1月7日は孫「はる君」の七草祝いでした。
七草粥を食べるという習慣は全国でもあると思いますが、鹿児島では「七草祝い」と言って、数え年で7歳になった子供たちが晴れ着を着て神社にお参りに行きお祓いをしてもらいます。
その後、お盆に乗せたお椀を持って近所や親しい友達の家などを七軒訪問して七草粥やお祝いを頂き、それを食べてこれからの健康と安全を祈願するというものです。
この行事は全国的なものと思っていたのですが薩摩藩の時代から続いている鹿児島独特の行事であると大人になってから知りました。
↑鹿児島神宮(県観光連盟HPから)
うちの奥さんが大分から鹿児島に嫁いできて子供が産まれたばかりの頃、1月7日にチャイムが突然鳴ったので、恐る恐るドアを開けると仲良くしているママ友さんがおり、横には晴れ着姿の男の子がお茶碗を持って立っていたそうです。
何も知らないうちの奥さんは頭の中で「?」マークが3個くらいクルクルと回ってフリーズしてしまったので、ママ友さんも事情を察してくれたらしく会釈をして次のお宅に向かったそうです。
ママ友さんに悪気はなく当時はどこの家でも七草粥を作っており、その風習も当然知っていると思っていたんだと思います。
うちの奥さんは後で事情が分かって恥ずかしい思いをしたとかで、それ以降、七草粥は現在に至るまで毎年作るようになりました。
でも最近では流石の薩摩の国も地域の繋がりが昔より薄くなったきたようで、七軒も訪問して御粥をもらうのは難しくなってきたようですね。
うちの「はる君」もママとバアバが作った七草粥で済ませましたもの。
今の子供たちが大きくなるまでには、いろんな苦しいことや悲しいこともいっぱいあるだろうけれど、こういう行事も経験して神様や家族や友達に見守られて支えられ応援を受けながら、それ以上に嬉しいこと、楽しい事にいっぱい出会えますようにと願うばかりであります。