ようやく炊けた釜飯をいただくと、
見た目よりも味がしっかりしてうまい!
これもまたビールをさらに飲まそうという
陰謀に違いない。
え~っと、確か下の看板には
「フルーツ付き」と書いてあったけど・・・
あ、これですか。
確かにフルーツには違いないけど・・・
陰謀の匂いがしますねえ。
ガラスの器に入ったメロンや
パイナップルを勝手に想像したdoironがバカでした。
店を出ると、看板にもう一つ書かれてあったメニューの
「眺望絶景」が我々を待っていたので
許してあげることにした。
カメラを構える三人の視線の先には・・・
じゃーん!
これが大和の名刹、談山神社の紅葉だ。
今年一番の、紅、赤、黄色。
自らの命の糧である葉緑素を破壊してまで
色づこうとする紅葉。
そればかりか、紅葉の原因となる
アントシアンやカロテノイドを合成するのに、
大きな労力を必要とするのに
何故こんなにも赤く野山を染めようとするのか、
その実態ははっきりわかっていない。
さすがにこれを明日香人の陰謀とは言い難い。
さあ、では紅葉の中に屹立する、
あの塔や本堂にもっと近づいてみよう。
「談山神社」は、豪族支配に業を煮やした
中大兄皇子と中臣鎌足が談合し、
当時強大な権力を誇示していた
蘇我入鹿をいかにして討つか、
蹴鞠の会場でひそひそと密談した神社として
その名を戴いている。
結局入鹿は板蓋宮の大極殿で
皇極天皇の御前で、
肩が震えたという理由で首を切られてしまう。
いわゆる世にいう大化の改新前夜の
「乙巳の変」である。
これぞまさしく明日香人の陰謀の原点であるといえよう。
ここはやはり入場料を払って入山しておこう。
階段を上がっていくと、
大勢の人々で賑わっていた。
本殿に入ると、今まで見上げていた紅葉を
今度は逆に見下ろすことになる。
doironは喪中なので、
一歩遠慮して脱帽も脱毛もせずに礼拝。
お、今年はこの多武峰を開いた
「増賀上人」の没後1010年だと。
そうか、親父のちょうど1010年前に亡くなったんやね。
これが伽羅木でできているという天井。
神社なので線香の煙などで燻されてないんだろう。
きれいな色をしていた。
外に出ると、目の前に十三重塔がそびえている。
木造としては現存する世界唯一の塔とのこと。
う~ん、桧皮葺の屋根の反りが絶妙で美しい!
ふと横を見ると、指さしながら「1,2,3・・・」
と数えている人がいた。
ちゃんと十三重ですから!
ぐるりんと境内を回って、
参道の階段を降りると
土産物屋の並ぶ通りも多くの人出でにぎわっていた。
参道のお土産屋さん街で
ジダンとdoironがともに興味を示したのが
「ひげ茶」。
惜しい!「髪茶」ならもっと激しくひかれたのに。
通常「ひげ茶」と言えば、
とうもろこしのひげ茶であることが多いのだが、
月ヶ瀬産と言うことなので、
「茎茶」なんだろう。
その効能は、肥満防止と利尿作用。
う~ん、肥満防止にはひかれるが、
これ以上の利尿作用はいらんなあ。
「トイレある行くの法則」を越えて
「トイレなくても行くの法則」になってしまうわい。
肥満防止を取るか、
利尿を取るか、
うう究極の選択だ。
これも陰謀か。
あ、さっきの釜飯の時に飲んでたお茶が、
も、もしかしてこれ?
そういえばジダンがトイレに駆け込んでいたから、
間違いなくそうだろうて。
これは間違いなく明日香人の陰謀に違いない。
やはり見るだけにしておこう。
すっきりしたところで、
さあ、ここから多武峰をくだり、
ゴールである桜井の土舞台を目指そう。
最初は軽く登りである。
道沿いには、歴史ある道にふさわしく、
こんな神社や
地蔵も散見される。
これは水場(飲用不可)。
「水場ある覗き込むの法則」で覗き込むと
枯葉は浮いてるけど、水はきれいやったけどなあ。
あ、夏場のトレイルには水浴び用に使えるかも。
一生入っとけ。
というくだりも入れて、
コラボ企画と言うことで・・・。
その先には、多武峰中興の祖、
増賀上人の墓があるそうです。
念誦崛(ねずき)ともいうそうです。
「整いました!ジダンと掛けて増賀上人と解く。
その心は“どちらも坊主”」
いやいや、それは「ねずっち」。
それにひねりも何もない。
罰当たりにならないように、
ジダンに石段を駆け上がってもらって
掌を合わせておいてもらおう。
お願いしま~す。
そのお墓がこれ。
立派な石廟だ。
上人の偉大さが伺えますねえ。
その上人が開いた多武峰を頑張って下っていきましょう。
ジダンが撮影とお参りを終えて
追いついてくるまで
ゆっくり進んでいきました。
続く
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