この辺りは「塩屋」といいます。
六甲が海に突き刺さるように
降りてきたところで、
山の坂道あたりでも入り組んだ道を作って
大勢の人々が住んでいます。
すぐそこに海辺の線路が通っているのに、
こんなに標高があったりするのです。
くねくねとまがりくねった坂道。
何となく塩屋という名前が
よく似合う町ですねえ。
少し上っていきますと、
お寺の方に上がっていく
階段の道があります。
その先に「安養寺」というお寺がありました。
入り口にこんなでかい鬼瓦がありましたよ。
改修時に取り外して
保存してあるんでしょうねえ。
塩屋の町を見下ろす展望台がありますし、
トイレもありますので少し休んでいきましょう。
あ、その先にリボン通りの道標がありましたよ。
そこには「ジェームス山」と
書かれてありました。
保安官が住んでいるんでしょうか。
池野メダカみたいな顔をしたね。
あれ?あれはロバートやったけ。
実は決してそうではなく
ジェームスという名の
イギリス人貿易商がイギリス人のための
住宅60戸をここに開発し、
ジェームス山と称するようになったそうだ。
そのジェームスの没後、
当時の三洋電機の社長
「井植」氏がここを取得したそうだ。
リボン通りはそんなジェームス山へと
どんどん上っていくコースを
案内していきます。
途中の階段のところに
こんな実がなっています。
「フウセントウワタ」ですねえ。
家の近所の植え込みにも
植わっていましたねえ。
なんかとってもユニークな形です。
何となく実を強く触ることは
できないような親しみを感じますねえ。
どんどん上っていきますと、
外国人街の入り口に
岩船不動明王という祠がありますよ。
拝んでいきましょう。
その横には「阿吽」の「阿」の
駒ライオンがいますし、
そこにはいかにも外国人らしき帽子が・・・
ジェームス山はなかなかの雰囲気ですな。
さらにまだまだ上っていきます。
桜が植わった空き地は
花見にぴったりの様子ですねえ。
ずっとその道の一番上まで登っていきますと、
山の向こうは驚くほどのにぎやかな街でした。
しかも背後にはまるで二上山のような
山がそびえていますよ。
静かな山を登ってこんなにぎやかな
景色が見えてちょっと感動モノでした。
道の上を左折して進んでいきますと、
三洋電機の社長の
「井植記念館」
がありますのでのぞいていきましょう。
はあはあと息を切らしながら
一番上まで来ると、
おお~なんと。
その日が休館日でした。
頑張ってここに来るまで
歩いて登ってくるんだと
いう人にはショックでしょうねえ。
まあdoironは、ついでに覗いていこう
という感じなので、
歩きを重ねられただけでも
ラッキーですけどね。
仕方ないので、そのまま今
上ってきた道を途中まで下っていき、
リボン通りの続きのコースに
入っていきます。
ここもまたけっこうなアップダウンの道です。
なんかもう体調の悪い人には
大変な街ですねえ。
山を一つ越えるような感じで、
降りていくとこの辺りは
「王居殿」という地名です。
昔々、この辺りに王様が住んでいて
その立派な屋敷があったところ
ということでついた地名・・・
ではなくて、水源を表す
「大井」と田んぼを表す「田」が
「殿」に変化した地名です。
立派な名前なのできっと
由緒あると思ったのになあ。
ちょっと違ってましたねえ。
こんな道標に基づいて進んでいきますと、
ここは東垂水の駅の近くの公園です。
眺めがいいですねえ。
走る電車や海辺が見渡せます。
あれ?海の中のあれはなんでしょうねえ。
瀬戸内海の水を抜く「栓」かな?
あれをスポッと抜いたら
海水が吸い込まれていくみたいな、
そんなことは絶対にないですねえ。
どうも黄色い灯台のようなものが
浮かんでいましたよ。
そしてその横の海辺にある施設が、
下水の処理場ですね。
市街地の汚水を飲み込んで、
浄化して海に流していくわけですねえ。
ご苦労様です。
昔、下水処理場をよく視察しました。
びっくりするような話が
いっぱいありますが、
まあその辺の続きは
またどこかで。
続く