にれっちのつれづれ日記

本州最北端の小児科医にれっちの独り言(^^)

どんぐりではノロの検査は行っていません

2013-11-27 12:32:57 | 病気のはなし
感染性胃腸炎の症状(腹痛、嘔吐、下痢)で来院される方がだんだん増えてきました。
この時期になると「学校や職場でノロの検査を受けるように言われた」という受診が多くなるのですが、どんぐりでは検査を行っていません。
それは以下のような理由からです。

1.検査をしても治療法は変わりません
ノロウイルスに対する特異的治療(治すことができる治療)はなく、他のウイルス性胃腸炎と同じく、安静と補液で自然治癒を待つことになります。

2.感染しても発病しない人がいます
飲食店や給食センターなどで食中毒が発生した場合に、保健所の検査で複数の感染者が見つかることがありますが、その中には全く症状を認めていない人もいます。
東京都健康安全研究センターの調査では、「検査した検体のうち、年間約2割程度が不顕性感染によるものと推定される」と報告されています。
つまり「症状がないからノロウイルスに感染していない」とは言えないということです。

3.医療機関が行う検査では、陰性でもノロに感染していないとは言い切れません
一般医療機関が行う「ノロウイルス抗原検査」は、結果が早く出るメリットがありますが、ノロウイルスに感染していても陽性とならない場合もあり(リアルタイムPCR 法という精密検査での検出率を100%とすると、キットの検出率は31~42%くらい)、確実にノロウイルスに感染していないことを確かめることはできません。

4.医療保険で検査を行えるのは一部の方のみで、それ以外の場合は医療費全額(検査費以外も)が自費負担となります
保険が適用されるのは、3歳未満の乳幼児や65歳以上の高齢者など、ごく一部の方に限られています。
診察や投薬は保険を使い、検査のみを自費で行うことは認められていませんので、医療費全額を自費とするか、医療機関が無料で検査を行うかの二者択一となります。

5.一部の職業を除いて、陰性が確認されるまで検査を行うことはありません
便中へのウイルス排泄は発症後3週間くらい続くとされていますが、調理職場などでの食中毒発生などを除けば便中からノロウイルスが確認できなくなるまで検査を繰り返すなどということはなく、症状が治まれば集団生活に戻っているのが通常です。

もちろん、ノロウイルス胃腸炎の流行を防ぐことは大切ですから、胃腸炎症状がある場合には、ノロウイルスを念頭にした感染拡大予防対策をすることが必要です。
詳しいことについては、下記のサイトなどを参照してみてください。
 ●厚生労働省のノロウイルスに関するQ&A
 ●東京都健康安全研究センター「ノロウイルス対策緊急タスクフォース」最終報告

2週間ぶりに床暖房復旧です

2013-11-27 12:00:00 | つれづれ
故障から2週間、ようやく床暖房用のボイラーの修理が終わりました。
ストーブ屋さんが来て、あれこれやってみたが原因が特定できず、最終的にはコンピューター基板を交換しての復旧となりました。
これで足元の冷たさから解放されます。
本格的な冬にならないうちでよかった~。(^-^)/

多数決と数の暴力の境は・・・

2013-11-26 12:45:57 | つれづれ
つい先刻、国会の国家安全保障特別委員会において、与党の緊急動議により「秘密保護法」案の審議打ち切り、強行採決がなされ、このまま今日のうちに本会議を開催して衆議院を通過、今国会中の成立となるのだそうです。
森雅子内閣府特命担当相は「審議は十分に尽くした」と述べているそうですが、適用される特定秘密の範囲や妥当性のチェック、秘密とされる期間すら曖昧で、時の権力=与党によって恣意的に運用される危険性が見え隠れしているとの指摘が各方面から出されている中での強行採決は、単なる数の暴力といえないでしょうか。
一般に「民主主義=多数決の原理」ととらえられがちですが、多数決は民主主義の一つの意思決定方法でしかなく(米国の陪審制度は全会一致)、また「多数」には過半数のほかに特別多数(たとえば憲法改正発議の2/3など過半数より大きいもの)もあります。
選挙に勝ったらわが世の春では、民主主義国家とはとても言えません。
私たち主権者たる国民は、自分たちの代表を「気分ではなく主張で選ぶ」ということを忘れてはいけませんね。

ソフトボールの斉藤春香さんが来むつします

2013-11-19 19:36:47 | つれづれ
今度の土曜日11/23に、ソフトボール女子オリンピックチーム前監督で現在弘前市職員の斉藤春香さんが来むつされます。
13:00~17:00に克雪ドームで開されする「ソフトボール交流会」です。
参加費は無料で、全くの初心者でもOK、運動できる服装と中履き、タオル、飲み物、可能ならグローブもあればバッチリです。
楽しく練習、そして試合という予定のようですから、是非皆さん参加してみてください!!

私は…その日大宮で学会があり参加できません。
残念~~~(T^T)

急性胃腸炎が増えてきたようです

2013-11-18 18:00:17 | 病気のはなし
先週あたりから、お腹の症状(嘔吐や下痢)を訴えての来院が少しずつ増えてきました。
青森県の感染症週報を見ても、全県的に感染性胃腸炎の報告が増加しているようです。
ノロ、ロタ、アデノなど、原因となるウイルスは多種類ありますが、治療や家庭での対応はいずれも同じです。
水分(嘔吐が強い時は経口補液剤)をこまめにとって、ゆっくり体を休め、吐物や便は勿論、手で触るところの消毒などをしっかり行いましょう。
どんぐりではウイルス性胃腸炎の病原体検査は行っていませんので、どうしても必要な方はむつ病院等にご相談ください。
食中毒や集団発生を疑うときは保健所に連絡すること(原因ルートの解明)も必要になりますので、受診時には詳しい状況のわかる方が一緒に来院するようにしましょう。

原子力発電所は本当に安全なのか??

