日本国憲法は、戦争をすることを禁止しているし、戦争のための武器を持つ、軍隊を持つことを禁止している。これは明白なことであり、予断を挟む余地はない。文字通り読めばだれでも分かること。ところが、屁理屈を重ねてまで軍隊を持とう、武器を持とうとするのはなぜなのだろうか?その根本について、しっかりと国会で論議してもらいたいものだ。集団的自衛権は憲法違反だとか、安倍内閣が推し進めようとする政策が憲法に合致しているのかという水掛け論を繰り返す野党の戦術の稚拙さはいかがなものか?そもそも、憲法を決めるのも国会。国民の総意に反する憲法は変えていく、国会議員たるものそれくらいの気概があってしかるべきと思う。与党は憲法を変えたいと思っているわけであり、すぐには変えられないから、屁理屈を労しているわけである。それまでしていったい何を推し進めようとするのか、その真意を引き出し、つぶさに国民の前に明らかにするのが野党の役目ではないのか?
そもそも、一昔、二昔ならば、他国に攻め寄せ、相手国を植民地化し、利益を独占しようとする国もあった。現に、先進国と言われる国々は、競って後進国を占領し、植民地化してきた。それが国を豊かにする方法の1つと考えられた。ところが、現代の世界情勢から見て、このようなことは許されることがないし、そんなことをした国は世界中から相手にされなくなり、孤立し、存在することさえ難しい。今、戦争が起こっている国は、内部分裂し、国内の内紛が起こり、各国に利害が絡み合って戦争に発展するケースがほとんどと言っても過言ではない。内部分裂の火種となるものは政権を持つものが、私利私欲に走り、利権を独占し、暴利をむさぼることから始まっていることを時の権力者は改めて考えみることだと思う。