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盛を出てすぐにこのコンクリート橋を渡ります、このあたりも海岸線からほとんど高低差は無い場所なので甚大な被害が発生していると思われます。 08,12,15 岩手開発鉄道長安寺-盛 121レ
11日14:46分ごろ、三陸沖を震源に国内観測史上最大のM8.8の東北地方太平洋沖地震が発生しました。
私は仕事中でした。たまたま休憩時間で夕飯の買出しのために職場の近くのスーパーマーケットにいたのですが、揺れだしはじめは何が起きたかわかりませんでした。次の瞬間、地震ということを理解すると周囲を見わたしました。視界の中に硬そうなものが陳列されているので(実際、硬いと思った物はカップラーメンでした。)、什器から商品が落ちたり倒れたりしてくると怪我をすると思い、とっさにその場から逃げました。気が付くと鮮魚売場で仁王立ちになって揺れが収まるのを待っていました。天井から吊り下げられた蛍光灯が左右に大きく揺れるのが恐怖感を覚えました。余震が続く中、足早に職場に戻るとそこは、10分前のまったりした雰囲気が一転して戦場の様でした。その瞬間から今日の9時まで1時間程度の仮眠(ウトウトした程度)したほかは、ほぼ真徹状態となってしまいました。
職場で情報収集のためにつけっぱなしのテレビからは目を覆うばかりの惨状に手が震えてきてしまいました。特にLIVEで放映される津波の様子は初めてみるリアルな脅威に言葉がありませんでした。八戸港へ押し寄せた津波では1000tクラスの中型船が紙のおもちゃの様に波に飲み込まれる光景に、もしその場に居たら腰を抜かしてしまう気がしてなりませんでした。
時が経ち、津波が引いた被災現場からの映像の中で大船渡市赤碕は壊滅的被害と言う文字に目を疑いました。映像には手前に大船渡線の線路が見えましたので私が描いている場所に間違いないはずです。赤崎と言えば岩手開発鉄道の積出港がある駅です。また数キロ離れた、ほぼ同じ海抜には機関区のある盛もあります。映像から察するに岩手開発鉄道津波で致命的な被害が出ている事は疑う余地がありませんでした。廃線と言う最悪の場合を考えてしまいました。岩手開発鉄道に再起はあるのでしょうか?祈る思いです。
更に大洗での津波被害の映像から隣町にある那珂湊駅の被害も気になってしまいます。那珂湊駅にはひたちなか海浜鉄道の機関区が併設されており大好きな旧型気動車が水没したのはほぼ間違いがないと覚悟するしかありません。また、那珂湊港といえば撮影の合間に美味しい魚を食べに訪れた場所でもあり、あの市場も津波の被害を受けたのは間違いなく心が痛みます。また同様に気になるのが福島臨海鉄道です。ここも機関区は港と隣接した場所にあり被災した事はまず間違いないと覚悟しております。また先ごろタキ1800型を新製した東邦亜鉛の工場もどうなっているのでしょうか?不安がつのります。
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福島臨海鉄道も甚大な被害を受けたのではないかと憂慮しています。 08,10,30 福島臨海鉄道泉 51レ Canon50D
さらに時間経過と共に気仙沼・石巻線でも被災した列車があり、その中には乗務員と連絡がつかない事象があると報道されだしました。中でも、常磐線浜吉田―山下間で走行中であった92レ(札幌貨タ発隅田川行コキ20車)が被災しましたが、なんと牽引していたのは最後の原色機として人気の高かったED751039号機牽引だった模様です。被災状況はコンテナは流失、機関車は100t近くあるので流失はま逃れたものの乗務員は波にさらわれたとの情報もあり事態は深刻です(この報道に関しては全く逆に乗務員は無事と言う報道もあります=後に無事を確認)。塩水に浸かった電機機関車に復帰と言う選択肢はまずあり得ません。予想もしなかった形でED75原色機の陥落と言う事態になってしまいました。
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海岸線から1キロ程度しか内陸に入っていない那珂湊駅です。津波の被害が少しでも少ない事を祈るばかりです。 10,05,09 ひたちなか海浜鉄道那珂湊 Canon EOS50D
一部報道を引用すれば100年に一度の災害と例えた新聞がありましたが、まさにその通りで、自然の前ではなすすべも無くその災害を受け入れるしかない人間の弱さを感じていました。