緩和ケア医の日々所感

日常の中でがんや疾病を生きることを考えていきたいなあと思っています

ミタゾラムで手が震えだした患者さん・・

2007年11月14日 | 医療

このところ、ここには書けない様な出来事が続き、ちょっと疲弊ぎみです。
こんなときは、無茶苦茶真面目な医療の話を・・
専門的な話ですみません。 

膵癌末期
日単位で病状が動きはじめてた患者さん。

せん妄がではじめ
ハロペリドール5mgが眠前に数時間かけて連日点滴され
そこにミタゾラムが少量点滴されている状態でした。
5mg/日持続24時間)

これではまったく眠れないから
もう少し深い鎮静にしたいけれど
以前、血中酸素低下を認めたことがあるということで
相談を受け、日中にミタゾラムの増量を
緩和ケア科の観察下で行っていくことになりました。

ミタゾラム(10mg)1Aを生食を加えて50mlにしたものが
投与されていましたので 
これを7ml/h(35mg/
日ペース)に上げたところ
良い感じてウトウトできていたと聞きました。

ところが、急に目覚めたかと思うと
両上肢に不随運動を認め始めました。

ハロペリドール5mgは連夜投与されていましたので
錐体外路症状かと思ったのですが
上肢にジャックナイフのような硬さはなく
不安定にプルプルと震えています。

手は、何かを持っていないと保持できません・・
なに・・これは・・
明日に続きます。


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