にれっちのつれづれ日記

本州最北端の小児科医にれっちの独り言(^^)

子どもたちに平和な未来を

2016-02-19 15:43:56 | つれづれ
北海道で高校の教員をやっている大学時代の友人から一通の手紙が届きました。
「子どもたちに平和な世の中を残してやりたいので、平和安全保障関連法の廃止を求める署名に協力して欲しい」という依頼でした。
彼と同様「未来を担う子どもたち」にかかわる職業に就くものとして思いは同じなので早速署名をしました。
もしブログを読んで「私も署名してもいいよ」と思っていただける方がいらっしゃったら、クリニックに署名用紙を準備しておきますのでお声がけください。


抗インフルエンザ薬は 『オプション』 治療です

2016-02-16 15:50:19 | 病気のはなし
インフルエンザがジワジワと広がってきています。
A型が流行している学校や園もあれば、B型が流行しているところもあって、中にはすでに今季2回目(1回目はA型で、2回目はB型)の患者さんも出ています。
ただ今年のインフルエンザは全体的に症状が軽いケースが多いようで、発熱期間も比較的短く、解熱後の咳もそれほどひどくならない印象です。
こういう場合には、昔ながらの「対症薬を内服して、あとはゆっくり休む」が極めて有効で、抗インフルエンザ薬の必要性はあまり高くありません。
テレビなどを見ていると「インフルエンザ=抗インフルエンザ薬内服が必要不可欠」のような論調が目立ちますが、これは大きな間違いです。
イメージがしやすいように説明するならば、車を買う時を想像してもらえばいいでしょうか。
タイヤやハンドルがない車は走ることができませんが、アルミホイルやナビは「あった方が良い人もいるオプション」ですよね。
どのオプションが必要かは人それぞれ、走りさえすればいいならオプション無しもありだし、知った道しか走らないならナビは不要、でも小さいお子さんが居ればチャイルドシートは必須ですね。
抗インフルエンザ薬も同じように治療のオプションなのですから、必要性(メリット)とそれに伴う負担(デメリット)を天秤にかけて、上手に使うことを考えることが大事です。

今度は麻疹風疹(MR)ワクチンが供給ストップ

2016-02-10 18:07:31 | お知らせ
今週からようやくB型肝炎ワクチン接種を再開できたと思ったら、今度は麻疹風疹(MR)ワクチンが供給停止となってしまいました。
どんぐりが在庫として持っている分は今日すべて予約済となってしまったため、当面の間予約受付を中止せざるを得なくなってしまいました。
2歳の誕生日が迫っている、年長さんで2期接種がまだ済んでいないなど、急いで接種をする必要のある方は、他の医療機関も問い合わせをしてみてください。
次回入荷の目途が立ち次第、予約再開のお知らせをしますので、今しばらくお待ちください。

あれから間もなく5年ですが・・・

2016-02-10 08:35:31 | つれづれ
2011年3月11日の東日本大震災から間もなく5年が過ぎようとしています。
その後のことがテレビや新聞で報道されることもめっきりと少なくなりましたが、物事がどんどんと良い方向に向かっているからか?と言えば、被災地の現状を聞いても、原発の事故対策の進展を見ても、とてもそうは思えません。
まるで「喉元過ぎれば熱さを忘れる」の諺そのもののように見えます。
今日の東奥日報の一面では、「東通原発の事故の際の避難計画で、むつ市・東通村からの6万人の避難民受入計画のうち2万人分が不足と判明」という内容の記事が載っていました。
これまでの試算では、更衣場所その他の必要なスペースを全く配慮せずに、収容施設の面積を単純に一人当たりの必要面積で割って収容人数を算定していたのだそうで、今回その点を見直した結果不足が判明したようです。
これと同様に、避難場所までの移動手段も紙上の計画があるだけでバスも運転手も確保されてはいませんし、数年前の大雪の時のように1本しかない国道が通行できなくなった際の対策も決まっていません。
それどころか、「想定外?の事故」が起きる可能性については、電力会社も国(原子力規制庁)も躍起になって否定しようとしています。
「断層はあるが活断層とは『考えていない』」というけれど、それは「動く可能性は低い」というだけで「動かない」とは違います。
5年前の津波による大事故だって、過去の事実を調べた結果からは「あったが、同じことが起き得る可能性は低い」として対策に反映させなかったための、いわば人災の側面が否定できないことは明らかです。
なぜ同じ轍を踏むような「利益優先、安全後回し」の対応がなされるのでしょう。
昨日起きたJR北海道の青函トンネル内での避難訓練では「想定外の停電」で避難が遅れました。
本当に火災が起きていたら、多くの人命が失われていたかもしれない状況で、「事前に想定してた事故にさえ対応できればOK」などという甘い考えでは全く役に立たないことが誰の目にも明らかになりました。
原発・関連施設立地自治体に住む者として、目先の餌(お金)に目を奪われて将来の危険を飲み込むことがないように、もう一度基本から整理し直して考える必要があるのではないでしょうか。
「羹に懲りて膾を吹く」と笑うことなく、「災いは忘れた頃にやってくる」という気持で対応することが求められているのではないかと思います。

