先週あたりから胃腸炎症状での受診が増え始め、今週に入って急増している様相です。
嘔吐は半日程度で落ち着いているケースがほとんどですが、脱水にならないように水分を与えなくてはと考えて、まだ嘔気が十分に落ち着いていないのに「喉が渇いた、水が飲みたい」の声をむやみに信用してしまうと、飲んだ刺激で嘔吐を繰り返す場合が多いので注意が必要です。
診察の時お話しするのは「穴の開いたバケツ(穴の位置は不明)に、穴を補修しながら水を入れる」というイメージです。
まずは穴の位置を確かめるために、恐る恐る少量ずつ水を入れて、どのくらい入れたところで漏れるか(嘔気がでるか)で穴の位置を推定します。
穴の位置がわかったら、入れる水分量を穴よりも低い位置までに留めることでお腹を休めて、穴が補修される時間を稼ぎます。
穴が1個とは限らないので、水分量は徐々に増やすようにして、次の穴(嘔気)が見つかったらまた時間稼ぎをします。
それを繰り返していくことで嘔気が自然に落ち着くのを待つのです。
実際には、最初はコップは持たせず、ティースプーン(5mlくらい)程度から始めるようにましょう。
これくらい慎重に与えても嘔吐を繰り返す場合には、胃腸炎以外の疾患との鑑別、点滴等の処置の必要性があるので、医療機関受診が必要になります。
吐物の中にはウイルスが多量に存在しているので、塩素消毒などで家族への感染を防ぐことも忘れないでくださいね。
嘔吐は半日程度で落ち着いているケースがほとんどですが、脱水にならないように水分を与えなくてはと考えて、まだ嘔気が十分に落ち着いていないのに「喉が渇いた、水が飲みたい」の声をむやみに信用してしまうと、飲んだ刺激で嘔吐を繰り返す場合が多いので注意が必要です。
診察の時お話しするのは「穴の開いたバケツ(穴の位置は不明)に、穴を補修しながら水を入れる」というイメージです。
まずは穴の位置を確かめるために、恐る恐る少量ずつ水を入れて、どのくらい入れたところで漏れるか(嘔気がでるか)で穴の位置を推定します。
穴の位置がわかったら、入れる水分量を穴よりも低い位置までに留めることでお腹を休めて、穴が補修される時間を稼ぎます。
穴が1個とは限らないので、水分量は徐々に増やすようにして、次の穴(嘔気)が見つかったらまた時間稼ぎをします。
それを繰り返していくことで嘔気が自然に落ち着くのを待つのです。
実際には、最初はコップは持たせず、ティースプーン(5mlくらい)程度から始めるようにましょう。
これくらい慎重に与えても嘔吐を繰り返す場合には、胃腸炎以外の疾患との鑑別、点滴等の処置の必要性があるので、医療機関受診が必要になります。
吐物の中にはウイルスが多量に存在しているので、塩素消毒などで家族への感染を防ぐことも忘れないでくださいね。