退院を目指している患者さんのことで、色々調べていました。
平成20年度診療報酬改定
「療担規則及び薬担規則並びに療担基準に基づき厚生労働大臣が定める掲示事項等の一部を改正する件」
平成20年厚生労働省告示第97号
塩酸モルヒネ製剤、スマトリプタン製剤、クエン酸フェンタニル製剤、複方オキシコドン製剤、ベタメタゾンリン酸エステルナトリウム製剤、リン酸デキサメタゾンナトリウム製剤、メタスルホ安息香酸デキサメタゾンナトリウム製剤、プロトンポンプ阻害剤、H2遮断剤、カルバゾクロムスルホン酸ナトリウム製剤、トラネキサム酸製剤、フルルビプロフェンアキセチル製剤、メトクロプラミド製剤、プロクロルペラジン製剤、臭化ブチルスコポラミン製剤及びグリチルリチン酸モノアンモニウム・グリシン・L―システイン塩酸塩配合剤
今まで、モルヒネとレペタンしか認められていなかったオピオイド注射製剤は、
フェンタニル注も、NSAIDsのロピオン注、制吐剤(プリンペランやノバミン)、
PPIやH2ブロッカー、ステロイドも認められています。
また、以前から成長ホルモン補充療法として
サンドスタチンが認められていましたが、
文面を読む限り、適応症についての限定はされていないので、
腸閉塞の嘔吐症に対してもサンドスタチンは投与が可能と思われます。
(解釈はこれで大丈夫でしょうか。
査定されたことがある方いらっしゃいましたら、是非ご教示ください)
ただ、それぞれの投与に見合った制度整備がされているとは思えません。
例えば、ロピオンはIVHバックに混注は基本的にはできませんので
2~3回/日の投与を必要とするなら
訪問看護師が複数回訪問できる必要性があります。
2~3アンプルを側管から投与するとしたら
ポンプをもう一台必要としますから
指導管理料が一つしか算定できませんから、
高カロリー輸液用のポンプに
オピオイドのポンプに
もう一台となると、持ち出し分になってしまいます。
考えるだけで、煩雑・・
PPIも静注は煩雑です。
NSAIDsやアセトアミノフェンの
IVHバック中に混注できるものがあれば、
悩まないですみますのにね。
とはいえ、一歩大きな前進です。
それにしても、告示の文章は本当に分かり辛く
この改定に中々気がつくことができませんでした。
。
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考えてみれば、中国で死亡例が出たロセフィンと微量なカルシウム含有輸液による血栓なども、この配合性の問題でした。ご指摘の通りだと思いました。