駅の方へ戻って、
今度は右の桂川を
「松尾橋」で渡っていきます。
桂川というのはもちろん
淀川の上流河川ですね。
この奥の嵐山では渡月橋のかかっている川です。
大きな川ですねえ。
渡っていくと、なんかもう
普通の住宅地のようなところに
入っていきます。
道路標識を見ますと
「罧原堤」
と書かれてあります。
これは嵐山から松尾まで続くこの桂川の
堤防のことを言います。
「罧原」はふじはらと読みます。
なので藤原氏が関連した堤防か
というとそうではなくて、
前回書いた「秦氏」が川の洪水を防ぐために
作られた堤防なのだ。
周りの状況や河川から見上げる
堤防の様子なんかがよくて、
よく撮影の地に使われたりもするようだ。
ここを歩くのも楽しいのかもしれないが、
今回は神社の巡り旅で来ているので、
これを歩けば目的の2神社を
見逃してしまうのでここもまた
別の機会に来ることにしよう。
さらに東向いて歩いていくと、
梅宮大社の表参道に到着します。
ここからみた神社の姿がこれ。
大きくて立派な明神鳥居ですねえ。
ここは、梅宮神に祈願したことで
子どもを授かった皇后の話で、
子授け・安産の神とされていますし、
酒解神などの祭神の名から
酒の神としても知られています。
また先ほどの雨から行くと
条件は良かったようですね。
先ほどの松尾大社とは
少しストーリーは異なりますが、
こちらも酒の神だったわけですね。
ここにも酒の神輿庫が
こうしておかれています。
祭神の右わきの方に
「またぎ石」という岩があり、
これをまたぐと子供ができる
といわれています。
これがその石。
またこの神社は猫が多いことで
知られています。
猫の写真番組もここで作られたそうですよ。
そう思って社務所の方を見ると、
棚の上に猫がドデーンといましたねえ。
さすがでした。
そうして梅宮神のお参りを終え、
今日ののこりは跡1社です。
少し離れていますが、
嵐山周辺をてくてくと歩きながら
訪ねていくことにしましょう。
しずかな村中を、あっち行ったり、
こっち行ったりしながら
歩いていきます。
あ、なんか古い家の片隅に
自動販売機があるぞ
と思ってよく見たら、
なんと野菜の自販機です。
いやあ、こんな自販機もあるんですねえ。
驚きました。
この辺りは「千代の古道」なんて
名前が付けられているんですねえ。
そうして住宅街を抜けていきますと、
前の方に川が見えてきました。
「有栖川」です。
なんか芸名とかによく使われる
名前ですので不思議な感じですねえ。
あの有栖川有栖なんかも
この近くにいたという話を聞きました。
コースはこの川沿いを
上っていくように計画しています。
本当に堤防とかあるけるかなあと、
不安だったんですが、
実際に行ってみると結構立派な
堤防道があるようです。
田んぼと川に囲まれて
気持ちよく歩いてくださいね。
そのうちに右側の川と並行して、
左に決行立派な流れが出てきます。
田んぼや畑用やなあと思いつつ
見ていますと、あれ?
川の中に植物が生えているぞ。
その姿はまるであの醒ヶ井の
地蔵川でみた「バイカモ」です。
え~京都市内には今は一つもなく
絶滅種といわれているのに、
こんなところに残っていたら
すごいニュースだぞ。
写真にも取って帰ってから
調べてみました。
そしたらネットの中にも
「有栖川」にバイカモなんて言う
ニュースもいくつかありましたが、
公的なページが一つもないのです。
さらに調べようと、
醒ヶ井の写真と比べてみたら、
葉っぱの形がかなり違っていました。
ネットをさらに探してみたら、
よく間違われるのが
オオカナダモという植物らしいです。
残念、仕事引退してあちこっち
歩き回ってるおっさんが
バイカモを大発見!
なんて記事にはなりませんでしたね。
とまあそうしてるうちに
doironは嵐山近くにたどり着いたのでした。
続く