B型肝炎ワクチンの接種を再開します

2016-02-05 13:17:49 | お知らせ
メーカーの出荷自粛のため供給停止となっていたB型肝炎ワクチンが本日入荷となりましたので、来週から接種を再開 します。
予約キャンセルとなり待っていていただいた方には電話で連絡を入れるようにしますが、本日から2/8月曜までは休診となりますので、今しばらくお待ちください。

また、厚生労働省が10月からB型肝炎ワクチンの定期接種化を了承 というニュースも流れています。
対象は0歳児で、標準的な接種月齢は現在と同じ2・3・7-8か月です。
これで日本のワクチン行政もまた一歩世界標準に近づきました。(^-^)

もしかしたら1シーズンに4回かかる?

2016-02-02 12:38:08 | 病気のはなし
今年のインフルエンザは出足が遅かったのですが、ここにきて急増中です。
全国の情報を国立感染症研究所の「病原微生物検出情報(IASR)」で確認したところ、何とA型pdm、A型香港、B型山形系、B型ビクトリア系の4タイプとも全国各地から検出されているようです。
 >>> 詳しくはここをクリック
それぞれ独立した病気と考えてもいいので、下手をすると1シーズンに4タイプとも感染するかもしれません。。。(>_<)
実際にむつ地区では、迅速診断キット(詳しい型は不明)でA型とB型の両方が確認されていて、苫生小学校で学級閉鎖、大湊カトリック幼稚園が園閉鎖の措置が取られました。
その後もA・B両方が増えていますから、今後措置の拡大も予想されます。
うがい・手洗い・マスクの励行、体調が悪いときは無理せず休む、などの対策をしっかり行ってくださいね。

明日は節分、豆の誤飲に要注意です!

2016-02-02 08:42:40 | 病気のはなし
明日2月3日は節分、みなさんのご家庭でも豆撒きがされることでしょうね。
鬼の面をかぶったお父さん?相手に「鬼は~外、福は~内」の掛け声と笑い声が響く、、、
何ともほのぼのとした場面が頭に浮かびますが、その際に注意しなくてはいけないのが‘’豆の誤飲‘’です。
気管の太さは小指の太さとほぼ同じなので、煎り大豆やピーナッツを子どもが飲み込んでしまうと、丁度スッポリと嵌ってしまうのです。
小さなお子さんがいるご家庭では「物のたくさん置いてある部屋ではやらない」、「殻付きの落花生を使って、終わったらすぐに豆拾いをする」、「豆を袋に入れて撒く」などの工夫を考えましょう。
楽しい節分の豆撒き、事故の対策をしっかり行って、笑顔で終われますように。(^-^)/

ひじきを購入するときは製法にもご注意を

2016-02-01 16:57:53 | つれづれ
読売新聞オンライン版YOMIURI ONLINEを読んでいたら、
  鉄釜由来?ヒジキの鉄分「9分の1」成分表改訂
というニュースが目に入りました。
文部科学省が昨年末「日本食品標準成分表」を5年ぶりに改訂した際、干しヒジキの鉄分量を55mg/100gから6.2mg/100gに訂正したとのこと。
その理由が「これまで、乾燥前にヒジキを煮たり蒸したりする際、鉄釜を使っていたが、今回は一般的に使われているステンレス釜で調べた。鉄釜でも調べたところ同58・2ミリ・グラムと前回の数値と同等で、ヒジキの鉄分は、釜の種類で変わるという結果になった。」ということだそうです。
鉄不足でひじきを一生懸命食べている人などは、この点に注意が必要ですね。