【ネール大学:ビックリ度★★★★★5星+★★2星】
(ガネーシャ)
インドの友人の家は「ネール大学」の校内にあります。
ネール大学は国立で日本の東京大学に当たります。
広大な敷地の中に学生が寮生活をしています。
6000人の学生がいますが、先生は500人くらいです。
ビックリしたのはその同じ敷地の外側に教授の家が放射状に並んでいます。
四六時中そばにいる教授や学生が研究のための議論ができるようです。
先生は瀟洒な3階建てのレンガ造りの一軒家で
広いガーデンがあり、庭師が毎日庭の管理と、水やりをしています。
木組みの小屋があり餌をちりばめて、毎日飛んでくる
孔雀を大事に育てています。地上から3階の屋根まで軽々飛んだので
ビックリ仰天。
8羽はくるそうで、インドでは孔雀は女神様の乗り物といって
大事にされています。
牛は神様の使いで大事にされることは有名ですが・・・、孔雀とは・・・。
敬虔なヒンズー教徒で、夕食前からお線香を焚き、中庭の中心に納めている
ガネーシャ神にお祈りし、その後3階の特別室の祭壇でのお祈りを見せてくださいました。
ちなみにガネーシャ神の像をお庭の中央に置くとすべてを守ってくれて
玄関に置くとお金持ちになるそうです。
「アジャ・パー。我が家では2階においてある。ヤバイ・・・」
インド料理をご馳走になり美味しかったです。
マルチスズキの自動車に乗っておられました。
途中で、前はネール大学の教授で今は別の大学の学長をなさっているご夫婦が一時間くらい車を走らせたずねてこられ、紹介していただき、楽しい時間を過ごせました。
6時頃から11時までお邪魔しました。素晴らしく良い時間をセットしてくださり、
心から感謝です。
帰りに見た校内の光景はあちこちに白熱電球が暖かい光を放ち、夜遅いのに
学生達が、会話を楽しんでいました。
騒いでいるのではなく、静かに議論している姿がまるでパリの公園のような雰囲気でした。
議論好きで教授は学生との接触も頻繁にあるらしく、
授業時間外にもそばに来て質問するので、多忙だと苦笑されていました。
学生は優秀で、授業料は政府の負担がおおく、私は日本の授業料と比べた時、ほぼ無料と思ってしまいました。
寮費も政府の援助があり、ほぼ無料で一人当たり月にRs20(40円・チャイ2杯分)です。
それを大学側が値上げしようとすると、皆が抗議して抵抗するので値上げは、 ままならないと笑って教えてくださいました。
安くて優秀なので世界中から受験に来るそうで毎年10万人以上の受験者で
50倍の倍率だそうです。
ですから、いいアイデアが浮かび研究に弾みがつくそうです。
数学の元祖のお国ということが良く分かりました。
「キャー!アジャ・パー・ネール大学のすんごいこと」
めちゃめちゃ日本とちゃうでー。
アメリカのマサチューセッツ工科大学とインド工科大学はよく並べられます。
今後のITの大学として世界で有名です。
ネール大学は寝る大学くらいに思っていましたが、とんでもありません。
授業も行かずに寝ているのは日本の大学生ばかりです。、
4年間ゆったリズムで過ごします。これを3年にし、忙しくさせ、アルバイトの必要の無いように
インド方式にすれば、優秀な子が世界中から来るかもしれません。
また、英語にすることも大事でしょう。
「日本に留学したい学生はいますか?」
応えは「日本は非常に高価すぎて、支払えない」でした。
「アジャパー・日本だめジャン」
何度も、インドに感心した夜でした。
♪みんな光ってみんなE♪
♪著名人 インドを吸って 大成功♪
滝井なみき