日曜のお昼前のこと、最近、全然歩いていないので久々にウォーキングでもしようかと思ったのですが、やっぱり暑い。
もう薄着の夏がそこまで来ていると言うのに、この腹回りのぜい肉をどうにかしないと世間に後ろ指を指されてしまいかねない・・・
別に水着を着るわけでもないのにそう思ってしまったオジサンは、イオンウォーキングに出かけることにしました。
相方さんも「じゃあ私も買い物にでも行こうかな?」と言うのでササッと支度をして車で向かったのであります。
皆さんも若い頃には二人で買い物に行くと、そりゃあもうべったりとくっついて「あなたが行くところならどこまでも・・」なんて寄り添って歩かれたと思うのですが、もう熟年の域に達するとだいたいオジサンの行きたい店なんてそんなにあるわけでもなく、金魚の糞みたいに付いていこうものなら下手すれば迷惑がられるという悲しい事態になってしまうわけですね。
なのでオジサンたちはしかたなくペットショップで犬や猫を見たり、本屋で立ち読みをしたり、100円ショップの品物を手にとってはまた棚に戻したりして時間を潰します。
そして最後には自販機の前のイスにどっこいしょと座り缶コーヒーをすすりながら奥さまの買物が終わるのを待つわけであります。
この日は奥さんは買い物、私はウォーキングという重大な使命があるので、車を降りるなり、「じゃあ2時30分に連絡するからね!!スマホ持ってるよね!」というので、「了解、了解、では解散!」ということになりました。
♬あなたぁは右に~、私はぁ左にぃ~、振り向いたら負けよぉ~♪と歌いはしないものの、違う方向に別れたのであります。
さて、まあ時間はタップリあるので歩く前にちょっとコインマッサージでもしようかと、バッグからお財布を出そうとするオジサン。
「え?無い?」
いや、お財布はあったのですが、スマホがバッグに入ってない。
あ、家を出る時にテーブルに置いたままだった・・と思い出す。
なんだ、そんなことかと思われるかも知れませんが、この広いショッピングモールの中で連絡が付かないということは、これはもう「プチ生き別れ」という状況を意味するのであります。
向こうのスマホにどこからか電話をすれば良いやと一瞬思いましたが、悲しいかな妻の電話番号を覚えていない・・
あ、スマホの電話帳で調べれば・・・そもそもスマホがない。
店内呼び出しをお願いする・・?
「どこどこの〇〇さん・・ご主人がお待ちです」なんて、ハズイしなあ・・
かくなる上は早歩きで相方さんの立ち寄りそうな店をずっと探して回りましたが、そうそう簡単に巡り合うはずもなく、30分が経過。
オジサンは決断しました。
もう、一旦家に帰るしかない。
そうと決まれば、さらなる早足で車を停めた屋上まで急ぎ、車を走らせて我が家の方に・・
またこういう時って妙に車が込んでいたり、信号の度に引っかかったりするんですね~
イライラしながらもなんとか片道20分、往復40分、ガソリン代178円を使って、本日2回目のイオン屋上駐車場に戻って来たわけです。
着いた途端に相方さんから電話がかかる。
「いまどこ?もう終わったんだけどぉ」
「あぁ、いま駐車場だよ・・待ってます・・」
と、いうことで、何のためイオンに来たのか判らないまま、スマホの有難さだけは改めて痛感したオジサンでした。