ハブ ア ナイス doi!

いつまで続くのかコロナとの戦い。
全て解放されて、もっと、もっと
心から楽しまないとねえ。

ドジ旅日記 明日香人の陰謀編 4

2014年12月11日 21時00分17秒 | ウォーキング

「気都和既神社」は由緒ある式内社で、
「きつわき神社」と読むそうだ。



またこの神社の周辺は



「もうこの森」



と言われており、阪神タイガースのファンが集う森・・・
ではなく、このあと訪ねる
「談山神社」で中大兄皇子と中臣鎌足が談合し、
蘇我入鹿の首をはねた時に、
鎌足がはねた入鹿の首に追われて
ここまで逃げて
「もう来ぬだろう」とつぶやいたことから
ついた名前だという。

祖父馬子、父蝦夷の血を継承した入鹿が
いかに存在感の強い豪族のひとりであったか
を伺わせる逸話である。

そうして「気都和既神社」を過ぎて
自動車道のトンネルをくぐると、



山道が始まった。



このあたり、前から下りてくる人も多い。



何人ものグループとすれ違った。
そんな前から来た人の中の一人が
すれ違いざま、

「談山神社は人も車もいっぱい!」

という独り言を残して下りて行った。

さては、一般人に姿を変えた明日香人が
我々を近づけまいとするために
仕掛けていった陰謀か。

振り返った時に、襟元の勾玉がキラリンと光ったような・・・
なわけないか。

気持ちのいい山道が続くと、
トレイル魂をくすぐられたのか、
火がついたようにうりゃーとジダンが走っていった。



なにせイノシシの親せきなのである。

しかし、ハイキングコースと書かれてある
とはいえかなり傾斜のきつい所もあり、



気楽な観光気分で歩いている人には
ずいぶん厳しいことだろう。

普通に街を歩くような格好で
下ってくる人もかなりいたからね。

山道は、ところどころで自動車道を横切っていく。



最初は静かな山のドライブウェイであった道に、
登るにつれ車の数が増えてきた。



そしてついにはこんな大渋滞。



さすがにこのあたりの紅葉の名所
と言われる談山神社だけのことはある。

先ほどすれ違った明日香人の言ってたとおりである。

そんな状態なので最後尾の車の人は
果たしてたどり着けたかどうか疑問だ。
それほど車の流れはびたっと止まっていた。

「お気の毒~」とか言いながら
なおも山道を登り続けると、
やがて談山神社の西大門橋に到着する。



おお~、ここはかつて女人禁制だったのじゃな。



江戸時代に生まれなくてよかったあ。

それにしても、巫女さんはいなかったんだろうか、
お茶屋もおっさんがお茶を配っていたんだろうか、
バスガイドは・・・もういいか。

女人禁制は明治になってようやく解かれたそうだ。

ずっと登ってきた道も、
ここから本堂の入り口までは、
急角度で下っていくので



「あとでこれ登るんやな」と思ったら、
一気にテンションが下がってしまう。

本堂が近づくに連れ、
紅葉が徐々に見事になってきた。



このあたりで時刻は11時30分。

車の状況から、お昼にはお店も大変混むだろうから、
本堂に行く前に昼飯を済ませておこうと、
ちょうど目についた釜飯のお店に入ることにした。



食欲の秋 名物釜飯セット(うどん、フルーツ付き1000円)
眺望絶景となれば入らない手はないだろう。

参道を少しはずれて、
一行は店に向かったのであった。

これでもか、の看板を眺めながら、



こんなところも越えていくと



その店があった。



タヌキと坊主がお出迎え・・・
あ、いいえ顔をのぞかせている
お姉さんのことではありません。
置物、もしくは陳列台に写る
doironとジダンの姿ですから。

靴を脱いで上に上がって通されたテーブルには、
すでに釜飯がセットされていた。



いやおうなく釜飯セットなわけだ。

部屋に張られてあった貼り紙に
炊飯のスケジュールが書かれてありました。



火をつけて15分ですか。

ではビールを飲んで待ちましょう。
それにこっちの張り紙には、
待ち時間にあったかいおでんをどうぞ
なんて書いてある。



そうか、目の前で時間をかけて炊くのは、
その間におでんとビールも注文させよう
という明日香人の陰謀だったわけだ。

続く


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