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体内のラードが解け落ちそうな(既に解け堕ちているかもしれませんが…)気温での撮影は忍耐が必要です。待つこと30分。やっとシキのお出ましです。みなさん、ご苦労様ですm(__)m 12,07,25 沼津・明電舎専用線 Canon EOS7D
25日は静岡県下にある数少なくなったスッチャーを二ヶ所も撮影してまいりました。
まず一ヶ所目は沼津にある明電舎のシキ611の入換です。この明電舎の入換があることは前日(24日)に職場でワム8さんと雑談していた会話の中でたまたま知った次第です。思いもよらない情報なので一瞬は奮い立ちました。しかし冷静に考えると入換機が動く時間は陽の高い時間帯だけに撮影には向いておらず暑いので正直迷いましたが、まぁ東海道線の車窓から見ただけで動いているのを見た事もないスイッチャーなので撮影抜きで見るだけでも良いと判断して出撃する事にしました。
朝はのんびり起きてゆっくり朝食をとり家を出ました。新幹線には乗車せず、在来線を乗り継ぎ沼津には10時前に到着しました。予想に反して沼津は太陽が出ていました。予報では静岡県東部は曇りの予報だったものの、現実は快晴となりクソ暑くて列車から降り一瞬立ちすくんでしまいました。よっぽど駅前の喫茶店にでも入って涼をとろうかと思いましたが゛ここまで来たのだから!゛と現場に行く事にしました。
こんな暑さでは「現場までタクシー」とも思いましたが根っからのケチな私ですのでいざ、タクシーに乗る段階になるとお金がもったいくなり不本意ながら暑いなか歩く事にしました。歩き出すと汗が滝の様に背中を流れます。゛数百円をケチるからこんな事になるんだ!゛と悔を感じながら30分弱で現地に着くとすでに多数の鉄ちゃんが明電舎の専用線の踏切に集まっていました。
今日の明電舎からの出荷は現役1両となったシキ611だそうです。入換はほぼ所定の10:30頃から始まり約20分で終了。後を沼津貨物駅のDE10に後を託しました。私としてはスイッチャーがシキから離れ明電舎の工場に入った時点で撮影終了なのですが、皆さんはDE101727号機がシキを引き上げるまで撮影されていたので私もお付き合いさせてもらいました。現場ではつばめ寿司の常連様とワム8さんと合流し、撮影後はワム8の案内で田子の浦港の市場関係者が経営している食堂に向かい、念願のしらす丼(この地方では「しらす」とは茹でていない生を指し、しらす丼=生しらすと言う事になります。)を食する事が出来ました。当たり前ですが採れたてのしらす丼の旨い事!お値段も800円(私は蒲田の次を注文したので900円)と関東地方としては考えられないほどリーズナブルで感動モノでした。
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かつて、このスイッチャーで入換がされていました。 11,02,25 日本製紙富士工場専用線 Canon EOS7D
食事が終わるとワム8さんの車で日本製紙富士工場の専用線に向かいました。ここが二箇所目のスイッチャー撮影です。ここの専用線のスイッチャーはかつて半L型が使われていました。しかし春頃からスイッチャー(機関車)が変わった事を通勤の車窓から気づきました。その機関車を車窓からチラッと見るだけでも相当な年代モノと言う感じでした。ある日、たまたま機関車だけ屋外に出している状態で横を通過した事がありました。そのとき自分の眼を疑いました。なんとロッド式(駆動)の機関車でした。すぐにでも撮影に行きたかったのですが、なかなか足が運べません…と言うのも、撮影も兼ねるとなると撮影が可能な荷積込場線から工場の門までと富士駅構内は共に線路配置が東西に延びていて通常の入換の時間では太陽の位置が非常に悪く、冬まで動き続けてくれればとついつい撮影する機会を逸しておりました。その間もレールマガジンの「今日の一枚」にこの機関車が何回かアップされ、撮影したいと言う想いは強くなるばかりでした。また(以前はマニアっ気が薄かったのですが、周囲の影響を受けたのでしょうか?)ワム8さんが地元と言う地の利を生かして何度か現地調査をしてくれました。それによると現在使用しているスイッチャーは以前、主力としていた機関車でここ数年は予備機として動く事のなかった凸型機関車で今時珍しいロッド駆動と言う事。さらにこのスイッチャーは期間限定でその後は違う機関車が入換を行う予定と言う事を調べて来てくれました。この間、私も太陽の向きが悪いとか、暑いとか言っている場合ではないと悟り、撮影の機会を狙っていましたが何度か専用線に向かったものの動く姿を撮影出来ず、今日に至ってしまいました。
今日は午前中に沼津へ行く機会を得て、更に足(ワム8さんの車)が確保されていれば日本製紙富士工事専用線撮影には絶好なタイミングと判断するのが順当と考えました。とにかく撮影しなければと言う思いから光線は我慢する事にしました。
以前の入換は9時と13時の2回でしたが最近は減産操業のせいでしょうか、入換は13時の一回のみで木曜日のみ9時の入換がある様です。
今日も13時の入換はほぼ定時でありました。初めて撮影する凸型DLはなかなか感動物でした。会社側は言いなりにならない異端児の私に対して嫌がらせのつもりで遠地に転勤させたのでしょうが、転勤当初から岳南の貨物列車撮影に好都合なところに転勤してきたなぁ~と感じ、さらに岳南の貨物列車がなくなってしばらく大人しくしてあたら今度は職場から500メートルも離れていない場所でロッド式のスイッチャーの出現と、会社側の思いとは裏腹に遠地の職場を充分利用している気がします。
さて撮影中に仕事アケのまにやまさんが現場に到着しましたが、彼は完全に丸腰でただ見る鉄に徹するために富士駅から30分も歩いてきたとの事で脱帽です。また、入換の途中では顔馴染みになった専用線の方より゛この機関車は以前に使用していた機関車が故障し修理不能のなったのでピンチヒッターとして動いている事。しばらく動いていなかったためか、片エンジンしか使用出来ず、片エンジンでの牽引は目一杯である事。現在は北陸の伏木から持ってきて予備として置いてあった凸型DLを整備中でその整備が終わり次第、ロッド式の機関車は使用しなくなるとの事でした。気になる置き換えは整備が7月いっぱいかかるようなので今月(7月)下旬か来月上旬になるのでは?と言う貴重な情報も得る事が出来ました。
13時に荷積込場線を出た入換は一度、コキの積車を富士駅に置いて、更に空コンテナを積んだコキを推進で荷積込場に押し込んで作業終了なのですがこの日は翌日が工場が停電となる関係で機関車を工場内に留置するために荷積込場線から工場へ単機の回送があってワンカット多く撮影出来たのでラッキーでした。一日の作業が終われば私も撮影は終了です。さすがに新富士駅近くにするので帰りは新幹線で小田原まで乗車して帰路につきました。
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晴れてしまったらロッドが見えなくなってしまうので致し方ないですが、晴至上主義者としては少し屈辱を味わう気分ですが諦めて撮影しました。 12,07,25 日本製紙富士工場専用線 Canon EOS7D