まああまりお店に長いしても
いまの季節よろしくないので、
早々に引き上げました。
どんなのを買ったのかは
しっかり包装されたので、
写真撮影はできませんでしたが、
漆器で飲む分とそれを置く分の
二つのパーツに分かれた
ちょっと小粋なやつでした。
まあこれだったら、
知り合いも喜んでくれるでしょう。
挨拶をしてお店を出ました。
まあここでもう用事はすんだのですが、
周りにあまり人もいないし、
せっかくここに来たので
さらにプラプラ見ながら帰りましょう
と歩いてたときです。
前から来た親切そうなおばさんが、
どっからきはったんと聞いてきました。
これはもう他府県排除の
攻撃なんでしょうか。
でもまあ一応
「漆器を買いに大阪から来ましてん」
というと、
「残念やねえお店なんかも
閉まっていることが今は多いからねえ」
と親切な会話です。
「でもこの先の酒屋さんなんかは
あいているし、展示館もあいてるよ。
せっかくやからお寺や神社も
見に行きはったらええし」
と地図を見ながら詳しく教えてくれます。
まあコロナは怖いけど、
こういう人の親切はとってもありがたい。
わかりましたといって、
よろこんでそんな案内されたところへ
向かうことにしました。
ここが酒屋です。
なんでも黒牛という名のお酒を
販売してますね。
「お得な黒毛和牛」と書いてたら、
和牛を食べてみたいですが、
黒毛にも興味のあるdoironなのです。
そしてここの酒は「黒牛」とはねえ。
興味がひかれましたが、
今日のところはおいておきましょう。
これ以上人との接触は
避けることにしましょう。
このあたりが、道端の案内にも
あったように、住宅がのこぎりの
歯上にジグザグと
建っているところです。
海が近く、河川の流れと山が
斜めにせり出しているところから、
こんな三角形の敷地に
なっているんだろうと
いう説明が一般的です。
そしてここが中言神社。
ここの説明書きによると、
このあたりの干潟に石が埋まっており、
それが潮が引くと現れる
という黒い牛の形をした石が
あったという。
ああ、だからさっきの酒の名前は
「黒牛」なのかあ。
万葉集にも歌われたゆかりの神社で、
夫婦の神を祭神とし、
陰陽の二つを和合し、
神と人の中を取り持つこと
みたいなところから
つけられた名前なんだそうです。
う~ん、すこしなんかわかりにくいなあ。
でも眺めはとてもいい所でした。
そしてここは、浄国寺というお寺。
ここには漆器職人重音屋伊七
という人の墓もありました。
年貢に関して直訴し
死した人らしいです。
ここもまた高台にあり、
黒江の町が見渡せます。
こうして黒江の町を地元の人の
説明を元に歩いてきました。
なかなか古くて
いにしえのある街でしたねえ。
さあではここからまた県道を歩いて
海南の駅の方に向かいましょう。
マンふたは旧市章と市の鳥ホオジロ、
市の木ヤマモモ、市の花サツキを
デザインしたものでした。
旧市章とあるのは新市章の
マンふたもあるのかな。
それは確認できませんでした。
最後に海南の駅に向かいます。
時刻はお昼です。
駅前の食堂に入って
サービス定食をいただきました。
豚肉の生姜焼き定食です。
店の中には知り合いと思われる人が
何人かいましたね。
入ってくるなりお店の人に
お土産を渡す人なんかもしました。
まだまだそういう人の付き合いの
濃い部分も多く残っている
ところなのかもしれません。
本日の歩き旅はこれで終了です。
池庄漆器店とその周りにいた
親切なおばちゃん、
並びに食堂のおばちゃんが
楽しい旅でした。
旅って、これがいいんだとは
なかなかありませんが
いろんな人との触れ合いがいいですね。
もう少ししっかりと
歩きたかったのですが
コロナの今は
こんなもんでいいでしょう。
おしまい。
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