20年位前、
当時、国立がんセンター東病院の緩和ケア病棟に勤務していたころ。
自分のコミュニケーション力をもっとなんとかしたくて、
ダギーセンターのトレーナー シンシア・ホワイトさんのワークショップに参加しました。
その後、ルーテル学院大学で学術振興財団の支援で立ち上がった
大切な人を亡くした子どもたちのサポートグループ
てとてとて(手と手と手)
のトライアルにファシリテーターとして参加しました。
その経験は、私にとって、
今の自分の本質的なものへの影響やスキルの変化など
何事にも代えることのできない
宝物ののようなものでした。
2年前から帝京サマースクールという
大学まで子どもたちに来てもらい、
がんを学ぶプログラムを作り、
今年も開催準備をしています。
ただ、これは、周りにがんの患者さんがいるいないに左右されないものです。
これだけでは、不十分だと感じてきました。
さらに支援を必要としている子どもたちの場をつくってこそ、
闊達なプログラムとなると思うのです。
現在、色々計画しているところでありますが、
まずは、学ぶ場を作るということで、
セミナーを企画しています。
大切な人ががんになったり、
亡くなったりした子どもたちへの
サポートについて学ぶ会のお知らせです。
大沢先生は、Hope treeの主催者で、
CLIMBを日本に導入された方です。
小林先生は、こどもたちの心理専門家です。
西田先生は、前述のてとてとてのファシリテーター仲間でした。
あしなが育英会のスタッフの方でしたが、
このてとてとての後、阪神淡路、東北震災があり、
それぞれにレインボーハウスを立ち上げ、動かしていらっしゃいます。
その傍ら私が勤務している病院の近くで、
毎月死別体験の子どもたちへのサポートグループを
継続的に開催されています。
対象;医療者(訪問看護師さん、ケアマネさんも是非!)
学校や学童の教育現場の方
福祉・行政の方
来月6月11日(木)18時半から
板橋区の帝京大学の臨床講堂
事前申し込みは以下のリンクから
(お弁当の数のことがあり、
事前申し込みにご協力お願いいたします)
http://www.teikyo-hospital.jp/gener…/news/2015/05011646.html
多くの方のご参加お待ちしています。
20年余り患者様に携わらせていただいてきた私ですが…。自分自身が一昨年子宮頸癌を患いました。
幸いに円錐切除で、今は再発もなく経過していますが…。
最初の検診検査結果でクラス4かもしれないと言われた時『私は今、ガン宣告を受けているのU+2047』『子供達になんて言えばいいのU+2047』等々…それはそれは自分がこんなに精神的にも弱い人だったのか…
私はガンの患者さまに対して、今まで本当に看護をしてきたのか…
混乱するばかりで、様々な葛藤がありました。
術後、経過も変わりないのに、復職することに対してなかなか一歩が踏み出せずにいました。
それでも、なんとか復職。今はまたガン患者様と向き合うところにいます。復職直後は痛みを訴えられる患者さまの背中をさすらせていただくだけで、涙が出て…。
そして、先日カンファレンスの中で出てきた予後予測の話。
PPS PPI というスケールの話がでました。
でも、私的にはツールとして活用してみるのは一考かもしれないけれど…それだけでは計り知れないことが山のようにあるよう思えて仕方ないのです。
有賀先生の御意見、拝聴できればありがたく思います。
長文、乱文失礼いたしました。
内容に惹かれました。
がんで入院中に、激痛に苦しみながら逝かれた40代の女性のことがきっかけで、緩和ケアに関心をもっている60代主婦です(今は、一人の生活です)
ブログの、「小学生へのがん教育」や「医療現場でいう遠い親戚」に共感しました。
今、少し読ませていただいただけなので、ゆっくり全部読ませていただくのを楽しみにしています。
キラキラ輝く星を見つけたような、嬉しい心境です。
ありがとうございます。
様々な出来事があったのですね。
そこに思いを馳せながら、コメント読ませて頂きました。
本当にありがとうございます。
予後予測。
こうしたツール(尺度)が必要になった背景には、患者さんやご家族がこんなはずではなかったと最期を目前にして戸惑われることを経験し、医療者の甘い予後予測に科学的根拠を示したいという臨床的な悩みがあったことと理解しています。
ご指摘のように個別性が高い一人一人の歩みを、共通の物差しでのみ、測ろうとすることはナンセンスなことです。
こうした評価尺度は、混乱したり、困ったときの指南(道しるべ)です。困っていない時、きちんとその歩みが見えていたり、思いが馳せられていれば、不要なものです。
これは、治療の道しるべであるガイドラインと同じで、従わなければいけないものではなく、痛みなど個別性の高いことに、一つ一つマニュアルに乗せるものではなく、困った時に紐解けばよいというものに過ぎないと思います。
カンファレンスの出席者間で、ある人はずっと長い予後を考えている一方で、ある人はとても短く考えているために、議論がかみ合わないような時に、用いてみるような使い方がよいと思います。
ツールを用いたら終わり・・という姿勢は望ましくないと思います。お書きくださっている通り、そこに留まらない、患者さん一人一人の生きてきた道のりをきちんと辿ることを忘れてしまうようであれば、逆効果になってしまうこともあると思います。
今までも書いてきましたが、緩和ケアはプロセスです。
結果を測ることに終始すると大切なことを見落としてしまいますね。
大切なことを思い起こさせて頂いたコメントでした。
感謝です。
いつも、緩和ケアやがんの教育にお力添え頂き、本当にありがとうございます。
頂いたコメント、静かな、暖かな言葉が胸に響きます。
共感くださったこと、書き続けてきたことが報われたような思いです。
お立ち寄りくださり、本当にありがとうございました。