Days of Dragonflies & Moths

トンボや蛾に関わる記事中心。
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写真集「関東甲信越のトンボ2010plus」

ホンサナエ

2011年05月18日 | トンボ


快晴の昼過ぎ、貴重な時間がとれた。
そろそろ川のメンバーも一堂に会している頃だろう。



今年はホンサナエが好調だ。
今年も念願の若個体ショットは写せなかったが、立派に成熟したきれいな個体が出迎えてくれた。
かつては最もあこがれたトンボで、発見した顛末はホームページにもある。


(6年前に偶然近所で見かけたホンサナエ未熟個体の写真:FZ10)

だいぶ前の話になるが、昨秋に亡くなったトンボの恩人とも呼ぶべき白石さんに
敬意を表して「故郷・埼玉のトンボ」プリント版を進呈したことがある。
ありがたいことに白石さんは興味をもって拙著を読んでくださったが、ホンサナエの頁
で画面右隅に写っているのが家内だということを一目で見抜かれた。
白石さんも結婚当初は奥様を連れてフィールドに出られたそうだが、ついてこられる
と色々面倒なこともあるので、ある日奥様を連れて思い切り藪こぎをしたら、それ以来
奥様はついて来なくなったとか。



この地に通い始めてかれこれ20年になるが、通い出して間もない頃、ふと不安になること
があった。それは、何年かしたら冷めた気持ちでトンボを写すようになり、やがて興味が
なくなってしまうのでは?・・・という事だった。幸いにも、そんな気持ちにはならずに
すんでいるし、何年たってもトンボへの情熱は消えることがない。
そして出来ることなら、ここのトンボ達がむやみに命を奪われることがないよう願ってやまない。



ほんの限られた時間だったが、この時期のオールスターキャストが出迎えてくれた。

ところで、つい先日のこと。
久しぶりにオークションであるものを落とした。
シグマのマニュアル50ミリマクロである。
50ミリは標準レンズを持っているが、相手の懐に飛び込むようなスタンス
で使いやすいと見込んで、以前から50マクロも物色してはいた。そんな中、
数千円という手頃な値段で出ていたので落としてしまったのだ。
今回は50マクロのデビュー戦でもあった。

早速のテスト撮影は・・・



微妙な画角というか、中庸な感じで全体的には悪くないが、
どうもピントが出しにくい。。。
開放ではフレアっぽく、二段絞っても安定しないのだ。



これは35ミリだが、ピントは出しやすく、撮影スピードを要求されるシーンでは
圧倒的な実力を発揮する。解像感もシグマ50より明らかに良い。



現場では細かい結果までリファレンス出来ないので
現像してびっくりしたのは、カラーバランスの癖だ。
ブルーが異常に強く出ている。。。
懐に潜るには思ったほど近くなく、
開放での解像もイマイチ、色バランスも変・・・ハズレ玉なのかもしれないが、
使うシーンを相当選ぶと感じた。