光のみちしるべ ~愛だけが現実~

私たちは皆、神様の子供。
内なる神の分光を輝かせましょう。
5次元の光のピラミッドがあなたを待っています。

どんなに

2007年04月15日 08時13分24秒 | 認知症介護
どんなに多くの資格を取っても、

どんなに多くの研修を受講しても、

どんなに有名な講師の話を聴いても、

一番鍛えて成長させてくださるのは、ご利用者の皆様。

身を持っていろいろなことを教えてくださる。

それが自分の糧となり財産となり、血と肉となる。

だから私は現場から離れない。

迷わず走れ、そして飛び込め。

ご利用者と向き合うことは自分と向き合うこと。

自分から逃げるな。

眼をそらすな。

すべては現場にある。

すべての答えは現場にある。

現場に “みちしるべ” がある。

共同体としてのみちしるべ(1)

2007年04月15日 05時38分53秒 | 認知症介護
ある日の夕方、送迎の帰り道にNHKラジオを聴いていたら、
とあるNPO法人の理事長さんがニートについて語っていた。
その話の中心は、どのようにしたら自立支援プログラムに参加していただけるか、
ということだった。
プログラムに参加する以前に、家まで迎えに行っても出て来てくれないというのだ。

「あなたたちを社会に適応させて自立できるようにしますよ、
なんていう上に立った気持ちでいたら、誰も来てくれませんねぇ」
「やはり、相手の自尊心を尊重するということですか?」と女性アナウンサー。
「自尊心を尊重するという言葉も上に立った見方なんです。
そういう思いで迎えに行っても誰も家から出て来てくれないんです」
「はあ‥、ではどのようにすればいいのですか?」
「これからの社会には是非ともあなた方の力が必要なんです。
あなたのお力をお借りしたいんです、
という気持ちで接しないと家から出て来てくれません。
事実、ニートと呼ばれる若者たちが益々増えて、
そのまま30代、40代へと進んでいったら社会の大きな損失なんですよ。
これからの日本を支えていく人たちなんですから」

このことは、認知症の人たちの送迎でも同じことがいえる。
家族に代わって介護してあげますよ、なんて気持ちで迎えに行ったら、
誰も送迎車に乗ってはくれない。

「この日本にはまだまだ皆さんの力が必要なんです。
是非ともその力を貸してください」

というへりくだった気持ちで臨まなければ、誰もみちしるべに来てはくれない。
実際、行く理由がない。
誰も介護してもらおうと思って来ていない。
そんなことは大きなお世話なのである。

しかし、自分を必要とする場所で力を発揮し、人に感謝されるならば、
楽しくお喋りをし、腹の底から笑って人と触れ合えるのであれば、
自然と皆が集まって来るのである。
誰が上でも下でもない。
皆、平等なのだ。