ドンマックのつらつら日記

離職してからの毎日の生活や愛犬モコ助のことを気楽につらつらと書き綴ってみようと思うオジサンなのであります。

「犬」は物でもなければ家畜でもない・・

2021-01-28 22:54:51 | 日記
 もう20年も前のこと、当時飼っていたゴールデンレトリバーのマックと散歩をしていた通りに高齢の御夫婦が住んでいました。
 いつもマックを撫でてくれながら「おりこうだねえ、かわいいねえ」と声をかけてくれる犬好きの優しい人たちでした。

 お二人が居なくなりその家は長らく空き家になっていたのですが、数年前からお孫さんと思われる若い男性が住むようになりました。お二人と同じく犬好きなのか大型犬(ボクサー)も連れて来ていました。

 大型犬は躾がしっかりされていないと、もしもの時には大変な事になります。
 このボクサーの躾の有無はわかりませんが、それからずっと朝も夜も、夏も冬も2mほどのロープでつながれたまま、散歩している姿も見たことがありません。
 またロープが届く範囲には排泄物がいくつも転がっているのが判ります。

 モコ助と散歩をしながら家の前を通ろうとしたとき、その犬がいきなり立ち上がって吠えかかってきました。
 人と同じくらいの大型犬の攻撃にモコ助は逆にびっくりしすぎて、自分も吠えながらグイグイ近づいていくので咬まれはしないかとヒヤヒヤでしたものです。

 何のためにこんな立派な犬を飼おうとしたのだろう。
 番犬が欲しかったのだろうか?
 失礼ながら昔老夫婦が住んでいた古い家に1人住まいの男が番犬を必要とするだろうか?
 犬好きと称して、ただ、ただ大きな犬を飼っているというだけで自己満足しているのではないだろうか?

 テレビで見て可愛いとかカッコイイとか、それだけで単純に飼ってみたいと思って飼い始めないで欲しい。

 犬にも心があります。
 悲しみや怒り、希望、人を信頼する心など人と同じような気持ちを持ち合わせています。

 犬は物でも無ければ家畜でもありません。
 楽しいことも悲しいことも一緒に感じられる相棒、家族なんです。

 その家族を散歩もさせず、声もかけず、撫でもせず、糞尿の始末もせず、鎖につないだままなのであれば、そのような人は絶対に犬を飼ってはいけないと思います。

 最近ではその犬もすっかり元気がなくなり、近くを通っても吠えずに横になったまま、私とモコ助が通り過ぎるのを目でチラチラと追いかけるだけです。

 そして、数日前からはその犬を見かけなくなりました。
 御近所とトラブルもあったらしく、引っ越したのか、犬だけ手放したのかわかりませんが・・