「零余子」と書いてなんと読む?
昔々、中国に
「零余子」という名のたいそう可愛い娘がおったそうな。
その娘は顔が丸くコロコロしており、
それはそれは気立てのよい娘じゃった。
という話ではない。
丸くてコロコロしているのは確かだが、
これは
「むかご」
と読みます。
やまいもなんかの葉腋につく、
球状の芽で地面に落ちると根を出して
新しい個体となります。
子孫を増やすための仕組みです。
大きさは小指の頭ほどで、
調理して食べると小さな丸い粒の中に
やまいもの香りとコクが凝縮されていて、
野趣に富んだといいますか、
素朴なと言いますか、
とにかく季節ものとして、
ありがたい味がします。
あ、そうそう、零余子はいろんな植物につく
栄養繁殖器官の総称なんですが、
ややこしいのでここでは
やまいもの零余子に限定して
話を進めます。
零余子は秋の季語であるように、
秋の盛りにたくさん実ります。
海のダイヤがナマコで
畑のダイヤが小豆なら、
零余子はさしずめ秋のダイヤといったところでしょうか。
先日、気分転換に出かけた
泉南の山で見かけたので
少しだけ収穫してきました。
この零余子を採るのは意外に難しいんです。
零余子は実が取れやすく、
やまいもはツル性のため、
一個とろうとすると、
その振動で周りの零余子が
ポロポロと落ちてしまいます。
いったん落ちてしまうと、
地面の色と同じなので見つけにくいし、
いま落ちたものなのか
それとも以前に落ちて
すでに虫食っているものか
区別がつきにくいため、
あきらめるほかはありません。
少しでも大きい物を採ろうと、
無理に手を伸ばしたり、
ツルを引っ張ったりすると、
それこそ雨あられのあられのように
周りの零余子がボロボロボロッと
大量に落下してしまいます。
そうして、人間よくばったら
ろくなことはないという教訓を
零余子に教えられる羽目になりますから要注意です。
では、どうしたら効率よく収穫できるか。
いい方法があります。
地面をあらかじめきれいに掃除しておき、
落ちた零余子をあとで拾う?
いえいえ山の中でそれは無理です。
落ち葉をどけてきれいに掃除しようとしても、
落ち葉の下から得体のしれない虫が出てきて
ぎょえ~
とのけぞるのが関の山です。
ではどうしたらよいか、
それは零余子のツルの下で、
傘を広げてさかさまに持っておけばいいのです。
そうしてボロボロと
傘に落ちたものを
後で収穫すればいいのです。
ま、たいていは山の中なので、
傘を広げるスペースの確保に
苦慮するところではありますがね。
泉南の山では、傘もなかったので、
できるだけツルをゆすらないように、
そろりと収穫してきました。
なので、採れたのはほんのわずかでした。
でもこれでいいんです。
取り損ねたり、
地面に落ちたものは
山の生き物にあげましょう。
ほんの10粒くらいだったんですが、
知り合いにあげたら
零余子飯(むかごめし)を炊いたから、
と写メを送ってくれました。
味はどうだったか聞いてません。
もっとも、味わうには、
数が少なすぎたようです。
それでも、秋の実りであることには
変わりはありません。
炊けたごはんに
まばらにのってるツブツブが、
doironの顔のブツブツに見えたのかもしれんのう。
昔々、中国に
「零余子」という名のたいそう可愛い娘がおったそうな。
その娘は顔が丸くコロコロしており、
それはそれは気立てのよい娘じゃった。
という話ではない。
丸くてコロコロしているのは確かだが、
これは
「むかご」
と読みます。
やまいもなんかの葉腋につく、
球状の芽で地面に落ちると根を出して
新しい個体となります。
子孫を増やすための仕組みです。
大きさは小指の頭ほどで、
調理して食べると小さな丸い粒の中に
やまいもの香りとコクが凝縮されていて、
野趣に富んだといいますか、
素朴なと言いますか、
とにかく季節ものとして、
ありがたい味がします。
あ、そうそう、零余子はいろんな植物につく
栄養繁殖器官の総称なんですが、
ややこしいのでここでは
やまいもの零余子に限定して
話を進めます。
零余子は秋の季語であるように、
秋の盛りにたくさん実ります。
海のダイヤがナマコで
畑のダイヤが小豆なら、
零余子はさしずめ秋のダイヤといったところでしょうか。
先日、気分転換に出かけた
泉南の山で見かけたので
少しだけ収穫してきました。
この零余子を採るのは意外に難しいんです。
零余子は実が取れやすく、
やまいもはツル性のため、
一個とろうとすると、
その振動で周りの零余子が
ポロポロと落ちてしまいます。
いったん落ちてしまうと、
地面の色と同じなので見つけにくいし、
いま落ちたものなのか
それとも以前に落ちて
すでに虫食っているものか
区別がつきにくいため、
あきらめるほかはありません。
少しでも大きい物を採ろうと、
無理に手を伸ばしたり、
ツルを引っ張ったりすると、
それこそ雨あられのあられのように
周りの零余子がボロボロボロッと
大量に落下してしまいます。
そうして、人間よくばったら
ろくなことはないという教訓を
零余子に教えられる羽目になりますから要注意です。
では、どうしたら効率よく収穫できるか。
いい方法があります。
地面をあらかじめきれいに掃除しておき、
落ちた零余子をあとで拾う?
いえいえ山の中でそれは無理です。
落ち葉をどけてきれいに掃除しようとしても、
落ち葉の下から得体のしれない虫が出てきて
ぎょえ~
とのけぞるのが関の山です。
ではどうしたらよいか、
それは零余子のツルの下で、
傘を広げてさかさまに持っておけばいいのです。
そうしてボロボロと
傘に落ちたものを
後で収穫すればいいのです。
ま、たいていは山の中なので、
傘を広げるスペースの確保に
苦慮するところではありますがね。
泉南の山では、傘もなかったので、
できるだけツルをゆすらないように、
そろりと収穫してきました。
なので、採れたのはほんのわずかでした。
でもこれでいいんです。
取り損ねたり、
地面に落ちたものは
山の生き物にあげましょう。
ほんの10粒くらいだったんですが、
知り合いにあげたら
零余子飯(むかごめし)を炊いたから、
と写メを送ってくれました。
味はどうだったか聞いてません。
もっとも、味わうには、
数が少なすぎたようです。
それでも、秋の実りであることには
変わりはありません。
炊けたごはんに
まばらにのってるツブツブが、
doironの顔のブツブツに見えたのかもしれんのう。
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