E表現研究所の「Eから始まる」

E表現研究所所員の、E生活やE活動を自由に語り合うサロンです。

収穫アリ・全国学校図書館研究大会

2010-08-13 00:05:41 | 絵本
今回参加理由の私のテーマは

「今後の本がどうなる?」

「今後の教育がどうなる?」

「今後の学校図書館はどうなる?」

「今後の情報教育はどうなる?」

という4点の探究です。
そう思って各分科会に参加しました。



★まず、情報化の促進で、明○大学の先生の発表がかなり良かったです。

「Education2.0の可能性と、司書教諭・学校図書館の対応」

インターネットの電子書籍が出てきて、
それが主流になるという予感があり、
そのことで、学校現場や図書館そのものが大きく変化してくると話されました。

現場はウカウカできませんね。将来に向けて早く手を打たないと・・・。
実際、最近の私の場合でも、(本をよく買いますが)書籍で文を読むより、
パソコンで読む方が疲れません。
慣れと、明るさからでしょうか?

事務的な事はパソコンを使用するばかりです。

10年前から比べても、携帯電話やパソコンが入り込み生活が変わりました。
今後10年でもっと変化するでしょう。
空想画が描けそうです。


★「特別な教育的ニーズをもつ児童・生徒が利用しやすい図書づくり」でも

浜○特別支援学校や、筑○大学附属視覚特別支援学校の事例からも、
パソコン機器の使用で、読書環境に大きな変化があったようです。

知的障害や盲学校の現場の先生方の貴重なお話でした。

NNさんも先程、言語・聴覚障害児教育研究大会に参加されたようで、
関連するところもあると思います。

この分科会では、墨字図書・拡大読書機・点字ディスプレー・点字プリンター・録音・テープ図書・DAIDY図書・さわる絵本など見せていただきました。
多くがパソコンの存在によってかなり便利になってきているようでした。

毎年6月に発表される課題図書なども多くのボランティアによって8月までに拡大図書にされるようです。リハビリテーションとの交流も欠かせません。

これらの点で視覚障害者のためにではなく、万人にとっても使えると思いました。
幼児や高齢者にも通じる互換性があり、発展することは、万人に使えて、結局は視覚障害者の方たちにも量や質とも豊富になり、しかもそれは安価につながっていくと思います。

★また、国際児童図書評議会の「世界のバリアフリー絵本」
が同じ会場に展示されていたので、興味深く見せていただきました。
その中に、数ヶ月前にインド児童図書館国際学会出席の時にお世話になった、マノラマ・ジャファさん文の絵本が展示されていて嬉しくなりました。

★「学校図書館は情報教育とどう連携するか」
をテーマにフォーラムがあり、
4人の先生方が持論や経験談を展開されました。

いよいよ、情報教育の時代です。


★次に「学校図書館は学習指導をどう支援するか」

ふたりの先生方の実践紹介です。
やっぱりいい実践で説得力がありました。
経験と授業準備は半端じゃないと尊敬してしまいました。

授業で地域に伝わる民話をもとに、絵本を作ってしまったり、すごいですねー。


★そして、「学校図書館と情報教育」
玉○大学の先生の映像にも説得力がありました。
もはや、映像の時代です。

私たちは写真や動画でものを判断することが多く、既成概念でものを観ることがあります。
本当に信頼できるのでしょうか?
メディア・リテラシーが重要ですね。

そして、そこにどう想像力を育てるか? 
大事な仕事ですね。

★赤川次郎講演会 (別途記載)

★最後に、「PISA型読解力と学校図書館」。

これは(ピザ)と読むそうです。イタリアの美味しいピザと一緒です。 

【なお、PISA調査の「読解力」とは、「Reading Literacy」の訳であるが、わが国の国語教育等で従来用いられてきた「読解」ないしは「読解力」という語の意味するところとは大きく異なるので、本プログラムでは単に「読解力」とはせずに、あえてPISA型「読解力」と表記することとした】と、定義されていました。

日本の子どもたちの読解力が低下してきているので、
世界に通用する子どもを育てなければ…。急務です。
国際読解力をどう育成したらよいのか?

今、学校の先生の教え方を変えていく時期ですので、
国語分野の第一人者の模擬授業に大変興味がありました。

国立教○政策研究所の有元秀○先生の講義です。
さすが大御所でした。

参加して、本当に勉強になりました。
私の専門の「教科教育法:表現」とどうリンクできるか研究が面白くなってきました。

先生は、以前スペインで考案された「読書アニマシオン」を紹介されご出版も多いです。
昔のことですが、日本に初めてアニマシオンが紹介された時のことです。
スペインと聞いたらジッとしていられなくって、
国立教○政策研究所が東京・上野で初めてシンポジウムをした時に、
夫と私は、近辺の美術館見学かねて参加した事を思い出しました。

今回のPIZA型読解力では、受講者が全員参加型の授業で、
私は座っている近場の3人でひと組になりました。

その時にお互い自己紹介の時間があり、東○大学翔洋高校の社会の男の先生と、
その会場責任者の運営を託された袋井市の女の先生と組みました。

その先生の息子さんが現在大学4年生で過去に私の表現の授業を受けたそうで、
その授業後にお母さんに表現のことを話してくださったようでした。
つながっていました。とても恐縮です。

偶然ってあるんですね。

とにかく、勉強は楽しいねー。

今回E表現の5名が生涯学習を楽しんだという事です。
主催者のご準備が大変だったと思います。皆さんお世話になりました。
3日間、よかった・よかった。ありがとう。

★☆★☆♪♪♪★☆★元気に楽しくE表現★☆★☆♪♪♪★☆★
              TTT