だんじりで有名な岸和田祭りは、毎年9月14,15日に開催されている。
しかし他の地区、すなわち泉州のほとんどの町の祭りが開催されるのは体育の日の前の土日で、
今年は 10月8、9日 開催となる。
わが町泉大津でも、その10月に祭りが開催される。
そして、祭りを控えてだんじり各部の動きを確認するための試験曳きが
10月の2日に開催される。
試験曳きとは言え、関係者にとっては本祭りと同じ気合が要求され
本番さながらに派手なやりまわし(全力スピードでだんじりを直角に曲げること)が行われる。
だんじりを制御しているのはもちろん引き綱、そして前梃子、後梃子、大工方、鳴物がだんじりを、言わば運転する。
そして唯一だんじりを止める役割を持つのが ブレーキ
だんじりの前輪(「駒」という)にベルトブレーキをとりつけ、だんじり全面下部に設置したブレーキレバーを踏み混むとベルトが前輪の動きを止める仕組みになっている。
言葉で言えば単純なんやけど、ブレーキの役割は実に奥深い。
100のブレーキには100の理由があると、自分は周りに言ってる。
止めるブレーキ
スピードを殺すブレーキ
動かさないためのブレーキ
やりまわすためのブレーキ
駒にかまれた前梃子を抜くためのブレーキ
前のだんじりとの距離を保つためのブレーキ等、等・・・
車と同じで、ブレーキの役割は重要だ。とまらなければ電柱に突入、沿道の家を破壊することもある。
そのため、試験曳きに先立って、我が町ではブレーキテストを実施している。
本日、そのブレーキテストが行われた。
今年のブレーキ責任者となっている自分がその利きを試す。もちろん同時に各役割の者も様々な事前の確認をする。
ブレーキテスト1回目 ほぼ1年ぶりにだんじりを曳く青年団。
初めての綱元責任者にも当然気合が入る。
駆け足の鳴物にあわせて30mくらい進みスピードが乗ってきたところで、ブレーキを思いっきり踏み込んだ
利かん
だんじりはそのまま30mほど疾走。
交差点に差し掛かった青年団が力をゆるめてようやく停止
「あかん、あかん。こんなブレーキあかん、調整や!」
実は、最近使っているブレーキパッドに実はアスベストが使われていることが判明し、今年は古いパッドを使うことになった。
これが、ブレーキドラムとの相性が悪く、滑っているとのこと。
そのため、いつもより数多く試験を繰り返し、微調整もしながらようやく80%程度の出来になったところで、少し広い道に出てテストしてみることになった。
場所は奇しくも我が家のまん前(写真)
広い道路でスピードが乗ったところでブレーキレバーを
ガツン!!!
利いたあ
「うんうん、ええ感じ」出来は120%
これで今年もええ祭り出来るで~
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