やっと、
Clinical Practice Guidelines for Quality Palliative Care 第2版
に関する依頼原稿を送り、ほっと一息。
この中に、とても、心うたれた言葉がいくつかあります。
その中の一つ。
~ and providing opportunities for personal growth.
緩和ケアのタスクについて説明している文の中の一節。
人が成長を続けていくための機会を提供するために緩和ケアはそのタスクを果たしていく・・
そんな意味のフレーズでした。
今まで、多くのものは、人のQOLに注目した医療であり、
死の時まで尊厳を維持するために・・・
などなど
私たちは心に留め、患者さんのベッドサイドに行くたびに
思い起こしてきました。
死が訪れるまで
人は成長を続けていく・・
症状緩和や支援の目指すところは、
QOLを維持・向上を目的とし、
その先には、どのような病期にあっても
成長できるようにケアをし続ける・・
新たな言葉でした。
思えば、この所、私たちのチームは、
患者さんをどのようにガイドしていくかという壁にぶつかっていました。
セルフマネジメント力をどのように引き延ばしていくか。
ある意味、患者さん自身に向き合ってもらう作業であり、
チームスタッフも自問自答の葛藤の連続でした。
これを乗り越えなければ、結果的に
痛みは緩和されないだろうと
チームメンバーは共通理解していました。
患者さんも医療者も
互いの成長なのだろうと思います。
今、チームの中心にいるスタッフが大きく成長していってくれています。
本人は、中々自己評価が厳しく
そうは捉えていないようですが
中々、大したものです。
私は・・といえば、
今回、このガイドラインを読んだことが若干の進歩だったかもしれません。
わずかながらであっても、成長の機会を頂いたことに
心から感謝せねば・・と思っています。
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でも最近、ある出来事を見て、自分は成長したなと思うことがありました。
でも「成長」と言える物差しの影には、常に他人との比較があることが、ちょっと淋しいような気もします。
人との比較がなければ「成長」とは言えないのかも知れませんが、目に見えない成長は、自分の知らないところで、いつもこっそり芽生えているのかも知れません。
プロセスレコードを書いたり、ポートフォリオを書いたり、カンファレンスを開いたり・・
比較するには、ご指摘のとおり、コントロールがあって、比較になります。相対的な評価です。
他者もコントロールでしょうが、以前の自分もコントロールになりますね。
自分に気づくのも、自己研鑽には大切な要素だと思います。
それに気づき始めたわかめちゃん・・これも、大きな一歩のように思います。
私は、去年の2月に癌で父を亡くしました
父もまた終末期は緩和ケアセンターで過ごしました
父の余命は一昨年の夏に告げられ丁度その頃に
緩和ケアの事を調べている時に、こちらのページに出逢いました
その頃の私は、父の余命を告げられ緩和ケアでの道しか無いのだと
心の底から落ちていました、しかしこちらのページに辿り着き
読んで行くうちに『死が訪れるまで人は成長を続けていく・・』という
一言にとても心を救われました
余命を告げられ父の死にだけ着目していた自分に気がつかされた気持ちになりました
父はまだ生きていてまだ、成長し続けている.......
辛くなった時は常にこの言葉を思い出していました
余命を告げられてからの6ヶ月間私は心からここまで私を見守っってくれてた
父に感謝の気持ちで終末期を過ごせたと思います
緩和ケアセンターの先生や看護師の方々にも本当に良くして頂き
感謝の気持ちでいっぱいです、それもこれもこちらのページに出逢えたからだと思います
本当に有難うございました。
お父様を支え続けられ半年、そして、お亡くなりになって、もうすぐ1年になられるのですね。
うっすらと春を感じる日差しに暖かさを感じながら、サコッペさんの言葉を胸に、静かにがんばっていきたいと思います。