今日(23日)は一交勤務勤務の非番で有楽町で開催中の山本浩孝・佐藤竜也 写真展 ”汽笛こだまして EF58、その時”に伺ってまいりました。
今まで鉄道写真展が開催された事のない会場だったため(招待状を頂いたので、葉書を持っていけば良かったものの、忘れてしまったために)有楽町には着いたものの会場がわからずウロウロしてしまいました。どうしてもわからず、最後の手で馴染みの鉄道雑誌編集部に電話してwebで場所を確認してもらってやっとたどり着けた次第です。
空いている時間でしたので、ゆっくり作品を見ることが出来たのが幸いでした。
写真の時代はEF58が国鉄解体後、JR東海に2両配置され、当初は東海道線でも活躍したものの晩年は本線での運用が激減し飯田線を中心に工臨運用に徹していたその当時に撮られたが主のようです。
晩年のゴハチですので正面窓のHゴム化(”Hゴム”と書くと鉄道用語となりますが、これを”エッチゴム”と表すと何だかとんでもないことになってしまいます…笑)された姿で、私的には好ましいスタイルとはいえませんし(正直、われわれの世代では撮る気がしない被写体です。)、更に言わせて貰えば本線専用電機のゴハチがうらぶれた飯田線をチキを牽いてヘロヘロと走る姿は哀れささえ感じてしまいます。
しかし今回の作品を見ているとそんな私の邪念を忘れさせるくらいの説得力があります。長年、飯田線のゴハチに絞って撮られて来た二氏の情熱が展示されている作品ひとつひとつに思い入れが伝わって私の雑念を圧倒しているように思えました。
幸いにも二氏とゆっくり歓談する事が出来ました。幸いにも以前、鉄道雑誌に掲載された私の作品を憶えていてくださったのが光栄でした。
写真はすべて銀塩で、色の美しさもさることながら通わないと知ることの出来ない、飯田線、そしてそこを走るゴハチの魅力がひしひしと伝わってくる様でした。残念なのは作品が同一サイズで展示され、どれがメインの写真なのかがわかりにくい事でした。やはり数点の”売り”の写真が欲しかった気がします。
考えてみれば私は私のゴハチの価値観があり、私より10歳以上は若い二氏には彼らなりのゴハチの価値観があるはずです。それぞれの価値感を尊重するべきだと痛感いたしました。被写体をどうこうと指摘する事はあさはかな事と思いました。足しげく通ったからこそ生まれた感動を大切にしていたからこそ、長年にわたり撮影出来たのだろうと思いました。
二氏にとって飯田線と余命幾許もないゴハチと言う素晴らしい被写体にめぐり逢えた事はどんなに幸せな事だったんだろう!と思い会場を後にしました。
■会期:2009(平成21)年10月22日(木)~10月27日(火)
■時間:11:00~19:00
■会場:FUJIFILM フォトエントランス 日比谷
〒100-0006 東京都千代田区有楽町1-1-2 日比谷三井ビルディング1F
TEL:03-3550-5957
会場へは有楽町駅から新橋方向に200メートルくらい歩いたところです。日比谷シャンテの日比谷公園よりになります。ちなみに隣の空き地では”つけ麺大博”が開催されています。ちょうど昼時でしたので長蛇の列でしたが、並ぶだけの価値のあるお店が勢ぞろいの様でした。写真展の帰りにこちらも寄られると宜しいかと思います。
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