「『青森県を高レベル放射性廃棄物の最終処分地としない条例』制定を求める県民の会」が結成されたそうです。
これまで一貫して反核・反原発を主張し、HPにも「原発再稼働反対!」を掲げている私ですが、この会の趣旨には残念ながら賛同できません。
今ある全ての原発を即時廃炉とし、各種の核施設を閉鎖し、建設中の原発の工事を中止することは当然と思いますが、それと同時に
「すでに作られてしまった核のゴミ、これから廃炉・廃止されることにより新たに発生する核のゴミは、勝手に消えてなくなることはない」
のですから、「最終=安全な処理技術確立まで」という定義でどこかに処分地を作るしかないのです。
その処分地として青森県が最も適しているかどうかは議論のあるところかもしれませんが、
●今ある全ての原発を即時廃炉とし、各種の核施設を閉鎖し、建設中の原発の工事を中止する
●最終処分地となる自治体(都道府県)のすべてのインフラ(交通網、公共施設など)は、処分地である限り国の責任で整備維持する」
(国の責任ということは、すなわち全国民の責任ということでもあります)
といった条件と引き換えに、全国のすべての自治体が処分地となることを検討する必要があると思っています。
もちろん、安全な処理技術確立までの処分地は、全国に1カ所である必要などないのですから、一程度分散して管理するのが最も現実的なのかもしれませんね。
譲れないのは、自分の地元が処分地になるかどうかでは無く、これ以上次の世代に負の遺産を残さないことだと思っています。