石原慎太郎が記者会見を開いた。みんな多少は築地市場の移転問題に関連し、何か真実を語ってくれるのではないかとの期待を見事に裏切り、知らぬ存ぜぬ、部下に任せていた、自分は詳細を把握していないの一点張り、何も目新しい話はなかった。自分は専門的な判断はできるはずもないと居直ったり、責任は都庁全体、都議会で決めたのだから、責任はそちらにあると責任転嫁に終始していた。
まあ、こんなもんだろうとは予想していたが、それにしても、酷すぎる。最終的に決断したのは自分だという自覚があるのかないのか。まあ、政治家としての勉強をしたわけでも、実務に経験があるわけでも、ない。要は、石原裕次郎の兄として、知名度が高かった。その知名度を活用して政治家になり、都知事になったわけで、それ以上でも、それ以下でもない。彼の言うことは、本当にそうなんだろうと思う。毒舌を振りまき、それをマスコミが取り上げ、知名度をどんどん上げ、都知事にまで上り詰めただけなのだから、仕方ないと言えば仕方ない。そういう彼の実体を見抜けなかった都民の手落ちと言えば手落ちと言える。それにしても、ああまではっきりと責任転嫁されると、腹の立つやら馬鹿らしいやら、とんと呆れてしまった。
都民も、今回のことで、少しは都知事選びに真剣になるだろう。自分たちが納めた税金をこんなにでたらめに使われてはたまらないですからね!