先週、金曜日は整形外科学会の
骨・軟部腫瘍学会のシンポジウムに参加して、
大学に返って、21時過ぎまで
来年6月の緩和医療学会の
患者アドボケートラウンジ(PAL)の
打ち合わせ。
遅い時間まで、皆様、ありがとうございました。
https://www.facebook.com/earuga?pnref=story
その翌日の土曜日は、
東京女子医大で
がんプロフェッショナル養成基盤推進プランの
4大学合同カンファレンス。
大阪から、全国がんプロ協議会の松浦先生も
駆けつけてくださっていました。
3大学の大学院生が臨床事例発表をしていたのですが、
複数(私の大学も含めて)の学生さんが、
「患者さんはBSCとなり・・」と
BSC,BSCを連呼するものだから、
討論の本質ではないのですが、
BSCは臨床試験用語であることから、
言葉を使うなら、
「BSCとは言わず、
『患者さんは抗がん治療は終了し、
症状緩和を主体とした治療のみとなりました。』
と言ってください!」と・・・
以前に記事にしたことがありますが、
http://blog.goo.ne.jp/e3693/e/4ba07e2f937e4e37beb53b327ef0c3eb
BSCに関する言葉の定義について
SY. Zafar. Defining Best Supportive Care. J Clin Oncology, 26(31), 5139-5140, 2008.
がんプロは教育の場だから、
討論の本質ではないのですが、
言葉の定義を伝えることも
大切と思い、論文の紹介もしました。
議論の本質的なところでは、
看護の院生の発表では、
高齢者への抗がん治療のあり方や
予後を見通すことへの知識について
担当医がそこにいてほしい問題点があり、
やっぱり、こういった施設を越えた
視点が入ることの重要性を
強く感じました。
自宅に帰りたいという患者さんの言葉が聞かれた時も、
生命予後、生活予後、起こりえるリスクを
見通すことや予防することは、
とても大切なことです。
がんプロでの臨床事例の
合同カンファはとても
有意義でした。