは
もう10年位前かな
最初は
村の人もどこで鳴いてるのか
不思議に思っていたそうです
今では、我が村の
夏の風物詩となりつつあると
思っているのですが・・・

ところが、このキリギリス
なかなか捕まえられないんです
鳴くのは結構草深いところで
保護色だからなかなか見つからない
近づくと泣き止むから
そうなると
みつけるのはもう不可能です
見当をつけて
網ですくってみても
つかまらない
ものの本によると
一度捕まえ損ねると
草の間の地面をすばやく移動するので
見つけるのは不可能だと書いてありました

たまねぎが大好物だそうで
それを撒いておくと
そのあたりに集まってくるから
そこを捕まえるのが効果的だとも
書いてありました
しかし
たかがキリギリスごときに
餌をまいておいて
翌日捕集なんて
そんな面倒なことできないし
いきおい
鳴いている草むらの近くまで
猫のような忍び足で近づき
ふくろうのような
目で探します

昨年は一回チャレンジしたけど
収穫なしでした
今年こそはと出かけた
山手の空き地で
泣き声をたよりにそーっと
近づき
近づいても泣き止む気配のない
比較的警戒心の薄そうな
泣き声の近くに待機
ギョロギョロと草の合間を
目で探してたら

いた!

やわらかそうな草の
先端から15cmくらいの
葉陰で、羽をこすり合わせて鳴いている
チャンスは一度きりだ
今年の夏の行方をかけて
補虫網を上から渾身のひとふり

ばさっ!

瞬間すべての泣き声がやんで
時間が止まる

そこから逃げないように
網のわっかを
地面まで押し下げ
様子を見ていると
やがて
ガサガサと網の上部に
奴が上がってきた
網の上からつかみ
静かに網を抜いていく
ひっかかったら
その草を引きちぎる
そうして網の中が
比較的まばらになったところで
下からビニール袋を入れ
そのなかに捕獲!

捕まえた時は
動転しているから
しばらくは鳴かないが
家に連れて帰って
虫かごをつるして
一時間もすると

ギイーッチョン!

暑さを忘れる
泣き声ですな

しかしこの行為も
自然破壊だという
後ろめたさが
残ります
せめてもの罪滅ぼしに
来週
奴のふるさとに行き
せめて仲間のキリギリスに
たまねぎのかけらでも
おいてこようかな