田んぼの中から広い自動車道に
出てゆきます。
右奥の方に伊勢電鉄の電車が
走っていますねえ。
駅はあの辺でしょうが、
ちょっと稲生の町の方に
入っていきましょう。
地図では稲生小学校のそばを
通っていきます。
ああ、あそこに避難所案内の
看板が立っていて、
小学校をさし示していますねえ。
向かっていきましょう。
ちょうど、子どもらが
学校から帰ってゆくような
時刻です。
元気な子どもたちがブワーっと
走りながら帰宅しています。
でね、みんなこんにちはと
挨拶してゆくんです。
親しみの持てる田舎ですねえ。
そして足元にはこんなマンホールが。
小川を泳ぐメダカが描かれ、
下水道によってこういう光景を
取り戻そうとの願いを
込めているそうです。
鈴鹿のマンホールには、
最初に紹介した川の絵のほか、
トンボの絵やサツキ満開の絵
なんかもあるそうですが、
これらには出会いませんでしたねえ。
写真はネットの資料です。
やがて、伊奈冨神社の駐車場
というところに到着しました。
といっても近くに神社がありません。
あれ~どこかなあと縮尺の
大きい地図を見ながらウロウロしましたよ。
こっちかなあと思いながら
そのうちに山の中の方に
入っていきます。
駅方面に向かうという
立て看板をさかさまの
頼りに進んでいきますと、
ようやくここがその神社です。
伊奈冨神社は稲生の地域に
ありますねえ。
稲が生えそろうという意味と
神社の名称は
やはり関係あるでしょうねえ。
「鈴鹿の南側の町をじっくり見てきました。
ありがとうございました」
とお祈りしておきましたよ。
ああ、今日はここまで
約16キロを歩いてきましたねえ。
結構歩き回りました。
でもまだ歩きは残っています。
神社からてくてくと
1キロほど歩くと、
伊勢電鉄「鈴鹿サーキット稲生駅」
に到着します。
ホームに行き、時刻表を見ると
ちょうど電車がきそうです。
一時間に一本だから
乗り損なうと大変です。
友達にメールをすると、
じゃあその先の「伊勢上野」という駅で
待っといてということですので
無事に乗車しました。
念のために女子高生に
「伊勢上野」という駅には
止まりますか?と聞くと、
待ってね~とかいいつつ
携帯で止まると確認してくれましたよ。
いやあありがたいですねえ。
大阪だったら女子高生に
いたずらおっさんの
警戒情報が出ていたかもね。
ついでにその娘に切符の
買い方についても教わったもんね。
ありがたいことです。
10分ほどで目的の駅
「伊勢上野」に到着です。
女子高生にお礼を言いながら
降りてみると、な、なんとそこは
田んぼの中のぽつんとした
駅ではないですか。
周りに何もありません。
きっとさっき電車で
いろいろ教えてくれた女子高校生も
驚いたでしょうねえ。
伊勢電鉄のことがあまり
わからんおっさんが、
こんなところで一人でおりて
何するんやろ?みたいな
素朴な疑問を抱いたでしょうねえ。
「ああ、もしかしたらあの人は
私の神様だったかもしれない」
なあんて、かわいそうなことを
考えたりしたんじゃないでしょうねえ。
いや、それよりもあの人は
「田んぼの神様?」
みたいな印象だったかもしれません。
駅の景色を見て呆然としましたが
ここでは友達を待てません。
寒くって、寒くって。
どこかお店とかないかなあと
遠くの方を見ると
どうやら1キロくらい先に
コンビニがありそうですから
そこに行きましょう。
暮れかけた鈴鹿の町は
なお一層寒いですが
じわじわっと歩いていきました。
コンビニに入って、
幸せを感じましたねえ。
よしじゃあビールだあ
と思いましたがイートインで
飲酒は禁止ですので、
あったかいコーヒーをのみながら、
店の中で45分くらい待ちましたよ。
ようやく友達が社用車で到着して
doironの旅も終わりです。
帰りの山々は雪はなかったですよ。
友達には、また次回に行くことが
あったら声かけてねと依頼して、
鈴鹿おろしの中を歩いた
三重旅もようやく終わりました。
寒かったけど楽しかったなあ。
次回は四日市か桑名を
歩こうかと期待をしつつ
今回はおしまいです。
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