DT200Aの庫 (goo-blg)

惜別”日本海”最後の撮影に青森へ 2月16日編


 全国にたった1本だけになったとは言え、客車組成の急行列車が現存するこそ、この世の奇跡と言っても過言では無いと思います。雪をまとって終着駅でただづむ姿は夜行列車全盛期の上野駅を思い出させてくれます。   12,02,16 青森 202レ  Canon EOS7D

 昨日同様に05:15にホテルを出発し駅へ向かいます。昨日と違うのは今日が最終日なので着替え等の荷物がありレンタカーの車内が少し窮屈だと言う事です。まぁ、こんな事は百戦錬磨のメンバーですので車内のあらゆる隙間に荷物を詰め込み、気が付いてみれば昨日より居心地が良くなっているくらいでした。
 昨日と同じ202レ゛はまなす゛撮ったのですが、昨日と決定的に違うのは走行中、雪が降り続いていたのでしょうか?ED79を含めて雪まみれで到着した事でした。やはり北国の列車はこうでないと・・・!
 昨日は切り上げのタイミングを逸してしまったので、この日は切り上げるタイミングをED79が引き上げたらと事前に決めて撮影しました。
 撮影を終えてレンタカーに戻り、吉野家で朝食を済ませて南下すると昨晩からの降雪で国道7号でさえ路面状態が非常に悪い様です。石北や宗谷で悪条件の雪道に慣れているはずの湘南チサ區様でさえ、「滑る!滑る!」を連発し怖がっていた程です。大釈迦あたりでは青森に向かう通勤の車がほとんど動かない状態でしたので地元の人たちでも運転し辛い状況なのがわかります。


 雪国の宿命でしょうか?ヘッドマークが見えない…泣   12,02,16 川部-撫牛子 4002レ (-0,5補正)  Canon EOS7D

 昨日は堕落のブルトレ撮影になってしまったので、一回くらいは雪中行軍があっても良いのではないかと言う事になり。撫牛子―川部間で゛日本海゛を撮影する事にしました。冬季閉鎖された踏切へ道なき道を歩きましたが、その努力を鉄ちゃんの女神が見ていてくれたのか゛日本海゛通過の時だけ太陽が顔を出してくれました。納得いく゛日本海゛の撮影出来ましたが、ここで本当の鉄ちゃんなら「勝て株との緒を締めよ!」と寒さに絶えて約1時間後の”あけぼの”まで現場で待つのでしょうが堕落し切った私ですのでそそくさと車に戻り、そして暖かい北常盤駅の待合室に美味しいコーヒーを求めて飛び込んでしまいました。こんな心がけですから”あけぼの”が晴れる訳もなく曇ベースで通過して行ってしまいました。
 さて、これからどうしましょう?弘南のラッセルは今日も運転しない様子ですし、さりとて津軽鉄道は昨日行っているし…と言う消去法でちっと遠い気もしましたが太平洋側なら少しは天気が良い可能性もあり、十和田観光電鉄へ向かう事にしました。十和田観光電鉄へ向かう一つの理由は自称:切符商人 のりくら ひだお、ことひだ号が十和田観光電鉄で廃止を前にどうしても購入したい硬券があるとの事で、そのリクエストに応えるのもひとつの理由でありました。


 ↑↓雪に埋もれた七戸駅はじっと春を待っている様でした。ちなみに吹雪いていますが太陽も出ています。  12,02,16 旧南部鉄道七戸駅  Canon EOS7D


 震災の復興対策で無料になっている東北道を浪岡インターから乗り青森インターへ、そこからみちのく有料道路で七戸へと出ましたが(みちのく有料道路は青森県が管理しているので無料にはなっていません)、このみちのく有料道路がなかなかの曲者で有料道路とは思えぬ悪路が続き、少しでも気を抜けばたちまちタイヤがスリップしてしまいます。後部座席に乗っている私でさえハラハラ、ドキドキの連続でした。十和田観光電鉄へ向かい出した時は早目に切り上げて新青森駅でレンタカーを返車するつもりでしたが、帰りもこのみちのく有料道路を走るのはあまりにもリスクが大きいと判断し乗捨料はかかりますが七戸十和田駅で返車する事にしました。レンタカーを借りた駅レン新青森営業所に電話すると、やはり新青森で借りて七戸十和田で返す人が多いのでしょうか?実にあっけらかんと手続きが済んでしまいまい、かえってこっちがビックリするほどでした。
 みちのく有料道路から国道4号線に入りますがこのまま南下すると旧南部縦貫鉄道七戸駅構内を通過する事になります。こんな近くまで来て南部縦貫鉄道七戸駅舎を見ていかない手はありません。国道4号の交差点を右折し七戸駅前の駐車場に着くと雪に埋もれた七戸駅構内が眼に入って来ました。なかなかのロケーションに思わずカメラを構えて興奮してしまいました。
 七戸駅を出るとちょうど昼飯時にもなり、また十和田観光電鉄の列車も十分に時間の余裕がある事から十和田市に入ったバイパスにある蕎麦屋に入りました。飛び込みで入ったこのお店はなかなかの高級店でお茶代わりに蕎麦湯を出してくれる素晴らしいお店でした。当然ながら蕎麦も美味しく店員さんも可愛くて、満足してお店を出ました。
 ところでこの蕎麦屋に入っている時に気が付いたのですが、先程の南部縦貫鉄道七戸駅で腕時計を撮影中に雪の中に落とした様です。雪の中に落としたので見つける事は極めて難しく(タブレット閉塞でも受け方が悪く雪の中にタブレットを落としてしまった場合は探して拾い上げるのが困難なために、運転継続が許されています。)見つけるのはほぼ絶望的です。湘南チサ區様とひだ号君は戻って探しましょう!と言ってくれましたが、見つからない公算が大きいので先に進む事にしました。かつて旧南部縦貫鉄道七戸駅では撮影会中に三脚の盗難にも遭った事があります。どうも私にとって七戸駅構内は鬼門の方角にあるのでしょうか?


