在宅訪問診療まで急性期新型コロナ感染症の診療を求められているとは・・

先週は、管理当直でしたが、

重症患者の要請を受けることが

できました。

が、別の日には

救急車は20数件目に当院に依頼して

受け入れた事例があったという話を聞きました。

とはいえ受け入れられているので

都内はまだ、よいのだと思います。

兵庫県や大阪で

在宅訪問診療を開業している

友人ら複数の医師から・・

保健所から

病院に空きベットがなく、

コロナ陽性者で

症状が悪化している患者さんの

自宅への訪問診療の依頼が

毎日入るというのです。

病院は、

感染区域のレッドゾーンと

非感染区域のグリーンゾーンに

分けて診療にあたります。

患者さん宅へ

訪問診療で入った医師は、

ゾーニングがされていない中に

入っていくわけです。

防護服をどこで身に着け
どう患者さんに接するか、

どこで防護服を脱いで

どう持ち帰り、処理をするか、

綱渡り状態だと言います。

さらに、

病院では
医師、看護師、リハビリスタッフ、検査技師、
事務などが役割分担していますが、

在宅医療では　訪問した医師が、

事務的な手続き、診察、採血、

末梢ルート穿刺や点滴、処方箋の発行も
訪問した時に、

すべて一人で実施しなければいけないので、

滞在時間も、接触時間も、長くなることは明白です。

病院の勤務者でも

家族と距離を置く生活をしている場合があるのに

在宅医療の勤務者は、

なおさら家族や回り、さらに自分のリスクも

考えてしまいます。

ワクチンが

65歳以上だけではなく

対象年齢の人々に届き

少し緩められる時が来るまでは

病院のように感染対策が取れる場所以外でも

ギリギリのところで社会を支えている医師ら

医療者がいることを知ってほしいと思います。

都内で私も週1回在宅医療を手伝って

がんの患者さんの診療にあっています。

都内は保健所から急なコロナ診療依頼が
頻発するまでではないとはいえ、

明日はわからない位の逼迫状態には

違いありません。

なんとか、病院から、地域から、

両方の下支えに尽くしつつ、

全国にいる友人医師達と元気に再会できることを心から願っています。

（写真は、在宅酸素療法で使用する酸素濃縮器）