今年のASCO +++++++++++++++++++ (以下、引用) 日経メディカルオンライン(6月6日) これは、ちょっとびっくりです。
第43回米国臨床腫瘍学会での報告
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終末期に限定したケアと考えられがちな緩和ケアだが
最近は治癒を目指す治療をサポートする支持療法として
早期から導入し、患者の病期、症状に応じてケアを選択していく
という急性期緩和ケアの考え方が広がりつつある。
ただし、進行癌患者に対する急性期緩和ケアは
患者の苦痛軽減につながるにも関わらず
実際の開始時期は大幅に遅れているばかりか
さらに遅れる傾向が強まっていることが明らかになった。
Anderson癌センターにおける
急性期緩和ケアのコンサルテーション開始から
死亡までの日数は40日(中央値)
固形癌は47日、悪性血液疾患は14日
本当にぎりぎりになってからの緩和ケアで
acute palliative careとは言いがたいです。
ちなみに、私の緩和ケア科への依頼は
依頼から死亡までが、05年は114日でした。
亡くなっていない方も多く
そうした方はこの日数には入っていませんので
実際には、もっと早い時期からの依頼です。
MDアンダーソンは
6~7年前、私がオピオイドローテーションの研修に
カナダに行ったときにお世話になったDr.Brueraが
緩和医療の教授として着任し、整備していったところです。
私に、早期からの緩和ケア
という概念を教えてくれたのも彼でした。
私の病院での、“早期からの緩和ケア”は
親分のMDアンダーソンより
早い時期からの導入だとわかり
ちょっと誇らしい気持ちになりました。
緩和ケアが頑張っているというより
病院全体で取り組めているということです。
医師間の連携は本当によいのです。
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緩和ケアの輪!是非、広げていきましょう!!よろしくお願いいたします。
ぴょんさん
ご家族の立場から、そのように書いていただけると本当に嬉しいです。>必要です・・この言葉に、どんなに励まされることか!
miminnekoさん
依頼してよかったと思ってもらえることの積み重ねが大切だと思うのです。依頼を中々してくれないと看護師さんに困った顔で相談されることもあります。そうしたとき、「先生達が関わってくれると明らかに楽になるんですもの」そう言ってもらえるようになりました。その一方で、医療安全上、見回り的な役割も求められ、これは煙たがれます。当院は初期研修医、後期研修医、ともにとても優秀で、一箇所で学んでくれた医師が次の診療科でも、よい動きをしてくれることに助けられています。先日院内調査で、がん患者の診療を行っていない医師を除く8割の医師から依頼を受けていることが分かりました。
当院でも緩和ケアチームでのディスカッションにて;「相談されるのが遅すぎるから何もできない。(麻酔科医師)」
院内の緩和ケア勉強会を定期的に開催していますが、参加する医師はいつも決まった先生たちです。
来ていただきたい先生に、具体的症例を出して主治医として連れ出しても「一時的」で、一向に進歩の兆しが見られなかったりする科もあります。
医師間の連携がよい秘訣はドクターたちが比較的お若いのでしょうか?
「何が違うのか」が、知りたいです・・。
我が主人も、緩和ケアに移動してから、1ヶ月、もちませんでしたので・・・。
緩和ケアっていったいなんだろうという、疑問とどうしてそんな風に「終末期」=「仕方ない」ということになるのか?
よく学会で言われることですが、「緩和ケア」に興味のない医師を「緩和ケア」に興味を抱かせるには、その医師が「がん」になるのを待つのみ、と。
でも、そんな、悠長なことをまってるほど、僕は気が短くないので(というより自分が進行性がんになって医師に対していろいろ患者としての気持ちを伝えたいと正直思っていたりします)、「急性期緩和ケア」という概念を医療人のみならず、一般の方々にも伝えたいと常々思っていました。先生のお言葉、胸にしみいりました。「誇らしい気分」。きっと、このブログをみている、医療関係者も誇らしい気分になっていると思います。緩和ケアの輪を広げましょう。ありがとうございます。