昔からの知り合いで、
日本酒の好きな人がいる。
その人がいつも何やら自作の
野菜を送ってきてくれたりするので、
何かお礼をしなきゃなあ
とずっと考えていた。
以前はお絵かきで返したりは
したのだが、まあたまには実質的な
品物で返そうと考えたわけだ。
で、ふと思いついたのが、
日本酒を飲むためのお猪口を選んで
プレゼントしようということだった。
現在doironはこういう形のもので
お酒を飲んではいるのだが、
なんかどこかで作ったような、
地域の名物品みたいなものが
いいなあと考えたのだ。
そしたら浮かんできたのが、漆器だ。
春先に出かけた海南の町である
黒江で漆器の町があったなあ。
その中の漆器屋さんのひとつに、
マラソンをされている人がいたはずだ。
海南のS水君のブログにも登場していた。
この春に、紀州徳川家の墓地を
訪ねて遊びに行ったことがあり、
その時にこの黒江あたりも
歩くことを考えたのだが、
何か広々とした海辺が見たくて
残念ながらその時は海辺の方に
出かけたのだ。
なので、今回はできるだけ人に
合わないようにしながら、
黒江の町を歩き、
その目的の漆器店が開いていたら
そこでお礼にあげる漆器を
購入しようと思い、
行くことにしたのだ。
ちゃんと人にあげる漆器を
買いに出かけていくのであるから
不要不急の用事ではない、
なあんて自分に言い聞かせつつ
そんな旅にしたわけだ。
ではさっそく出かけていってみよう。
車に乗っていつものコースで、
海南の駅に向かいます。
道はすいていますが、
まあ平日のこんな時間帯なら
事故じゃなければ
いつもこんな感じです。
先日歩いて渡った紀の川を越え、
海南東ICで降りてゆきます。
海南駅近くの駐車場に車をとめ、
せっかくですからいろいろと
眺めながら歩き始めましょう。
駅とは反対の方に町に向かって
歩き始めます。
海辺の町でもこんな
猪肉屋さんなんかもあるんですねえ。
そしてここはこの前に紹介した
お菓子屋で駿河屋ですね。
そんな店を過ぎると日方川を
渡る井松原橋を渡ります。
このあたりから県道は曲りはじめ、
黒江の町がもう近づいてきます。
このあたりも非常に広い道が
続いていますが、
車も人もあまり歩いていません。
よしよし、今の時期なら好都合です。
右手の方に古い町並みが始まったなあ
という感じです。
適当にそちらの方に向かっていきましょう。
こんな病院横の狭い道から
中に入っていきます。
左側に何かレンガの建物が
見えてきましたよ。
なんでしょうねえ。
今は使っていないようでしたが、
昔の漆の精製工場だったみたいです。
うん漆器の町の名残ですねえ。
それにしても古い建物が多いです。
地蔵さんなんかも眺めながら
歩いていると、こんな漆器関係の
容器に花を飾っているところも
ありましたねえ。
漆器ってすごいよねえ、
一切埃を嫌う作業だから感心する。
doironなんか携帯にフィルムを
張るだけでどうしても埃が混じってしまう。
もうまるで埃の中で
生きているようなものだ。
なので漆器屋さんなんかとっても
掃除が大変なんやろなあなんて
思ってしまうのだ。
漆器の町と一口に言っても
昔からの歴史があるんやねえ。
昔のこんな建物や遺跡が
ところどころに残っています。
そして、見つけました。
狭い路地を入っていくと小さなお店が。
「池庄漆器店」と書かれています。
お店に入ると、商品棚に
たくさんの漆器が並んでいます。
「実はS水君の知りいなんです」
と打ち明けてマラソン話なんかを
少ししました。
ウルトラにも出ていたそうだ。
萩の話なんかも少ししましたねえ。
そのうえで、商品を選択し、
ああこれだというのを選んで
購入しました。
いいのがあってよかったなあ。
ありがとうございました。
続く
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