 本当にサプライズでした。七百の検修庫を覗いたらED301号機がパンを上げて待機していました。撮影に便宜を図っていただいて、ホームから見通せるここに停車しているのではないかと察しましたが真相は如何に?ちなみに現在は検修庫は理由のいかんにかかわらず絶対立入禁止だそうです。   2,02,16 十和田観光電鉄七百 ED301号機  Canon EOS7D

 さらに国道4号を南下して十和田観光電鉄沿線に出ます。ロケハンをしていると七百駅構内の検修庫前にパンを上げた状態のED301号機が見えました・・・えっ!何で?カメラを抱えてホームに駆け上がったのは言うまでもありません。なんで昼間にパンを上げた電機が居るのか?・・・不思議ですが、きっとこれは十和田観光電鉄側の配慮ではと思ったのですが、考え過ぎでしょうか?
 その後は十和田観光電鉄沿線で何本か撮影し、その合間に自称:切符商人 のりくら ひだお、ことひだ号の要望で三沢駅と十和田駅にも寄りました。彼はここでも1万円以上の硬券を買い求めていましたが、我々は撮影だけで十和田観光電鉄には一銭もお金を落としていないのに対して彼は乗りもしないのに1万円以上のキップを購入し十和田観光電鉄の収入に硬券・・・もとい、貢献しているわけですから彼の言うままに動くのは致し方ないことでしょう!
 太陽もだいぶ傾きだしました。またレンタカーを17時に七戸十和田駅に返さなくてはならないので撮影を終え、引き上げる事にします。帰り道に念のために旧南部縦貫鉄道七戸駅に寄って腕時計を探してみましたが見つかりませんでした。
 型ある物はいつか喪う!といいますが、紛失した腕時計はもう10年以上、私に時を知らせて来ました。何度も中国に渡り、伝説にもなろおとしている-40℃の表示もこの腕時計で表示を見ただけに、不注意で逸してしまった悔いは残ります。


 ↑↓平日にもかかわらずかなりの乗鉄が見受けられましたが中には鉄子さんもいらっしゃいました。    12,02,16 十和田観光電鉄大曲-柳沢  Canon EOS7D


 七戸十和田駅には17時ギリギリに返車しました。乗る新幹線は18:43発の゛はやて40゛号なので時間はたっぷりあります。駅の待合室でゆっくり身支度をしましたがそれでも時間が余り、湘南チサ區様とひだ号君は南部縦貫鉄道七戸駅前から新幹線七戸十和田駅前に移転して来たAEONで夕飯を買い出しに行ってくれました。しばらくして二人は持ちきれない位にいろいろ美味しく物を買ってきてくれました。私には20貫入りの寿司とビールにレモンサワーを買ってくれ、広い待合室(ここも位置付けは地域のコミュニティセンターになっているとのことでした)で大型テレビで国営放送を見ながら美味しくいただきました。
 完全にくつろぎモードでしたのであっという間に時間は過ぎて、列車の時間になりました。゛はやて40゛号に乗り込み自分の席に座ると満腹感と酔いですぐに寝てしまいました。湘南チサ區様とひだ号君は鉄ちゃんの事、カメラの事、あるいは仕事の事等を語り合っていましたが、私は八戸と盛岡、そして仙台は記憶にありますが、あとはずっと寝ていた感じで、往路ほどではないにしても、なかなか時間の早い新幹線と言った感じでした。おかげで帰宅し、最低限の荷ほどきをしたら1時前でしたが、あまり眠くなく、翌日も目覚めは良くてさすがに新幹線往復で、さらに車内ではほとんど爆睡していると車の出撃と格段に疲れがない事を再認識した次第です。
 ゛はやて40゛号は東京駅に定時に到着。いつもの様に目まぐるしい旅行でしたが、楽しい旅行でもありました。

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