2013-11-13 17:28:22 | つれづれ
今日Yahooを見ていたら、こんな記事が…

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震災前に取り扱いミス 4号機プールに損傷核燃料3体
 福島民友新聞 11月13日(水)11時13分配信

 東京電力は12日、福島第1原発4号機の使用済み核燃料プールから燃料集合体1533体の取り出しを近く始めるのを前に、震災前に折れ曲がるなどした損傷燃料が3体あることを明らかにした。県と原発周辺市町村、有識者でつくる県廃炉安全監視協議会の現地視察で示した。損傷燃料の取り出しは最後に回し、取り出し方法を今後検討する。
東電によると、損傷した燃料の1体は「く」の字に折れ曲がっている状態。25年ほど前に燃料を取り扱う際に失敗し曲がった。ほかの2体は10年ほど前に破損が分かり、異物などの混入で外側に小さな穴が開いた状態という。
燃料損傷について当時公表したかどうかは東電が調査中。ただ、震災前にも燃料の取り扱いで作業ミスがあったことが分かったことで、作業ミスの防止、監視強化があらためて課題として浮上した形だ。
燃料は燃料輸送容器に入れて約100メートル離れた共用プールに移すが、損傷燃料は燃料輸送容器に入れられず、移送法を検討する。
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これって、対策も検討せずにずっと放置されていたってことですよね…
安全神話を守るために、密かに闇に葬ろうとしていたのでしょうか…

爆発事故で近寄ることも大変になっている現状で、一体どうやって処理するのでしょう…

これで「安全が確認できた原発から再稼働します」なんて、どうやったって納得できないというのは、少数派の考え方なんでしょうかねぇ。。。

青森の道情報&はまなすラインの規制情報

2013-11-13 13:16:23 | つれづれ
下北半島が雪で陸の孤島と化したのは昨年の2月のことでした。
昨今の異常気象続きを思えば、いつまたあのようなことが起きるか…と心配になりますね。
そこまではいかなくても、冬のお出かけ時には、道路がどのような状況になっているかは気になるもの。
私は青森幹線道路協議会(国や県の組織)が提供している情報サイト「青森みち情報」を利用しています。
通行止め等の規制情報はもちろん、県内各地の道路監視カメラの映像もあって、かなり使えますよぉ~。
この冬は「国道279号線はまなすラインの通行止連絡メール」も試験運用されるそうで、さっそく登録しました。
同じようなサイトは、岩手県にもあるので、スキーで安比にお出かけなんて時にも重宝しています。
皆さんも賢く情報を使ってくださいね~。(^-^)/

暖房が故障(>_<)

2013-11-13 09:33:18 | お知らせ
よりによって、この寒波に合わせて床暖房のボイラーが故障しました。
エアコンで暖房しているので室温は大丈夫ですが、ほんわかしているはずの床が冷たくなっています。
短時間なら大丈夫とは思いますが、冷え性の方は厚手の靴下をはいて来院してください。
ちなみに私は足がキンキンに冷えて辛いです。(T^T)

思ってもみなかった合格~ \(^0^)/

2013-11-05 18:26:26 | つれづれ
先月26日の土曜日を休診させてもらって、花巻まで日本ソフトボール協会第1種公認審判員認定会を受験してきました。
一日目はルールの試験と、投球判定(ストライク・ボール)試験。
ルールの方は、60分で100問でひっかけ問題もありという超ハードで、何とか最後まで回答はしたものの、あやふやだった問題の見直しをする暇はほとんどありませんでした。
それでも70点の合格ラインには何とか達したかなぁ。。。という印象でした。
続いての投球判定試験は、なんとトップバッターでの出陣。(東北地方の認定会で、住所が北のものから順に受験番号が割り振られているので、下北は当然1番です…)
5球の投球を、判定-判定-チェックスイング-ファウル-判定とやるのですが、他の人の動きをみることもできないまま頭真っ白状態で臨んだため、声だけは大きく出したものの、細かい点で多々反省の結果でした。
そして2日目が、富士女子ソフトボール部の皆さんの協力での、ノック形式の実技試験。
これまた受験番号1番がトップバッターの球審です。
ノーアウト2塁から5打球の判定なのですが、前日同様に緊張しまくってしまい、足が動かずにバタバタな感じで終了。
これは落ちた…と思いましたが、それでかえって開き直れたようで、その後の塁審の試験は自分なりに納得できる動きで終わることができました。
青森県からは5名の参加でしたが(東北全体で30名)、終了後に皆で「こりゃダメだ、また来年だなぁ…」と慰め合いして帰路につきました。

それが今日診療終了して事務作業をしているところに一本の電話。
むつ支部の審判委員長からで、開口一番「おめでとうございます!!合格です!!」
思わず「えっ?実技メロメロだったんですが…」と返事してしまいました。

1種審判員の認定はいただきましたが、本当の意味でその資格を語るにはまだまだ精進が必要です。
理論(ルール)強化はもちろんですが、選手から信頼してもらえるような的確なジャッジができるよう、支部や県の大会で経験値を上げていきたいと思います。(^-^)/