緩和ケア医の日々所感

日常の中でがんや疾病を生きることを考えていきたいなあと思っています

認知度3割。患者向け乳癌ガイドライン

2007年07月21日 | 医療

こんな記事をみつけました。

“乳癌診療ガイドラインの患者認知度は3割 ”
5月末から6月上旬にかけてのネット調査で
患者さん149人の回答から

その結果、診療ガイドラインには
医療者向けと患者向けがあるが
医療者向けを知っていると回答した人は44%だったのに対し
患者向けを知っていると回答した人は32%にとどまっていた。
(以上、日経メディカルオンライン 7月18日 抜粋)

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先日、乳がん病理診断のことを書きましたら
予想以上のアクセスを頂きました。
不安をあおるだけになっては
いけません。
乳がんに関するガイドラインについて
情報を集めてみました。

患者さんでも
医師向けを手元に置いていただいても
よいのではないかしらと思うことがよくあります。
内容は、専門的で難しいと思うのですが
噛み砕いた書き方は
逆に分かり辛いことがあるものですから。
この金原出版は
色々な癌のガイドラインを手がけている出版社です。
検索してみていただくのもよいと思います。


(患者さん向け)
乳がん診療ガイドラインの解説
ー乳がんについて知りたい人のために(2006年版)
日本乳癌学会 金原出版(2006/07)
1995円

患者さんのための乳房温存療法ガイドライン 
ー正しい理解をもって治療をうけていただくために
研究班 金原出版(05)

(医師向け)
科学的根拠に基づく乳癌診療ガイドライン(1)薬物療法
科学的根拠に基づく乳癌診療ガイドライン(2)外科療法
科学的根拠に基づく乳癌診療ガイドライン(3)放射線療法
科学的根拠に基づく乳癌診療ガイドライン(4)検診・診断
科学的根拠に基づく乳癌診療ガイドライン(5)疫学・予防
いずれも、日本乳癌学会編、金原出版

乳房温存療法ガイドライン医療者向け
ー「標準的な乳房温存療法の実施要綱の研究」班に基づく治療指針
研究班 金原出版

こんなに、沢山のガイドラインが
乳癌では出版されています。
ガイドラインを上手に使って
治療が上手く進んでいきますように。
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