自衛権の行使について、皆さん本当に自分のこととして考えているのでしょうか?
個別的であれ、集団的であれ、戦闘が起これば命の奪い合いがなされることは仕方のないことになるのです。
自衛権が必要と答えている方々は、「自衛権が行使されるときには、自分や自分の家族が戦闘地に出ていくのは当然のことである」という設問にもYESと答える覚悟があるのでしょうか??
私は自分が他人を殺したいとも、他人に殺されたいとも思いませんし、自分の家族や友人がそうなることも望みません。
どんな理由があれ、人が人を殺すことを可とする道理は存在しないと思っています。
なので「国家」などという実体のない物を守るために、それを構成する「国民」の命を差し出すような自衛権なら不要と思っています。
こういう議論になると「じゃぁお前は暴漢に襲われたら黙って殺されるのか!」と主張する方々がいますが、これは全く見当違いです。
暴漢に襲われたらもちろん抵抗しますが、相手が暴漢だから殺しても構わないとか、殺してしまえとは思いません。
しかし軍隊同士の戦闘は全く別物、「お互いに相手を殺傷できる能力を持って戦う」のですから、「殺されたくなかったら先に殺してしまえ」の世界なのです。
全ての人が自衛権の行使を一般論=他人事として考えるのではなく、自分自身のこと(自分や自分の家族、友人が参加すること)として考えてみてほしいと願っています。